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2012年3月27日 (火)

『薬指に誓って』というのは単なるフック。問題は電子書籍なのだ。もっとやれよ。

 女性たちに人気のBL(ボーイズラヴ)小説を読んでみた。Sony Readerで。

『薬指に誓って』(あさぎり夕著/集英社コバルト文庫/2012年2月2日刊)

 まあ、要はBL小説ってのは男同士のセックスを描いた「エロ小説」なわけだ。本書でも、一回は挿入はないが「手」でイってしまう男同士のセックスだし、もう一回はアナル・セックスと同時に、アナルに入れられた方も入れた方と同時に射精をしてしまうという、いわゆる「心太(ところてん)」っていうやつ。

 前半の、中学生と生まれたばかりの幼子の関係論に発する、13歳離れた関係論は、いわばセックス関係になる前提でしかない。問題は、2回のセックス・シーンなのだろう。問題は、そこのシーンがいかにうまく描かれるかというための、前置きとしてうまく描かれるかということなのだろう。

 それが、この作品では「刷り込み」の問題となって、不自然じゃないという形になっている。いわゆる「ローレンツの理論」というやつである。主人公、相川碧が幼子のときにいろいろ面倒をみてくれた立脇秀青に対して持ってしまった、「ローレンツの理論」的な慕情。それが、主人公が20歳になったときに、秀青にたいする恋情となって事実化するという話。でも、実際には「ローレンツの理論」では「性倒錯」までには至っていない。というか、その問題にまでは立ち入っていない。多分、アヒルの子供は、父親アヒルについていっても、大人になると雄は雌とセックスするだろう。

 つまりそこは、「文学的想像力」というものだけれども、それはほとんど創造力の飛躍といっていいほどのものだ。まあ、そういう関係もあっていいのかもしれない、という程度の。

 男同士のセックス・シーンに男の読者たる私が興奮するかといえば、まあ、あんまり興奮はしないが、読み終わってトイレにいったときにカウパー氏腺液が出ていたってことは、なるほど結構興奮していたんだろうな。さすがに、それは作者の筆力の巧みさであるだろう。ただし、どう考えても私が男に欲情するなんてことは想像できない。まあ、その辺は私の想像力の足りなさなんだろうな。

 しかし、この小説を読みながら欲情する女ってどういう人なんだろうか。男と男のセックス話なんだよね。そこには女が介在しない。女が介在するセックスだったら、自分の経験や想像に基づいた発想はあるんだろうけれども、男と男ですよ。気持ち悪いだけじゃないですか。でも、この手のBL小説の最大の読者は「若い女性」だというじゃないですか。

 だから、この人たちは書店店員の「お姉さん、こんなのが好きなのね」目線がいやだから、携帯やら電子出版の方に行くんだろな。でも、言っておきますが、書店店員がそんな目で貴方を見てませんから。書店の仕事って忙しいからそんなことを考えているヒマはないというのが実際。別に、普通にリアル書店に行って、多少立ち読みして「これだっ」と決めて、その本をレジに持っていっても、店員は普通にレジを打っておしまいなのだ。

 ということで、実は上にも書いたとおり電子書籍でもってこの本を読んだんだけれども、まあ、あまり電子書籍でよむ必然性は感じられなかったのである。

 でもまあ、女性読者の自意識過剰に過ぎないんだけれども、その結果、日本の電子書籍化がもっと進んでくれればいい。

 もっと、出版社も電子書籍に前向きに取り組んでほしい。少なくとも、リアル書籍と同時に電子書籍と一緒に出せよ。そうしたほうが、読者がどちらの方に行けばいいのか迷わないでいいじゃないか。

 ねえ。

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