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2012年2月27日 (月)

ジョナス・メカス最新作『スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 』を見る

 東京都写真美術館の1階にある映画館を中心に『映像のフィジカル』という展覧会を開催中だ。勿論、2・3階でも展示会(スチールも動画展示もある)を同時開催中であり、言ってみればその中心に位置するのが1階の映画上映なのである。

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 今日(平成24年の2.26)はジョナス・メカスの新作の上映会があった。

『スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語』である。

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(c)Jonas MEKAS

 ジョナス・メカスといえばリトアニア出身の映画評論家・インディペンデントフィルムメーカーとして有名で、昔見た『リトアニアへの旅の追憶』のイメージが今でも鮮明にある。ボレックスH16スプリングモーター・ムービーキャメラで撮影されたその映像は、時としてカクカク動く映像として記憶に残っている。「日記映画」というふうにジャンル分けされたその映画は、当然ストーリーなんかはないし、ドキュメンタリーフィルムとしてのテーマ性もない作品であり、どうやってこの作品を評価すればいいのだろうか、という途惑いを私たちにもたらしたのだった。

 しかし、私たちはそれを受け入れ、テーマ性をもったドキュメンタリーでもないその映画を、まさしく「日記映画」として受け容れたのだった。そう、そういうジャンルの映画なのだということで。それはつまり、もし私たちが16mmキャメラを持って何かを撮りはじめたら、多分そんな映画になるのだろうな、と言う意味での日記映画なのであった。

 事実、その以後、私も16mmボレックス・キャメラを中古(大古?)で買って、映画を撮り始めたのであったが、それはまさしく「日記映画」なのであった。自分では「現象学的ドキュメンタリー」なんてカッコつけて言っていたのだが、結局それは日記映画でしかなかった訳だ。

 で、このメカスの新作『スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語』なのだが、それは機材が16mmキャメラからSONYのデジタル・ムービー・キャメラになったために、カクカクした映像にはならなかったが、しかし、やはり同じ思想の元に撮影された作品であることには変わらなかった。

 それらの作品は、実はメカスのサイト(http://jonasmekasfilms.com/diary/)でも見られる日記映画そのもの(だってサイトの名前が「ダイアリー」でしょ)なわけであるのだが、考えてみれば、デジタル・ビデオ・キャメラがまさしく、そのような日記映画にもっとも相応しいメディアであるのだった。

 16mmフィルムの場合は「現像」という過程を経なければならない分、やはり日記からは多少離れていた部分があったわけで、撮影から上映(公開)までがリニアにつながっているビデオの場合はまさしく日記にもっとも相応しい形態なのであった。できれば、24時間分のすべての映像を撮影して、24時間で公開するという方法があるかもしれない。実際、YOU TUBEがそれを可能にしている。

 とするならば、ジョナス・メカスの日記映画こそは、そうした映像のメディア革命の端緒だったのかもしれない。

 というところで『メカスの映画日記』もご一読を。まだ、再版されているみたいだ。

 リトアニアから言葉も通じないアメリカに来て、言葉が通じないからこそ映像の世界に入ってきたメカスの過程が見えてきます。

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EPSON RD1s ELMARIT 28mm/F2.8 @Yebisu & Naka-Meguro (c)tsunoken

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