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« 『矮笑小説』は現代のミステリー小説状況を語っているのだ…多分 | トップページ | 『革命論』というタイトルに興味を持って読んでみたら »

2012年2月25日 (土)

『電子書籍』が著作権概念をかえてしまう

 市田良彦氏のマルチチュードに関する論考について書こうと思っていたのだが、その前にちょっと気になる記事が出たので、そちらについて書く。

 市田氏の本は、ちょっと面倒くさくなりそうなので、また後ほど。

 で、今日は、『ロッキングオン』創刊編集長にして、現在はデジタルメディア研究所所長の橘川幸夫氏が日経ビジネス・オンラインに書いた『「まとめサイト」が電子書籍に起こす革命 「著作権」という概念を変質させる可能性も』という、記事について書く。

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 橘川氏は「まとめサイト」が著作権に関係なく、勝手に記事を集めて構成していることに注目する。たしかに「まとめサイト」はそれらの記事を書いたネットの人たちの著作権を勝手に利用して、自分のサイトを作って広告収入を得ているのかもしれない。しかし、それは著作権を無視しているようだけれども、実はそうではない。いまひとつ、だってそれに引用されるブログの著者が著作権を主張していないでしょ、ということと、ブログの著者たち自身が著作権をどう考えているのかよくわからない、ということなのだ。

 いろいろなブログを読んでいても、そこに著作権に関する表記のあるブログは少ない。多分、それは自らのブログが別のネットで引用されて拡散されることを期待しているからなのであろう。だとしたら、このブログを書いた人にとっては著作権なんかは関係なく、自らのブログが寄り多くの人に拡散されて読まれることが「いいこと」だと感じているからなのだ。

 問題は、著作権云々ではなく、自分が書いた文章をどれだけの人が読んでいるかと言う事なのだ。つまり、結果として、どれだけの人が読んで、それでなおかつ「読んだ文章に対してお金を払ってくれるのか」ということである。

 著作権というのは、もう何度も言われているし、このブログでも過去言ったことがあると思うのだけれども、グーテンベルグが活版印刷を発明して、よその人が書いたものをべつの人が書き写せることが「容易」になったことから生まれたものなのだ。まさに「copyright」ということなのである。まあ、言ってみれば「複写権」が「著作権」なのね。

 こうしたテクノロジーの進展によって生まれた「著作権」なわけだから、当然そのテクノロジーの進展によって「なくなってもおかしくはない」というだけの権利でしかない。

 という、人権とかいうものとはまったく違った権利なのだ。その人権だって時代によって変わってくるわけで、つねに人の権利なんてものは、時代の様相によって変わるものなのだ。

 ということで、多分あと10年か20年も過ぎると「著作権」なんてものはなくなってしまうのだろう。今、「著作権」やら、あらたに「著作隣接権」なんてものを作ろうとしている出版社の社員なんてのは、もういらないのだ。

 しかし、当然「著作者」に対する尊敬とか、憧れはあるわけで、それは「印税時代」とは変わらないわけだ。つまり、読者の作家に対する気もちは変わらないというわけで、その辺の「作家対読者」の関係は変わらないはずだ。だったら、作者としてみればこれまでの製作スタンスとは何ら変わらないわけで、今まで通り読者が喜びそうなモノを書いていればいいのだ。

 読者は、出版社が決めた「定価の10%」という印税率には関係なく、面白ければもっと払ってもいいし、じゃなかったら払わなければいい。

 実は、そんな簡単にはいかないから、多分、これまでの定価方式がまだ生きるんだろうけれども、長期的にはそんな方向に行くだろう。

 それでいいのだ。そうしてこそ作家の本当の力の勝負になるだろうし、多分「大御所は引退だろうな。それでもいい作品を書き続ける「大御所」は生き延びるだろうし、そうじゃない単なる業界の「大御所」は消え去るのだ。

 いんじゃないの、それで。

 と言うお言葉が、現役の作家から聞こえてきそうである。

 で、OK。

 

 

 

 

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