フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 『楽屋顔』はいいタイトルだけれども、それだけじゃ写真術じゃないよね | トップページ | 正月仲見世原色美女図鑑 »

2012年1月 4日 (水)

『面接ではウソをつけ』って、そんなの当たり前でしょ

 うーん、こんな当たり前のことについての本が売れているということは、今の学生さんというか就活生さんて、そんなにナイーブなのかなあ、というところの吃驚がある。

『面接ではウソをつけ』(菊原智明著/星海社新書/2011年11月24日刊)

Img003_2

 星海社新書が快調である。やはり光文社新書編集部から『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を企画した柿内芳文を引っこ抜いて編集長に据えただけの事はある。とりあえず最初に出した『武器としての決断思考』もいまだ重版を重ねているし、まあ結構なことである。

 で、この本なのだが、菊原智明という人は「訪問しないで売れる」『営業サポートコンサルティング株式会社』という不思議な名前のコンサルティング会社を経営している、元住宅営業まんだそうだ。営業マンがなんで就活本? という疑問は以下の文章で。

 だがしかし、『面接ではウソをつけ』という、実に当たり前のことについてわざわざ本を出してそれが売れているということは、それだけ巷には様々な就活本が溢れているということの、見返しなのだろう。つまり、OB・OG訪問のやり方に始まって、エントリーシートの書き方についての本や、ペーパーテストの問題集とか、面接の受け方とか……。しかし、そんな就活本なんて実際の就活には何の役にも立たないのじゃないだろうかというのが、実はこの本の主旨である。

 だって、書いた人は就活についてのセミナーとかやっている人ではないし、就活についてのなにかをやっている人でもない。とりあえず「営業」についての「方法論」を伝授すると言うふれこみのセミナーとか、本を書いている人なのだ。で、そんな「営業」マインドからみた「就活」はどんなものかということについて書いたのが本書である。

 その結果が『面接ではウソをつけ』という、ごく単純な発想なのであるということは、「就活における面接」は、要は「営業」における「ウソ」のつきかたと同じと言うことなのか? あるいは「営業」では「ウソ」をつけないから、「就活における面接」ならいくらでも「ウソ」をついても大丈夫ということなのか? いやいやそうではなくて、所詮、就活における面接の時間なんて10分程度のものなのだから、その間は「演技」をしましょう、という話なのだ。で、その方法論は「営業」と同じということ。

 まあ、世の中に出てみれば分かるけれども、所詮そこでは「本音」と「建前」の応酬する世界。「営業」(ということは、菊原氏が住宅営業の仕事をしていたから営業なんであって、それは「編集」であれ「制作」であれ「企画」であれ、会社の外の人と仕事をする立場ならみんな同じ)であっても、お客さんと本音で話をすることもあるし、建前だけで話をすることもあるという世界。というところで、たかだか10分程度の面接は演技でね、というところなのだが。

 そのたかだか10分程度の面接で緊張して何にも喋れなくなってしまうというのが、問題なのだろう。

 しかし、昔はそんな就活本なんてなかったし、というか「就活」という言葉だってなかったし、でも、そんな時代でもちゃんと面接は3回位は当然あったわけで、当然それを潜り抜けてきた自分もいるわけで、じゃあ、そんな自分がどうやって面接を潜り抜けてきたのかっていえば、所詮、会社と自分の騙しあいでしかないわけだ。

 人生は所詮「信じあい/騙しあい」だってことを理解するきっかけになるのが、学生から社会人になる最初の扉たる、今で言う「就活」つまり「入社面接」なんだろう。そこで、それまで社会にたいして若干ナメた目をしていた学生が最初の「気付き」をするわけだし、それは就活本には一切書いていないことなのだ。

『面接ではウソをつけ』というのは、ごく当たり前のことでしかないのであるが、それは「世の中にはウソがいっぱいある」ということに、最初に学生が気付くタイミングでもあるということで大事なことでもあるのだ。

« 『楽屋顔』はいいタイトルだけれども、それだけじゃ写真術じゃないよね | トップページ | 正月仲見世原色美女図鑑 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/53639153

この記事へのトラックバック一覧です: 『面接ではウソをつけ』って、そんなの当たり前でしょ:

« 『楽屋顔』はいいタイトルだけれども、それだけじゃ写真術じゃないよね | トップページ | 正月仲見世原色美女図鑑 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?