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2011年12月22日 (木)

『下流社会 第3章』における「オタク」の差別について

 しかし、「下流社会」というタイトルが付いているのだから、やはり一番下流化しやすい「オタク系女子」にも、もうちょっと光を当ててと言いたくなる。

『下流社会 第3章 オヤジ系女子の時代』(三浦展著/光文社新書/2011年12月20日刊)

 女性を五つのクラスタに分類するのだが、その五つとは「(1)文化系クラスタ――歴史、伝統、日本が好きなインテリタイプ」「(2)アウトドア系クラスタ――焼肉、焼鳥が好きな肉体派」「(3)OK系クラスタ――娯楽志向が強い従来型の女性」「(4)手作り系クラスタ――日々の生活を楽しむ」「(5)オタク系クラスタ――イラスト、ゲーム、漫画にふける不活発女子」というものだそうだ。

 このうち「文化系クラスタ」に属する典型的な女子として、三浦氏は「遺跡ガール」「神社仏閣ガール」「鉄子」「カメラ女子」「古本女子」にインタビューをし、「アウトドア系クラスタ」では「山ガール」2名と「自転車&釣りガール」にインタビューをするが、「手作り系」「OL系」「オタク系」は無視である。

 さらに、「第3章 一卵性双生児とサラリーマン父子」では「父親の影響インタビュー」では「建築ガール」2名と「鉄子」、「第6章 オヤジ系女子の衣食住」では「居酒屋女子インタビュー」を2名に行っている。

 って、従来からの女性の価値観に乗っ取っている「手作り系」「OL系」はいいとしても、「オタク系」はまったく無視である。何故なのだろう、と考えてみると、その理由は「序」に書かれていた。

 つまり『アウトドア系であれ、文化系であれ、彼女達の外見はあきらかに女性であり(笑)、まあ、普通にきれいにしている。しかし、やっていることは男性的でおじさん的。いわば「きれいなおじさん」みたいな女性が増えているのである。昔の女性は「きれいなお嬢さん」「きれいなお嫁さん」「きれいな奥さん」であることを求められたが、現代の女性は「きれいなおじさん」=「オヤジ系女子」でも許されるのだ』であり、『それは、女性の生き方が多様化して、同じ年代の人たちがみな一様に同じことをすることがなくなったからだ。20歳で結婚する人もいるが、50歳でする人もいる。22歳で出産する人もいるが、45歳でする人もいる。そして、35歳を過ぎても未婚の女性や、40歳を過ぎても子どものいない女性が増えた。ライフスタイルが多様化し、長い余暇時間を多様な趣味で埋めることができるようになったのだ。

 ゆえに、女性だからといって女性的な趣味を持つわけではなくなった。料理や手芸が趣味だという人は減り、登山や釣りやカメラなどなど、いろいろな趣味を持つようになった』ということ、つまり『1980年代初頭までのように、25歳までに結婚して、すぐに子どもを2人産むというのが女性の標準的な生き方であれば、こうしたオヤジ系女子たちは出てこなかった。30歳を過ぎても未婚、35歳を過ぎても子なし、40歳を過ぎたらもしかしてバツイチ。そういう、いわばちょっとスネに傷持つ女性が増えた。言い換えれば「味のある女性」が増えたのだ』ということ、で結果として三浦氏は『オヤジ系女子、「きれいなおじさん」は好きですか?』という質問に『好きです。もちろん、きれいなおねえさんも好きです(笑)。でも、私、内気な草食系おじさんだから、きれいなおねえさんタイプとは何を話していいかわからないんですよ。

 オヤジ系女子は話題も豊富だし、私の興味と彼女たちの興味が近いから、話していて面白い。お酒も飲めるし、汚い居酒屋でも焼鳥屋でも喜んで来てくれるので、気が楽。きれいなおじさんと飲むほうがただのおじさんと飲むより楽しいですしね。

 それと、私は女子的な文化が好きなんです。いわば「女子系オヤジ」(笑)。』ということなのであった。

 もちろん、こうした傾向は良いと思うし、私もここにいう「文化系女子」や「アウトドア系女子」は嫌いではない。特に気楽にお酒に誘える女性というのは下心抜きでいいもんだ。とは言うものの、三浦氏からまったく無視された「オタク系女子」はどうなのよ。

「オタク系女子」だって、結構おじさんと話したがっているかも知れない。話をちょっとオタク系の方向に振ってあげれば、彼女たちの尽きせぬネタの多さは、それなりに面白いのに、オタク系を無視しちゃうのは、三浦氏がそちら方向に興味がないのか、あるいは様々な調査結果から「オタク系は下流化しやすい性質」を持っているということがわかったので、あえて避けているのだろうか。

 あるいは、オヤジ化しないオタク系女子はやっぱり三浦氏にとっては付き合いづらい人間に分類されてしまうのだろうか。

 これをもって三浦氏がオタク差別をしているとまでは言わないが、やはり「オタク系女子にも愛の手を」とだけ言っておこう。

090418_025_2

 別にオタク話だから秋葉原ってわけではないですが。

EPSON RD1s Summcron 35mm/F2 @秋葉原 (c)tsunoken

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コメント

秋葉原は、千葉に行くとき便利ですよね。
改札を出ることはないんですけれどw

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