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2011年11月20日 (日)

『恐慌の歴史』といってもそんなに恐ろしい歴史じゃないです。要は、金儲けしたい奴がどう動くかということ

 まあ、資本主義が「個人の欲望に基づく経済機構」である限りは、こうした「バブルと恐慌」の繰り返しってのはあるんだろうな。それはもうしょうがない。もしそれをやめたいのなら、共産主義やファシズムのような計画経済、統制経済を選ぶしかない。さあ、そのどちらを貴方なら選びますか?

『恐慌の歴史』(浜矩子著/宝島社新書/2011年11月24日刊)

 さすがに宝島社新書である。2011年9月のギリシャ国債の破綻寸前劇までとらえている。これって、結構締め切りギリギリだったんではないだろうか。その後、ギリシャがEUから離脱なんてことになってしまったら、ちょっと予想を外れると言うことになったのかも知れないが、まあ、とりあえず国民投票はなくなって、ギリシャがEUを離脱することはなくなった。といっても、ギリシャのデフォルト危機は相変わらずであって、ギリシャ国民が背負わなくてはならない負担は大きいと言わざるを得ないだろう。ただし、それもこれまでのギリシャ国民が安逸に自堕落な生活を送ってきたツケみたいなものだから、日本の若者が団塊の世代の年金を払うために自分たちのことを面倒見るだけ以上の出費をさせられているのと同じで、前世代のツケを後の世代が払わなければならないというのは、世界共通の問題なのかも知れない。

 で、問題のPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、合わせて「豚ども」という意味)なのだが、要は今のEUはそれら「豚ども」の国債をドイツとフランスが大量に抱え込んでいて、じゃあ「もうワシ知らんもんね」っていってドイツとフランスがEUを離脱してしまえば、「豚ども」は途端に破産状態になって、結局はドイツとフランスの植民地になるしかない、という状況なんだな。ドイツとフランスがEUにとどまって、自国もEUにとどまることでしか(ただし、その代わり自国の国民には重大な決心=大幅な国家予算の縮小と大幅な増税を求めることになる)自国の独立を保てない状況になっている。自国がEUから離脱したら、それこそ借金を今すぐ返さないと、ドイツとフランスの植民地になるしかない、というわけでPIIGS諸国家は厳しい状況だよね。

 それに較べれば日本がおかれている状況はまだまだ甘い、というかいい状況だ。国債もその殆どが国内で買われている状況だし、まだまだデフォルトに陥る心配はない。

 一方、アメリカは実は実質デフォルトに陥っているわけだ。つまり2011年8月に債務上限の引き上げをギリギリで決めたわけだけれども、その結果、アメリカの国債はデフォルトに陥らなかったわけなのであるけれども、でもそれって借金を返済するための借金をさらに増やしていい、って言うだけのことでしょう。その結果、アメリカ経済が立ち直って借金を返せるようになればいいけれども、そんな保証はどこにもない。

 ということで、もはや国際基軸通貨としての「ドル」は最早終わったのだ。じゃあ、その立場を狙っていたEUがその立場になるかと言えば、いまの状況では難しいのかな。PIIGS問題を抱えている状態では、そんなに「安定通貨」としての「基軸通貨」になるのは難しいでしょう。で、そこで出てくるのが「円」なわけです。

 現在既にアジア圏での取引には円決済で行われているものが多い。少なくとも、アジア圏で一番安定している通貨が「円」なのだから、これは日本にとっても安定的な取引が出来るから良いことだ。勿論、為替差益なんて下らんことは考える必要はない。というよりも、ここのところの日本の輸出産業(自動車が今でも多い)の基本ポイントは為替差益なんかより「為替差損」の方に注力しているのだ。

 ということで、国際基軸通貨(アジアだけかもしれないけれども)となった円は、これからも他国からどんどん買われているだろう。つまり、「円高傾向」は実はこれからももっともっと進んでいくのだろう。ということで、浜さんが言うような「1ドル=50円」くらいまでになってもおかしくはない、と私も思う。

 まあ、第二次世界大戦前のレートでいってしまえば「1ドル=1円」くらいのものだったんだから、最終的にはそこまでいくかもしれない。まあ、世の中おいしい話ばかりじゃないと言うことですね。

 まあ、問題はそこで日本人たちがどういう行動をとるかでしょうね。

 多分、1980年代と同じことをするんだろうな。つまり。アメリカの資産だけじゃなくて、今度はヨーロッパの資産を買いまくることになるかもしれない。いいのかそれで。日本人がヨーロッパの資産を買って何の意味があるのかということを考える必要がある。美術品というのはそれが描かれた場所にあることが一番いいのじゃないかと考える。それを日本人は日本に持って来ちゃうんですな。それでもって、その絵画には合わない場所で展示するのです。

 じゃあ、ダメじゃん。要は美術品の「意味」が分からず、単に「自分が欲しいから?」というだけなんだよね。

 最後にひとつだけ気になる事を;

『連合国日本を構成する自立した各地域が欧州のどの国に当てはめるのか。そう考えてみると、実におもしろい地域性が見えてくる。

 名古屋のある愛知はオランダかベルギーだろう。経済感覚が鋭くて自己主張が激しく、世渡りがうまくて商売上手だ。プライドが高い京都は明らかに日本の中におけるフランスだ。享楽的でグルメで色彩感覚がああ鮮やかな大阪はイタリアだとしか考えられない。』

 って、それはわかりますよね。もはや財政破綻している大阪市の市長戦を争っているのが、「独裁」主義者と現職市長でしょ。

 大阪がイタリアになるのか、ほかのヨーロッパの町になるのかは知らないが、ま、それは大阪の人が決める問題でしょ。

 

 

2010_01_05_005_2

まあ、なんのヒネリもない写真ですが。

EPSON RD1s Elmarit 28mm/F2.8 @兜町 (c)tsunoken

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