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« 子どもの写真は難しいという話 | トップページ | 日本人はシャイなのか、ということについて »

2011年11月 8日 (火)

『GINZA しあわせ』と言えるのも、今だけしかないかもね

 森山大道が新宿、荒木経惟が南千住、ということで青山、銀座は篠山紀信氏のカバーエリアということなのだろうか。

『GINZA しあわせ』(篠山紀信著/講談社/2011年10月26日刊)

 そんな銀座を篠山氏はデジタルカメラで撮る。木村伊兵衛氏はライカで撮った。福原信三氏は大判カメラで撮った。そこをデジタルカメラで撮るのだ。これって結構「不遜」? でも、その当時の一番の技術で撮る、ということではデジタルでもいいのか。

 で、撮ったのが以下のリスト;

『萬年堂/渡邊木版美術画舗/東京画廊+BTAP/クラブグレ/ギンザのサヱグサ/金田中/とらや銀座店/シセイドウ ザ ギンザ/電通/銀座くのや/鮨 青木/宝石専門店ミワ/ジュン アシダ/ディー・ハートマン/相模屋美術店/銀座大黒屋/Cafe de Ginza Miyuki‐kan/日動画廊/うおがし銘茶 茶・銀座/銀座千疋屋/対鶴館 バー&ダイニング「サンク」/壹番館洋服店/歌舞伎座/二葉鮨/髙橋洋服店/銀座もとじ/和光/銀座・伊東屋/お仏壇のはせがわ/古美術 祥雲/ハツコ エンドウ』

 だいたいみんな、そこのオーナー兼経営者いわゆる店主(大体銀座はそうだ)、それとその家族かお客さんという関係論のなかの「しあわせそうな」写真であるのだけれども、電通だけは第4代社長の吉田秀雄氏のデスマスクという異様さ。なんなんだこれは! まあ、写されている写真が殆ど「お客さん商売」であるのに較べて電通だけはちょっと異色ということなのかもしれない。

 篠山紀信氏はお気楽に『撮影は楽しかった。人も店も粋でおしゃれで品があって、でも威張ってなくてカッコいい。やはりこれは長い歴史が作り上げた“味”なんだなぁと思った』と無邪気に言っているけれども、しかし、やはりこれは一種の“スノビズム”なのだろうと、私なんかは思う。

 だいたい、私が行った事のある店はひとつも無い。と言っても、銀座には買い物に行ったことはないし、殆ど飲みに行っているところばかりであるのだけれども、それもないな。

 特に「店主」と「馴染客」が一緒に写っている写真なんかを見ると特にそんな「スノッブ」を感じる。それこそ、「銀座に店を出して何代目かになっている私はちょっとそんじょそこらの浅草や新宿なんかの店の店主と違うんだよね」という気分の店主と、「銀座の店の馴染になっている私は、ほらちょっとしたセレブでしょ」という客に支配されている雰囲気である。それはそれでもいし、そんな世界には多少は入っていきたいななんてことを考えていながら、多分、それはダメでその周辺にある「最近銀座進出組」の店にばっかり行っている私が見えてくる構図になるのだ。まあ、この本を見る大半の人はそうでしょう。

 じゃあ、こんな本出しても売れないじゃんかよ、というのはちょっと間違っていて、ちゃんと電通が入っているでしょう。そこが肝心。そう、電通を通して銀座のお店の皆がこの本を買うんだよな。勿論、写真が写されているお店は当然だが、それ以外のお店も買うんですよ。何で? と思うかも知れないけれど、多分、いっぱい買えば、次のときに自分のお店も撮ってくれるかなという期待があるのかもしれない。まあ、単なる「期待」だけね。

 こういう写真集も写真集である。ある時代を、一度その時代で止めておくというためには写真集はいい方法である。まあ、だからといってそれ以上ではないんだけれどもね。

 どうも篠山紀信氏の写真集ってそんな写真集が多いような気がする。確かに、いろいろな出版社から持ち込まれる企画は多いのだろう。しかし、そこにばっかり乗っかってしまっては、ちゃんとした写真集を写真家として残せないのではないだろうか、とひとごとながら気になってしまったりするのである。

 それもひとつの写真家としての生き方でもあるとは思うのだけれどもね。

Epsn0062_2

 これが今の銀座の象徴、Apple Storeです。このほかにもUNIQLOとかAbercrombieとか、マツモトキヨシとか、そんなに変わって行くのが本来の銀座なのです。上記の店だって、最初から銀座で開いていたのは何軒? ってなもんです。

 ま、そんなもんですよ。

EPSON RD1s Elmarit 28mm/F2.8 @銀座 (c)tsnoken

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