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2011年11月 6日 (日)

『フラガール3.11』だけでは見えないものが本当はあるはずだ

 フラガールもいろんな人がいるんだと思うけれども、どうなんでしょうね。

『フラガール 3.11―つながる絆―』(清水一利著/講談社/2011年11月4日刊)

 スパリゾートハワイアンズが元々は常磐炭鉱で、スタート時の称号が常磐ハワイアンセンターといわれていたことは映画『フラガール』を観る前から知っていたことであるが、そんなスパリゾートハワイアンズの経営主体である常磐興産が、今でも石炭なんかを扱っていたことは知らなかった。

 手元に10月7日付けの常磐興産株式会社の「業績予想の修正に関するお知らせ」というのがあって、その業績予想の修正の理由が「卸売業において、産炭国である豪州の大雨により9月末予定の石炭積込みが、10月上旬にずれ込んだ影響で、平成24年3月期第2四半期に売上計上できなかったことから売上高が減少し、前回公表予想より下回ることが見込まれるため業績の修正を行うものであります」というものなのだ。まあ、元々の業務から考えれば当たり前なんだけれども、なんか、いまやスパリゾートハワイアンズが常磐炭鉱の後の姿だと思っているから、まだに「石炭」を扱っているのかと驚いてしまったりするんですね。一種の思い込み現象なんだろうな、これは。

 とは言うものの、東日本大震災に遭ったいわき市にあるスパリゾートハワイアンズに勤務するフラガールを含めた面々の、震災からこっちへの闘いの記録である。しかし、それは清水一利氏からだけの視点で書かれているわけだから、当然、ある意味では偏ったレポートにはなっているわけだ。ここに書かれているのはとにかく前向きに事態に取り掛かろうとする人たち、フラガールたちばかりである。実際はそうじゃないはずだ。中にはいわきから去った人たちもいるはずだし、事業の再興にも後ろ向きの人たちもいたはずである。

 でも、そんな人たちの姿は清水氏には見えない。あるいは、見えていたのだが、それは取り敢えず無視して、前向きの話を書こうとしたのだろうか。いずれにせよ、とにかく前向きの話しかみえてこないレポートのみなのである。これが本当だったら一種のファシズムではないだろうか。まあ、会社・企業というものは、会社が若い頃は一種のファシズムというか軍国主義状態にあって社員一丸となって、ある目的に向かって突き進むという状況はあってもおかしくはない。別にそれはおかしくは無いのだが、しかし歴史のある常磐炭鉱と言う会社である。そんな長い歴史を持っている会社が、そんなに「従業員皆が同じ方向しか向いていない状況」になるものなのだろうか。この辺はよく分からない。確かに会社が若い頃は従業員も社長がみて気に入るような同じような人間ばっかり採るわけだし、当然それはファシズムになっても誰もどこに問題があるの? ってなもんだろう。

 本当に常磐興産が全社一丸になったのか、いやいやそうでもなかったのかは、私自身が取材に行かない限りはわからない。ということなので、取り敢えずは清水氏のレポートをそのまま受け入れるしかない。そう、スパリゾ^トハワイアンズの面々は皆して一生懸命に復興に向けて働いたのだ。その結果、この10月からは再び開業が可能となった。よかったね。

 面白いのは会津から来たフラガールの招待要請である。福島県というのはかなり捻じ曲がっていて、いわき市を中心とした浜通り、福島市や郡山市がある中通り、そして会津若松がある会津地方という、ただし西南戦争で政府側についたいわき、福島、郡山という藩が一緒になれる可能性があったにもかかわらず、徳川方について(というか松平容保が藩主だったんだから当たり前だよね)最後まで戦ってしまった会津藩までも一緒に「福島県」としてしまったことに関する会津地方の恨みは大きい。そんな、会津がいわきに連絡をとってきたというだけでも、実は福島県にとっては「大事件」なんです。百数十年ぶりの出来事ってなもんでしょう。

 私は、そこが一番面白かった。多分、皆さんが面白がる、良かったなと思う場所とは全然違うでしょうけれども。

 ま、本なんてのは、読む人によって面白がりの場所が違うと言う典型ですね、これは。

2011_07_23_035_2

 これは常磐フラガールの「きずなキャラバン」とは関係ないらしい。普通の「フラダンス教室」の発表会みたいですね。

EPSON RD1s Summicron 35mm/F2 @恵比寿 (c)tsunoken

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