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2011年10月15日 (土)

英語学習本とダイエット本との残念な共通性

 もう何度も書いてきたことだが、語学の学習はその言葉を使って、ネイティブと話すことなのである。それ以上の学習方法はない。日本国内にいても、アメリカ人あたりが多く出入りするバーかなんかに行って、酔っ払い英語に慣れてくれば、あなたも立派なイングリッシュ・スピーカーになれる。

『英語を学ぶのは40歳からがいい 3つの習慣で力がつく驚異の勉強法』(菊間ひろみ著/幻冬舎新書/2011年7月30日刊)

 だからといって、お酒を飲んじゃいけない中学生や高校生よりも、『英語を学ぶのは40歳からがいい』というのはあまりにも行き過ぎで、結局語学の学習は若い脳みそが柔軟なときのほうがいいに決まってるのだ。ただ、学校で習う英語は基本的に「記憶」に頼る、試験に合格するための英語なので、そんなものは不必要という考え方は正しい。

 とは言うものの、『学校で習った英語は忘れているほうがいい』という言い方は、あまりにもエキセントリックであり、誤解を生む元になるだろう。中高で習った英語の語彙や文法は必要であり、逆に中高で習った英語をキチンと忘れないでいれば、それだけで英語は簡単に話せるようになる。

 そして、そのような語彙や文法を使って話をする場合の方法論として、『そもそも「訳そう」とするのが間違いです。英語を英語のまま理解すればいいのです』という言い方は当たっているだろう。そう酔っぱらい英語では「翻訳」なんてことは有り得ません。右から入ってきた英語に、左から答えるだけですから。

『以前、ベルリッツの広告でこんなものがありました。きちんとスーツを着たビジネスマンのセリフとして、次のようなキャッチコピーが添えられていたのです。

「現状の厳しい状況を考えますと、これ以上の出資、マジ無理ッス」

「お目にかかれてたいへん光栄です。お前は何者ですか?」

 そして、サブコピーとして

「ちゃんとした英語を、仕事ですから」

 と結んでありました。

 この広告コピーのいわんとしていることは、英語にもていねい語があり、相手によって使い分けをする必要があるということです。上司や得意先の担当者に話をするのに、「マジ無理ッス」とか「お前は何者ですか?」などと言ったら、社会人としての自覚がないと叱られてしまうでしょう。』

 というのだが、いちいちそんなことを考えていたら、英語は喋れなくなる。勿論、そうした丁寧語や、尊敬語、謙譲語なんてのを使い分けられれば、使ったほうがよいのは当たり前であるが、そんなことよりは、取り敢えずまず話してみることである。

 周囲に日本語を話せる人がひとりもいないところに1ヶ月も暮らしてみなさい。2週間であなたも英語で考えられるようになるし、4週間後のあなたは立派に普通のアメリカ人と同じ立ち位置にいて話が出来るようになる。ただし、語彙だけは絶対的に不足しているから、語彙を増やすような努力だけは怠ってはならない。

 だいたい、アメリカ人と日常的な会話をしていると、殆どが「現在形」「過去形」「現在完了形」で終わってしまうのだ。「過去完了形」なんて「もし~だったらよかったのにねぇ」位の話が出てきたとき位しか使わない。要は文法的には上の3つの形式がしゃべれればOK。だったら、中学英語で十分なのだが、あとはつまり経験だけなのだ。

 度胸一発でとにかくアメリカに行っちゃう。そして、アメリカ人しかいないところで1ヶ月生活しましょう。そうすりゃ英語なんて簡単、簡単。というのが正解なのだけれども、それを言っちゃあ本が売れないので、ああでもない、こうでもない、と英語勉強法を伝授なさるわけである。

 と、そういう目で書店を眺めてみると、勿論、英語の教本はいっぱいあるが、それと同時に「どうやったら英語が話せるよになるか」という本の多さよ。

 なんでかなあ、と考えたら、「英語本」と同じように様々な本があるジャンルがあったのですね。それがつまり女性向けの「ダイエット本」。おじさん世代向けの「英語本」と、女性向けの「ダイエット本」って、要はそれだけ皆さん失敗、挫折を繰り返しているということなんですね。

 英語を習得しようとして失敗、挫折するおじさんと、ダイエットを実現させようとして失敗、挫折する女性。無論、失敗、挫折したおじさんや女性が、再び手にする新たな「英語本」「ダイエット本」。ただし、そこでもまた失敗、挫折して、またまた新しい「英語本」「ダイエット本」を買うんだろうな。

 何故なのか。つまり、それは本当の本音が書かれていないからなのだろう。結局、遠回りした方法論ばかり書いてあって、そのやり方では結局英語は身につかないということ。ダイエットについてはよくわからないが、多分それも「ラクして痩せる」とかの遠回りした方法論ばかりが書かれているんだろうな。だって、痩せるのなんて結局「摂取カロリーと消費カロリーのバランス」ということでしょう。ということは「摂取カロリーを減らす」か「消費カロリーを増やす」というだけのことでしょう。英語だって、「取り敢えずアメリカに行っちゃいな」というだけのことでしょう。

 まあ、でもそんなことを書いてしまえば、それだけで完結してしまうから、いろいろ遠回りした勉強方法を書いた本が売れるのである。言っておくけど、そんな本をいくら読んでも英語はうまくなりません。

 本当に英語が上手くなりたいんだったら、「CNNを英語だけで観る」「英字新聞やNEWSWEEK、TIMEを毎号買って読む」「アメリカ人がよく出入りするバーに行って、酔っ払い英語を実際に話す」という具合に、自分の身の回りを英語漬けにすればいいのだ。そして、できればアメリカに行っちゃう。

 これですよ。

 

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