フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« ちょっとした番狂わせ | トップページ | 『初音ミク革命』が本当に革命的なのは、メディアの力にまったく頼っていないということなのだ »

2011年10月31日 (月)

『スティーブ・ジョブズⅠ』まで読んだけれども

 先週木曜日に読了、ったってまだⅠしか出ていないのだから、完読とはいえない。取り敢えず、半分読了というところ。Ⅱは明日発売になる。

『スティーブ・ジョブズⅠ』(ウォルター・アイザックソン著/井口耕二訳/講談社/2011年10月24日刊)

 前半(つまりⅠ)は、ジョブズがアップル・コンピュータを追われて、ネクスト・コンピュータを設立し、ピクサーを買って『トイ・ストーリー』が出来るまでのことで、この辺はかなり知られているエピソードが多い。勿論、「現実歪曲フィールド」のことなんかは、ほとんど初めから「現実歪曲」をしていたんだなこの男は、という感じである。

『大なり小なり現実をねじ曲げる人は、もちろん、たくさんいる。ジョブズの場合は、なにかをなし遂げるための戦法としてそれを使う。ジョブズが戦略に長けているのに対して、ウォズニアックは正直を絵に描いたような人物だが、そのウォズも現実歪曲フィールドの効果はすさまじいと認めている。

「論理的にありえない未来を見ているとき、かれは現実歪曲の力を発揮するんだ。ぼくならほんの数日でブレイクアウトゲーム(ブロック崩し)が設計できるって宣言したときみたいにね。本当のはずがないってみんなが思うのに、彼はなんだかんだで本当にしてしまうんだ」

 マックチームのメンバーだったデビ・コールマンによれば、いったん現実歪曲フィールドにとらえられると催眠術にかかったようになるらしい。

「彼を見ているとラスプーチンを思い出します。レーザーのように見つめられるとまばたきさえできなくなります。紫色のクールエイドでもなんでも、差し出されたものを飲んでしまうのです」

 彼女もウォズニアックと同じ意見で、現実歪曲フィールドがあったから世界が変わった、ゼロックスやIBMとは比べものにならないほど少ない資源でコンピュータの歴史を変える成果が出せたのだからと言う。

「自己実現型の歪曲で、不可能だと認識しないから、不可能を可能にしてしまうのです」

 現実歪曲フィールドの根底にあったのは、世間的なルールに自分は従う必要がないという確固たる信念だ。証拠もあった。子ども時代、自分が望む形に現実を曲げることに何度も成功しているのだ。しかし、ルールを無視してもいいという信念を生んだ、最大の源は、頑固で反抗的な彼の個性だろう。』

 とまあ、ほとんどまわりにいる人間にとっては迷惑な存在でしかない。本当に。

 面白かったのは、スタンフォード大学での講演で言った有名な言葉「Stay Hungry, Stay Foolish (ハングリーであれ、バカであれ=分別くさくなるな)」というものも、実は「ホールアースカタログ」の最終号の裏表紙に書かれていた言葉である、ということ。つまり、あの有名なセリフですら、他からの剽窃だあったということなのだ。なるほど、だとしたらゼロックスのパロアルト研究所でみたGUI(Graphical User Interface)をまんまパクってマッキントッシュに使ったことなんて、実はこの男にとっては「ごく当たり前」のことだったに違いない。

 おまけに、そのGUIをビル・ゲイツがWindowsでパクった時には、それに怒ってみせるという、なんか分裂症じゃないかというほどの男なのだ。

 さらにジョブズの世界観として有名な、「世の中には『賢人』と『馬鹿』しかいない」と言う発想方法なんかは、完全にアメリカ人の単純短絡発想なのだろうな。ただし、前の日に完全に「馬鹿扱い」して否定したことを、次の日にはあたかも自分の以前からの意見だったように取り入れてしまう、というのは「編集長やプロデューサーにとって朝令暮改は特権だ」といって周囲を振り回していた、私の以前の姿を見るようで面白い。

 まあ、それは経営者としては決して間違った方法論ではないのであるが。それがとてつもなく極端に出た男がスティーブ・ジョブズという男なのだろう。

 私も以前はマックユーザーだったのである。パワーブックから始まってパワーマックにいたり、しかしWindows 95が出てからはWindows使いになってしまった。会社がまだパソコンを導入する前までは、皆、MacやDOS-V、PC9800なんかを勝手にみんな自分で買って使っていたのだが、会社が本格的にパソコンを導入してからはWindowsが主流になってしまい、私もあえなくWindows派になってしまった訳なのであるが、しかし1年後に定年となり、あとは又フリーになる訳なのだから、再びMacに戻ろうかしら、というかPower Book Airというのにあこがれているのである。iPADは買ったけどあまり使わずに息子に上げてしまったけれどもね。やっぱりキーボードがあった方が使いやすい、という年代なのだろうな、私も。

 ステーブ・ジョブズという男は、この本を読むと、絶対に一緒に仕事はしたくない男だが、その男が作り出すギミックにはおおいに興味がある私なのだった。

Dsc_0061_2

 東大のチアガール“クランツ”の女の子。“彩色兼備”というのはこういうことなんだろうな。

Nikon D70 Tamron 200-500 @調布 (c)tsunoken

« ちょっとした番狂わせ | トップページ | 『初音ミク革命』が本当に革命的なのは、メディアの力にまったく頼っていないということなのだ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/53110021

この記事へのトラックバック一覧です: 『スティーブ・ジョブズⅠ』まで読んだけれども:

« ちょっとした番狂わせ | トップページ | 『初音ミク革命』が本当に革命的なのは、メディアの力にまったく頼っていないということなのだ »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?