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2011年9月23日 (金)

『署長刑事』はほんま2時間ドラマなのであったで~

 警察署長が刑事をやるなんてことは普通有り得ないから、ネタになるというところなのだろう。

『署長刑事 大阪中央署人情捜査録』(姉小路祐著/講談社文庫/2011年8月12日刊)

 キャリア組の警察署長が警察庁から初めて警察署長という「現場」を担当することになって、赴任4日目にして、現職警官の「飲酒ひき逃げ殺人」事件が起きてしまう。その後、その事件を巡っての記者会見で署長の見解と、マスコミの取材結果がおおいに食い違ってしまい、簡単な「お詫び会見」にしようと目論んでいた府警幹部の思惑を離れて署長の「やる気」に火をつけてしまう。というのがお話の前提。

 で、この署長、身長158cmというおチビさんなんですな。で、このチビ署長と、身長169cm、体重83kgというデカい新人婦警という、チビデカコンビが婦警の軽自動車(ミニパトではない婦警の個人的な持ち物)にのって大阪と淡路島を往復するという、ビジュアルな面白さ。

 勿論、事件は元警官の市議秘書による現職警官と市民の殺人事件であったという解決を見て、その上にある警察機構を巻き込んだカジノ構想に至る問題が見えてくるという構造を持っているわけだ。

 しかし、全7章のこの小説の第7章まるまるを使っての、事件解決というか事件解説って、先のビジュアル的な面白さと同様、まさにテレビの2時間ドラマと同じ構成なのだ。まあ、主人公がバリバリのキャリア官僚ではなくて、キャリアはあるけれども実は人情派というところも、まさに2時間ドラマですね。

 って、作者の姉小路祐は山村美沙、西村京太郎に次ぐ2時間ドラマの原作者なのだから、それも無理はないか。でも、それを突破しないともっと面白い「小説作家」にはなれないのではないだろうか。2時間ドラマの原作として、そのまま使える話でもあるけれども、でも、そのままじゃあね。

 小説としての面白さと、テレビドラマ原作としての面白さは別のところにあるはずだ。小説はもっともっと小説としての面白さを目指すべきであるし、テレビドラマはテレビドラマとしての面白さを目指して脚本家が頑張ればいいのだ。

 小説『署長刑事』はそれなりによく出来ている作品なだけに、いまひとつ、小説として突き出た部分がないところが残念だ。

 

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