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2011年9月14日 (水)

『日経新聞を「早読み」する技術』ということを言っても意味は無い。この程度の理解じゃね

 何が悲しゅて「日経新聞」の読み方なんて本を読まなきゃいかんのか……って、自分で書店で手にしたくせに言う言葉か。何か気になったのだよな、そのときは。今は「何で?」ってなもんだけれどもね。

 『日経新聞を「早読み」する技術』(佐藤治彦著/PHPビジネス新書/2011年7月4日刊)

 PHPビジネス新書というシリーズの本であるから、これはビジネスマン初年兵とか、ビジネスマン候補の大学生向けの本なのだろう。まあ、そんな、読みやすさがある。で、何で「日経新聞」を読むのか、という設問には「ビジネスに役立つ」「資産を増やす、投資に役立つ」という2点が上げられているのだが、実はそんなことは「朝日新聞」「讀賣新聞」「毎日新聞」「産経新聞」だって同じなのだ。要は新聞の種別でなく、それぞれの新聞の読み方なのだ。ただし、「東京新聞」あたりを読んでいるとちょっとマニアックな奴と思われてしまうし、「内外タイムス」なんて読んでいると、かなり偏った人間になりかねない。その辺は「夕刊フジ」「日刊ゲンダイ」が愛読紙ですと人前で行ってしまうと、前者なら産経新聞社かフジテレビ、後者なら講談社の社員以外では人格欠格者だと思われてしまうので要注意。勿論、そんな新聞知らないよといいながら読んでいるのならOK。

 その『日経新聞』は、明治初期に三井物産が『中外物価新報』という週刊紙を出したと言うのがスタート。その後、個人が譲り受け、第二次世界大戦中の新聞統制令によって関東地方の経済紙を糾合し、戦後になって『日経新聞』として再スタートしたという歴史を持つ。

 新聞としてはマイナーな経済紙であり、基本的に統制経済には反対、なので統制経済である社会主義・共産主義には組せず、官僚による統制経済にも反対、自由民主党の支配下においても、基本的に自民党のリベラル派と共にあった新聞社なのである。この辺が、戦時中にも大新聞として君臨し、戦後も自民党主流派とつかず離れずという関係にある『朝日新聞』や、戦争前はマイナーだったが、戦後は自民党主流派とベッタリくっついて部数を伸ばし、いまや最大部数を誇る『讀賣新聞』とは大いに異なるスタンスである。2009年の衆議院選挙の際も、自民党よりの立場をとった『朝日』『讀賣』と異なり、基本的には政治的にはニュートラルという立場をとったのが『日経新聞』である。

 というような、『日経新聞』の基本的な立ち位置を書かないで、『「早読み」する技術』だけを書く方法論ってどうゆうことなんだろう。まず、そんな基本的なことを書いてからの「読む技術」なのではないだろうか。あるいは、そんなことは関係なく、「日経を読む以上は、みんな資本主義信奉者でしょ」ということが前提になっているのだろうか。だとしたら、それはガイドブックとしては落第だ。

 まあ、もっとも本書は前半だけが「日経新聞の読み方」であって、後ろ半分はそんな『日経新聞』を読んでいるとこんなことが分かりますよという「5分でわかる……」が続いているのであるから、基本的には『日経新聞』のガイドブックではないのだな。

 しかし、そう思って読んでいると、単なる世界経済の解説書でしかなく、本としての主張はなにもない、ということになってしまい、何だ何を言いたいんだこの本は、ということにもなってしまう。

 まあ、なんとも中途半端な本であることよ。

 

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