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2011年9月 9日 (金)

『iCloudとクラウドメディアの夜明け』といってもそれはソニーとアップルの戦いじゃないだろう

 結局、アップルとソニーとどちらが覇権を持つのかと言う話なのだが……。

『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(本田雅一著/ソフトバンク新書/2011年8月刊)

 しかし、クラウドメディアの時代が本当に走ってしまえば、それは覇権の問題じゃなくて、そした時代に対応できる企業か、対応できない企業かということでしかないはずだ。勿論、対応できない企業は退場していただくしかないのだが……。

 しかしながら、何でアップルに対抗する立場のソニーなのだろうか? ユーザーのための“こちら側”の企業なのか、それともメーカーのための“あちら側”の企業なのかを考えてみれば、どうしてもソニーには“あちら側”の企業としてしか考えられないのだ。今となっては。

『ソニーにおけるクラウドメディアへの胎動。その動きが始まったのは、2009年のことだ。音楽、映画、電子書籍、ゲームなどあらゆるデジタルコンテンツをクラウドの中へと封入し、顧客に新たな価値とともに届ける。当時、ソニー・オンライン・サービスという名称で発表され、後に「キュリオシティ(Qriocity)」と命名されるプロジェクトは、このときに生まれた。』

 というのだけれども、その後発表されたソニー・リーダーという電子書籍端末はどういうことだろうか。

『80年代から90年代にかけて、パソコン業界で数々のイネベーションを生み出したコンパックは、90年代後半の激動の時期を経て2000年に、“パーソナルコンピュータはコモディティになった”と宣言した。もはやパソコンそれ自身の能力や機能に大きな差異化要因はなくなったため、パソコン事業での利益化率を期待しないでほしい、今後のコンパックの事業はパソコンとは別の方向へ舵を切ると、株主に対して説明したのだ。当時はパソコンを発信源とするデジタルエンターテインメントの文化が、次々にデジタル家電へと盛り込まれ、個人向けのパソコンの中で新たな価値を創造しても、どんどんその価値をデジタル家電が吸収していく時代。パソコンの性能はインテルの提供する半導体チップによって決まり、操作性や機能の基本部分はマイクロソフトによって決まってしまうため、パソコンメーカーが価値を付加する余地はないと、ギブアップしたに等しい状況だったのだ。』

 という時代にあって、なぜソニー・リーダーは“母艦”としてのパソコンを、それもWindowsパソコンだけを介さなければ“繋がれない”のだろうか。ソニー・ミュージック・ショップみたいに携帯に直接ダウンロードできなければ、電子書籍端末としては中途半端と言う以上に、邪魔である。3GでもWiFiでも搭載すればいじゃないか。それをわざわざWindowsパソコンとつなげなければダウンロードできないというのは、iTunesのやりかたを真似したのかもしれないが、しかしそれは次第になくなっていく方向だろう。KindleだってiPadだって、Kindle、iPadで直接購入することが出来るのだ。それこそまさにパソコンをコモディティ化させたインテルとマイクロソフトの方向なのだけれども、世の中はしっかりその方向へ向かっている。クラウド化するということは、そうしたデジタルデバイスがそれぞれに直接繋がって、パソコンの必要性は次第になくなってくる、ということではないだろうか。

 つまり、汎用機としてのパソコンはなくなっていき、それぞれの音楽や映画、書籍などに特化したデバイスがパソコンを介さないでも、直接コンテンツ・ホルダーを繋がっていき、パソコンはそれが必要な人たちだけが使うと言うようなデバイスになっていくのではないだろうか。

 そうなるとやっぱりアップルのiCloudのほうに分があるようにも思えてしまうのだが、しかしスティーブ・ジョブスなきアップルがどれほど、変化に対応できるのかというのも興味があるところだ。一度、ジョブスを追放して低迷するアップル・コンピュータの時代に戻ってしまうと言う危険性は、今、たっぷりある。

 そうなると、アップルでもないソニーでもない、第三のメーカーが新たなイノベーションと共に登場し、まさにクラウド時代の一大メーカーになる可能性もないでもない。今頃、どこかのガレージでそんな胎動をしているような気がしてしょうがないのだ。

 まあ盛者必衰、諸行無常、有為転変ですね。そうやって世の中は進んできたし、その大原則だけは変わることはないだろう。

 ところで、私が読んでいるメールマガジンでこんな記事がでていた。

『Appleがまもなく開始する予定のiCloudを巡り、PhoenixのiCloud Communicationsが商標権侵害で訴えていました。ところが9月1日にこの提訴を取下げていたそうです。また、この会社は社名をPhoenixSoftに変更しているそうです。Appleとの間に何らかの交渉があったものと思えますが、それについては明らかにされていないそうです。 一つの問題が解決され、また、一歩iPhone 5の発売とiCloudサービスの提供に近づいている感じですね。
【Phoenix "iCloud" Company Dumps Trademark Lawsuit Against Apple, Changes Name】
 <http://blogs.phoenixnewtimes.com/valleyfever/2011/09/phoenix_icloud_company_dumps_t.php>』

 というところであるが、これをしもジョブスなきアップルの一種のあせりなのではないかとも思えてしまうのだ。

 はやいところ、アップルに代わる新メーカーの登場を待ちたいものだ。

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