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2011年8月18日 (木)

確かに山岳画面は素晴らしいけどなあ

 1970年、パキスタンのナンガ・パルパットに初登頂した際に弟を遭難で失った、ラインホルト・メスナーの自伝的映画である。

『ヒマラヤ 運命の山』(監督・プロデューサー・撮影監督:ヨゼフ・フィルスマイヤー/原作:ライゴルト・メスナー『裸の山 ナンガ・パルバート』〔山と渓谷社〕/2009年/ドイツ映画)

315x210 (c)Nanga Parbat Filmproduktion BmbH & Co. KG 2009

 ラインホルト・メスナーという名前からドイツ人だとばっかり思っていた。だって、登山隊はドイツ隊だし、映画もヨゼフ・フィルスマイヤーが監督をするドイツ映画だし・・・。ところが、メスナーってイタリア人だったのですね。ただし南チロル地方のイタリア人なので、当然そこはもともとオーストリア領、ドイツ語圏に生まれたオーストリア系イタリア人なのであった。そんなの当たり前だろうって? そりゃあ山のことに詳しい人はその程度は「当たり前」なのかもしれないが、素人はね。

 で、そのメスナーが登山隊の隊長、カール・マリア・ヘルリコッファー博士の言うことをまったく聴かない勝手なやつなのだ。確かにすごい登山家なのだろうけれども、隊長の言うことを聴かずに勝手に行動する隊員は、隊長に言わせれば「いらない隊員」のはずだ。日本の登山隊だったら、下手をすれば隊からはずされてしまうだろう。

 そんなやつでも、しかしアタック隊員に選ばれるほどの、優秀な登山家だったのだろうか。それだけ、ドイツ隊は何度も挑戦して、しかし失敗を繰り返していたのだろう。つまり、多少勝手な行動をするやつでも、確実にアタックに成功する隊員がほしかった。その結果が、ライホルト・メスナーであったわけだ。

 山は生還して初めて登頂をした意味があるという言葉を、素人は聞く。しかし、それは綺麗事であって、実際には多少の犠牲を払っても登頂する意味がある、と登山家は考えているのかもしれない。その「多少の犠牲」が仮に唯一無二の弟であっても・・・かれらは登るのだろう。多分、それが登山家なのだろう。

 ヨゼフ・フィルスマイヤーが『スターリングラード』の監督と聞いていたので、あの『スターリングラード』かと思ったのだが、私が考えていたスナイパーが主人公の『スターリンングラード』は、ジャン=ジャック・アノーのほうだった。つまり、ヨゼフ・フィルスマイヤーは初見。脚本を誰が書いたのかが分からないが、構成はまあうまく言っているだろう。撮影もフィルスマイヤー撮影監督も兼ねており、なかなかの迫力ある画面ではある。

 問題は、ストーリーがあまり面白くないということである。何が面白くないのか? つまり、ラインホルト・メスナーが隊長の言うことを聞かずに、勝手にアタックに出てしまい、そのラインホルトに弟のギュンターがこれまた勝手についてきてしまい、その結果、帰還中に遭難死してしまったというだけの映画であり、別にそこに何らかのサスペンスがあるわけでもないし、結果としての裁判が描かれるわけでもないし、ただただ淡々と事実が描かれているだけである。え? そんなのどこが面白いの?

 まあ、山の好きな人なら、山が描かれているというだけで、あるいは登山隊の生活が描かれているというだけで、アタック隊の装備がみられれば、とかとかいろいろな映画の楽しみ方があってよいわけなので、別に私が見て面白くなかったからといって、映画を批判するつもりはないが。

 私が見て面白かったのは、やはりスチールカメラのライカⅢf(?)と16mmムービーのボレックスですかね。1970年という時代背景からすると、ボレックスは分からないではないが、ライカⅢfはちょっと微妙。もうすでにライカはM3が出ているし、ニコンFでもよいはずなのに、なんで旧型のⅢfなんだろう。まあ、別にカメラマンの話ではないから、カメラは旧型でもかまわないということなのだろうか。

 と、まあそれぞれの映画の楽しみをしていればいいのだ。

 

映画の公式HPはコチラ→http://www.himalaya-unmei.com/

↓原作はコチラ

 池袋で上記映画を見たところから・・・

Epsn9057_2

 コチラはまたまた本文とは関係のない、自由学園明日館です。まだ、日本の学校教育令なんて無視して経営していたころの自由学園です。いまは東久留米あたりで普通の学校になっているようですけれでも。

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