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« 『たのしい写真』は本当にたのしく写真を撮るためだけの本だ | トップページ | 根津神社のつつじ祭り »

2011年5月 5日 (木)

『戸塚ヨットスクールはいま』って言ったって、だからそれが何なのよ。いま、戸塚スクールがあることが何か問題なのですか? よくわからない

 う~ん、結局は何を言いたいのかよくわからないぞ、というのがこうしたテレビ・ドキュメンタリーを作っている連中の本なんだよな。何故か、それは基本的にテレビ・ドキュメントを作っている時と同じ姿勢だから。つまり、それは「不偏不党」ということ。それじゃあ本当のドキュメタリーは作れないんだよな、ということが本当には分かっていないテレビマンたちの姿がそこにある。ニュースじゃないんだからさ。

 これもY川さんの推薦図書なんだけどね。

 『戸塚ヨットスクールはいま 現代若者漂流』(東海テレビ取材班・斉藤淳一・阿武野勝彦共著/岩波書店/2011年2月4日刊)

 テレビ・ドキュメンタリーの限界はこの「不偏不党」というメディアに関する誤謬から生まれている。テレビ番組としてのドキュメンタリー番組は、基本的には不偏不党をうたっていながら、じつは当時の権力者の不正を問いただすというのが普通の姿だ。ということは、反権力ということでその当時のどこかの政党に加担することもあるということなのである。でも立場上は「不偏不党」を言う矛盾にたいしてどう応えるのであろうか.

 本書に関して言ってしまうと、戸塚校長が『学校がダメ、病院もダメ、彼女の母親は追いこまれていた。それならば、うちで受け入れるしかないでしょう』ということなのだけれども、でも、基本はあくまでも家族でしょう。不登校やら、ニートやら、家内暴行やらを直すのは本来は「自分の家族」である。それが何故家族の中で解決できなくなってしまったのかと言えば、単純に「家族の臍帯」が崩れてきたことだけでしょう。そこが問題なのである。つまり、家族の中で「問題児」を出さないということ、ということは家族の中には問題児はいないということ。どんなに暴れようが、どんなに自傷しようが、どんなに自殺をしようとしようが、それはあくまでも(親にとっての)自分の家族の問題なのだから、解決方法は自分の家の中にしかないということ。

 戸塚が言うように『学校がダメ、病院もダメ、彼女の母親は追い込まれていた。それならば、うちで受け入れるしかないいでしょう』なんてことを言わせちゃいけないのだ。

 要は、それは親としての子どもの育成に対する自己放棄にすぎないでしょう。ところが、そんなものを自己正当化して、戸塚ヨットスクールに自分に自分の子どもを入れたことで、とりあえず満足するのである。

 言ってみれば、それは自分の子どもにたいする指導の放棄である。子どもを指導するのはその両親の責任である。言ってみれば、その子が「いじめられっ子」になるのも、逆に「いじめっ子」になるのも、不登校児になるのも、ニートになるのも、基本的には親の責任なのだ。自分たちに自信が持てない男と女たちってのがまずあって、その後、そんな男と女たちがよせばいいのに親になってしまうのですね。勝手に子どもを作るわけだ。

 そんな、親としての自覚もない親連中が勝手に子どもを作ってですよ、その、親の責任を果たせない親が増えたのと同時に、そんな親からの「抗議電話」とか「抗議メール」が増えたんだろうな。というとんでもない連鎖。

 戸塚ヨットスクールのスパルタ(あるいはいじめ?)教育には、決して間違いはないとは思いつつも、やはりそこで行われている教育方法には疑問を呈さざるを得ない立場からしてみれば、本書はある意味で中途半端、ある意味で無理、という結論なのだ。

 というこいうとで、実はこの本はあまり面白くなかった。つまり、東海テレビドキュメンタリー班としての「結論」が出てないのだ。おまえら東海テレビドキュメンタリー班としては「戸塚ヨットスクール」の方針に対して「賛成」なのかよ「反対」なのかよ。「あとがき」にも両論の連中を揃えているわけで、本当に東海テレビの考え方は全く分からない。「ここに問題があります」といって結論を放棄するのはジャーナリズムの立場ではない。基本的に自分たちの「立脚点」を明らかにして、それについてのオピニオンを出してこそのジャーナリズムじゃないのか?

 だったら、お前らなんでこんな中途半端なものを本にするんだ。ちょっと、本をバカにしてはいないか。

 ということで、Y川さん。もう人に自分が面白かったからお前も読め、というのはやめようね。Y川さんにとって面白い本、いい本というのもあるかもしれないが、それは他人にとっては面白い本でも、いい本でもないということもあるのです。

  

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