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« 『闘牛』というより「牛の角突き」について語りたくなってしまうのだ | トップページ | 『原発労働記』は原発だけじゃなくて、日本経済の根本問題なのだ »

2011年5月19日 (木)

天才アラーキー 写真ノ愛・情

 もともと写真を質よりは量で語ってきた荒木経惟である。その量で写真を語ってきたアラーキーの最新の本は、『天才アラーキー 写真ノ方法』『天才アラーキー 写真ノ時間』でコラボレーションしてきた和多田進氏が勝手に選んできた荒木氏の写真についてアラーキーが勝手なおしゃべりをするという、素敵なスタイルの写真集(?)なのだ。

『天才アラーキー 写真ノ愛・情』(荒木経惟著/聞き書き:和多田進/集英社新書ヴィジュアル版/2011年5月22日刊)

 ところで、話は全く異なるのだが、一昨日5月16日のブログが499アクセスという、それまでの300~350という数から突然増えて、えっこのままいったら500超えちゃうじゃない、という状況に至ったのだが、何故だろう。その日のタイトルは「『FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン』はいちいち腑に落ちる話ばっかりだ」というもの。3.11以降で出始めて、今月当たりは各社入り乱れて新書のタイトルになっている「原発モノ」「地震モノ」のひとつなのだけれども、その中でやはり以前から「反原発」という旗印をしっかりもっていた広瀬隆氏の書き下ろしというところが良かったのかな。まあ、広瀬氏の書き方も多少はエキセントリックな部分もあるのだが、その結論はいちいち腑に落ちることばっかりということで、上記のブログを書いたのだが、さすがに今一番のテーマということなんでしょうか。

 5月17日以降のブログはしっかり元どうりのアクセスに戻りました。まあ、皆さん注目しているのは「FUKUSHIMA」なのね。多分、それで検索エンジンなんかで引っ掛かったのかもしれない。

 で、今日はそんな事とは何の関連もなく「アラーキー」なのだ。と、思ってみなさい。実はアラーキーも昨年こんな本を出しているのだ。題して『東京ホーシャセン』。まあ、こちらは原発とは関係なく、要は自分の前立腺癌とのかかわりの中で、普通に写真を撮っただけなのだが・・・。

 これも、一年後に出したらすごい話題にはなっただろうな。まあ、顰蹙を買うのか、勇気(蛮勇?)を評価するのか、どちらになるのかはわからないが・・・。

 で、この本なのだが、取り敢えず掲載されている写真は全てどこかで見たことがある写真ばっかりなのだが、そりゃそうだ。

 つまり、CONTENTSとして言ってしまえば;

第1章 私写真論

第2章 陽子、わが愛

第3章 身近なひとの死が教えてくれた

第4章 バルコニー

第5章 オンナはすべて素晴らしい!

第6章 街は気配とバランス

第7章 チロちゃんのこと

第8章 花はミモザ

 ということなのだけれども、要は第2章、第3章で言いたいことの殆どはいいつくしているのではないのだろうか。要は、アラーキーにとってみれば、最大のモデルであり、最愛のモデルであり、そして最も美しいモデルでもある荒木陽子さんの存在が一番大きいのである。第4章から第8章は付けたしでしかない。第7章の「チロちゃんのこと」にしたって、それは陽子さんがいないことに対する代償行為でしょ。言ってみれば、陽子さんがいない分、その愛情を猫のチロに注いだってことでしょう。まあ、荒木の写真を見ていると、この人「私写真」しかとらない人だから、みれば荒木の心理まで見えてしまうところもあるのだけれども、陽子さんが亡くなってからの荒木のチロという猫に対する愛情の持ち方は、完全に人間の女性に対する愛情の持ち方と変わらない。つまり、チロは荒木にとっての「愛人」なのである。

 でも、この本で一番いい写真は250-251ページに載っている「空をバックにして、左上にどこか戦後の写真風な感じがあって、実はど真ん中に載っている写真が荒木経惟の赤ちゃんのころの写真」というコーラージュ写真だろう、これが全く今のアラーキーと変わらない荒木経惟赤ちゃんなのだ。

 まあ、爺さんになっても子どもの時と見た目がかわらないのは当たり前であるけれども、いやあ、これほど変わらないのも面白い。

 この写真を見るだけでも、この本を買う意味はあるというものだ。

 あはは、面白いな。

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