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« 『JAZZ喫茶マスターの絶対定盤200』は最低のジャズ本だ | トップページ | 『四谷(駅)界隈』紹介 »

2011年5月14日 (土)

『連続殺人鬼 カエル男』は見事なミステリーだ、ただし実はサイコを装っているけどサイコじゃないのだ、これが

 最後に仕掛けられた二重三重のどんでん返しが、この作品が単なるサイコサスペンスに終わらない面白さを保証する。

『連続殺人鬼 カエル男』(中山七里著/宝島社文庫/2011年2月18日刊)

 最初は口からフックを掛けれれて吊るされた全裸女性、荒尾礼子。二番目は廃車プレス機で車と一緒に潰されかかった、指宿仙吉。三番目は体をすべて解剖されてバラバラに公園の砂場に置かれた、保護司にしてピアノ教師の有働さゆりの息子の小学生、有働真人。四番目は河川敷で焼かれた弁護士、衛藤和義。「あいうえ」という頭文字順に殺されて、現場にのこされた幼稚な犯行声明のようなカエルをつかまえた書きこみ。こうしたそれぞれのアイテムが当然のように読者を犯人からどんどん遠ざけていく。

 しばしばでてくる「ナツオ」という名前の少年(だと読む者に思わせるような)のエピソード。そう、実は「ナツオ」は女の子の名前であり、その後、彼女は名前を変えて・・・。

 有働さゆりは14歳の時に幼女を監禁、絞殺したがカナー症候群という自閉症の一種に罹っていて不起訴となり、措置入院していた現在18歳の少年、当間勝雄の保護司をしている、35歳の女性であり、殺された有働真人の母親である。

 犯罪心理学の権威である城北大学の御前崎宗孝名誉教授は、三年前に起きた母子殺人事件で殺された母親の父であり、その犯人である17歳の少年は犯行時に統合失調症であると鑑定されて刑法39条を適用されて無罪という結果となってしまった。その時の弁護士が・・・。

 と話は、有働さゆりと当間勝雄を軸に御前崎教授がからんで進んでいくのであるが・・・。

 マスコミによって勝手に「カエル男」と名付けられた犯人はいったい誰なのだろう。警察は犯人に辿りつけるのであろうか・・・。

 そして最後に仕掛けられたどんでん返しに次ぐどんでん返しにはもうビックリの連続である。最後に仕掛けられた殺される人の名前はなんと・・・、「あいうえお」の順番通りであるとは。

 もう、見事としかいえませんな。

 しかし、ミステリーの書評って、ネタバレできないから書くの方もつらいものだなあ。

 やっぱりノンフィクションの方がいいや。

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