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2011年5月26日 (木)

『検証 東日本大震災の流言・デマ』にはインターネットの基本的な問題が書かれている

 まあ、ツイッターなんかはその代表選手なんだけど、要はこうした「流言・デマ」を拡げる媒体はいくらでもあるということなのだ。

『検証 東日本大震災の流言・デマ』(荻上チキ著/光文社新書/2011年5月20日刊)

 荻上チキ氏は、3.11以後のツイッターやチェーンメールでの「流言・デマ」を分析し、同時に「流言・デマ」を防ぐためのツィートやメール発信をしていたようだ。その、取り敢えずのまとめが本書である。したがって、これまで荻上チキ氏のブログを読んでいた人たちは、本書の文章には既に読んでいる人もいるかもしれない。

 問題は、自分は何もしていないのに「拡散希望」とかいうツィートに対し簡単に(何も考えずに)リツィートしてしまうバカな人間が如何に多いのかということなのだ。本人としては、それで何かいいことをしたつもりになっているのかもしれないが、最初のツィートのソースも確かめず、事実のウラも取っていないままでリツィートするという態度は、少なくとも「メディアにかかわる人間」がやってはいけないことなのだ。実は、いまやマスメディアだけじゃなくて、ツイッターや2ちゃんねるのようなソーシャルメディアであっても、メディアにかかわる人間になってしまっているわけで、そういう意味ではそうしたソーシャルメディアで発信しようという人たちであっても基本的な「メディアリテラシー」を持っていなければいけないということなのだ。でなければ、彼らが言うところの「マスゴミ」以下の存在にソーシャルメディアがなってしまうということなのだ。つまり「脊髄反射」は一番やってはいけないこと。もうちょっと考えて、ソーズを確かめれば、最初のツィートの真贋はすぐにわかることなのに、それもしないで勝手に「脊髄反射」でリツィートしてしまう態度は、まさにその人の「メディアリテラシー」の不足と言うしかないだろう。要は、彼らが人をバカにして言うところの「情弱」に、自ら陥っているということなのだ。

 というところで話を変えるが、そろそろマスコミ(新聞、テレビ)も署名記事を始めるべきではないのだろうか。つまり、発信する情報に対して個人として責任を負うということ。「マスゴミ」と言われる本当のところの理由は、新聞もテレビも記事について署名がないわけで、その署名がないゆえに書けば書きっぱなしということで、後に分かって間違っていても知らんぷり、という態度がそういう言い方を許しているのではないだろうか。個人名で記事を書くことになれば、そこには書いた人間としての責任が生じるし、であれば間違ったことを書いてしまえばそれについての悔恨の情もわくだろう。だとしたら、そのことについてまた更に署名記事を書けばいいのである。多分、そうすることによって読者との信頼関係が築けると思うし、記事に対する信頼性もわいてくるというものだ。

 所詮、人間が書いている記事である。間違えることだって沢山あるだろう。それを何の誤謬もないと主張することがおかしいのであって、それは東京電力が「原子炉は絶対安全です」と言っているのと同じくらい実はウソであったというのと同じウソなのだ。したがって、会社として「この間の記事は間違っていました」と言うのが難しいのだろうから、あくまでも個人の記者として「間違ってしまっていました」と言えばいいのである。そして会社としては個人の間違いはあることだからしょうがないということで済ませれば、そこで会社としての信頼感はもっと上がるのではないだろうか。

 で、そこでソーシャルメディア批判をすればいい。ツィッターにしても、2ちゃんねるにしても要は「匿名」で書き込みをできることが問題なのだ。Webの世界ではこうした匿名情報が基本的に行き交わされている。こうした匿名情報こそが怪しい情報の基本なのだという根本的なメディアリテラシーを持っていない連中が、しかし、インターネットの中心ユーザーになってしまたところに日本のインターネット社会の「歪み」がある。

 何でもいい。自分から情報を発信する人間は「まず自ら名を名乗れ」というのがメディアの基本である。「匿名」という自らを隠した形でいたいのなら、メディアで発信するのをやめろよ。自分の発言に責任を持てよ、というのが基本である。

 匿名がインターネットを促進しているというなら、そんなインターネットはいらない。昔のような、ご近所の噂話に戻れば? と思うのだが、そこだって匿名ってことはないでしょう。

 匿名でインターネットに投稿している人たちに言いたいのだが、君たちはそんなことで面白いのですか? 

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