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2011年4月22日 (金)

『消える大学 生き残る大学』ったって問題は「未来図」の描き方なのだ

 いまさらまたまた駄目な大学の話をよんでもなあ、という気持ちにさせるのかという思いもあったけど、取り敢えず読んでみた。

『消える大学 生き残る大学』(木村誠著/朝日新書/2011年4月30日刊)

 そしたら、結構いけてるところもあるじゃないかよ、というのが本当のところだ。

 目次は以下の通りだが、その各章の終りにある「ロラム」が結構いけてる大学のことを書いているのだ。

第1章 短絡的な競争原理にさらされる国立大学

第2章 存在価値が問われる公立大学

第3章 生き残りをかける私立大学

第4章 6年制で分かれた医・歯・薬学部の明暗

第5章 淘汰時代が始まった法科大学院

第6章 大学と企業の断絶―就活の悲喜劇

 とはいうものの、第1章における旧七帝大+αの大学に関しては、日本という国がなくそうというつもりはないだろうから、まあ安泰だ。問題は教育系の学部が多い地方国立大学(旧二期校)とか公立大学だろう。地方における小中学校の教師を輩出してきたこうした地方国立大学の衰退は、国の小学校・中学校・高校の教育にかかわる問題なので、とても重大な問題であろう。要は、中学・高校時点での勉強が大学の勉強・研究にかかわるということを考えれば、ちょっとこれは大事な問題だということは分かるってものだ。ここが大事だということを考えないで大学教育だけを考えるというのはちょっと違うぜ、ということである。

 あとは、私立大学がどうなろうと、それは私学自身の問題だろうし、法科大学院だってそれは大学院を作った大学の問題なのだ。

 要は、そんな新制度に従って新組織を作ってもいいけど、その時にどんな未来図を作って新組織を作るのかということである。その未来図には当然、今の若者の人口やら指向性やらが入っている筈である。そんな未来図の中に自分の大学がうまくフィットしているかどうか、が大事なことであろう。って、これって企業の未来図にも言えることだよね。そんな未来図が描けるかどうかがこれからのすべての社会において求められているのだ。

 大学や企業だけじゃない、地方公共団体も国も全てがその未来図をどう描けているかが要求されているのだ。例えば、原発に被災した福島県にどういう未来図を描くのか、津波被害にあった岩手県にどういう未来図を描くのか、ということが「復興」なんてことを言っている政府の中にあるのかということが重要だ。問題は「復興」じゃなくて、どういう「未来図」を描くこと、その未来図にむけてどういう努力をするのかということではないのだろうか。

 はたしてそれらの国や地方公共団体の「未来図」ってどういうものなのだろう。「復興=元に戻す」じゃなくて、それこそ未来に向けてどんな再生地図を描くのかということである。

 それが結果として、地産地消の原則に則って、じゃあ電力も東京電力の自分の地域で発電して使えよということになることもあるだろう。実はそれが同然である。で、皇居のそばに原子力発電所を作ればいいという発想もあるわけだ。水もあるし。新宿の都庁地下に作るという手もあるかもね。

 まあ、リスクもメリットも双方受け取るというのがいいのでしょう。いままで、リスクは地方、メリットは東京という一方的なやりかたに慣れてしまった、われわれ都民としてはね。

 と、まあ大学論争からは離れてしまったけれども、結局は同じでしょう。要は、地方にリスクを押しつけて、メリットだけをいただいてきた東京としては。

 そんな東京都知事に三たびなってしまった石原〈天罰〉慎太郎氏はどうするんだろう。東京もリスクを負うべきだという「真っ当な」理屈にどう対処するんだろう。

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