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« 西新井大師 | トップページ | 『不道徳な経済学』と言ったって、結局は全然不道徳でもない、単なるガキの言い草だったりして »

2011年4月18日 (月)

寄居・鉢形城址

 埼玉県寄居町に行った。といっても寄居に名産があるわけでもなく、取り敢えずは秩父往還の宿場町だったというだけの場所ではある。宿場町と言えば宿場女であるが、秩父往還自体が甲州街道の裏街道の青梅街道の裏街道という位置づけなので、そもそも旅人も少ない街道だったのだろう、勿論、宿場の飯盛女もいただろうけれども、そんなに賑やかな町ではなかったのかもしれない。

2011_04_17_042_2

 問題は、この寄居町の中心街とは荒川を挟んで対岸にある鉢形城なのである。おおもとは平将門の時代まで遡るようだが、史実として今でも資料が残っているのは1476年に関東管領の上杉氏の家来の長尾景春だそうだ。

 荒川がまだ上流の方で、両岸が険しい崖になっているところなので、それを天然の要害として築城したわけである。それが今「本丸」と書かれている「伝御殿曲輪」の場所にある。確かに、伝御殿曲輪の場所に立って見ると今の寄居市街が全部見渡るようになっていて、当然寄居町だけじゃなくてその周辺まで全部見えるわけで、さすがに砦としては優位な場所にある。

2011_04_17_018_2 「本丸」って書いてあるけれども、本当は「伝御殿曲輪」なのだ。

2011_04_17_021_2 で、その「伝御殿曲輪」から見た寄居町の中心街。荒川を挟んで反対側が町の中心地なのだ。

2011_04_17_044_2 その逆から「伝御殿曲輪」を見る。えっ、どこがお城? と言うかもしれないが。真ん中の方に展望台があるでしょ。そこが「本丸跡」。

 山城と言うほどには高い山ではないのだが、川があるおかげでその分「山」的な部分が上がっているのだろうか。

 おまけに、本丸の裏側には深沢川という小さな川なのだが、渓谷のように切り立った崖が両岸を形作って、城のちょっと先で荒川に注いでいる。つまり、本丸を荒川と深沢川挟んでいてそれが多分内堀のような形で城をまもっているのだろう。

2011_04_17_008_2 深沢川の渓谷部分。もうちょっと上流に行くと瀧もある。

 で、深沢川の外側には外曲輪が出来ていて、それは土塁と空堀で守られている。と、そうしてみると、結構この鉢形城って、昔の城にしては随分広い城なのだということが分かる。

2011_04_17_002_2 で、これが外曲輪の土塁です。桜は今が満開かな。

EPSON RD1s+Summicron 35mm (c)tsunoken

 で、この城の下には城下町跡などがあるというのだけれども、むしろ城下町風情が残っているのは荒川対岸の寄居町の方であり、そこは当然、秩父往還の宿場町だから当たり前なんだろうけれども、残念ながら城があった方には城下町といってもなんとなく農村風景が残るだけなのである。

 いずれにせよ、1590年の豊臣秀吉による小田原攻めの際に鉢形城も浅野、本多、鳥居の連合軍の攻撃を受けたのだが約1カ月の籠城戦を戦ったという記録があるそうだ。まあ、確かにこれだけ周辺に農村風景が残っている場所なら籠城戦というのも、闘い方の方法論としてはあるのだろう。私は籠城戦というと安田講堂の籠城戦しか知らないので「そんなの持つわけないじゃん」と考えてしまうのだけれども、結構、中世あたりは籠城戦というのも戦い方としてはあるのかもしれない。籠城戦というのは局地的には「負け戦」でしかないのだけれども、籠城している間に周辺の状況も変わってくるかもしれなし、本隊が助けに来てくれるかもしれないという部分では、「勝ち戦」に転じることもあるかもしれない、ということなんだろうな。

 しかし、攻める側よりも圧倒的に少ない軍勢で戦わなければならない際の、自らの軍勢の敗北を前提にしながら、本隊が勝つために戦争を長引かせる方法としての籠城戦である。もともと、悲劇戦なんだよな。

 という、戦い方にもいろいろあるんだよな、ということをお勉強した一日でした。

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