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2011年4月15日 (金)

『就活地獄の真相』というほどには真相に迫ってはいない。むしろ、大学が多すぎることが問題なのだ。

 大学を出たからといって就職ができるとは限らないのは当たり前であって、だって大学は就職のための勉強をするところではないのだ・・・と考えていたら、最近はそうでもないのだった。

『就活地獄の真相』(恩田敏夫著/ベスト新書/2010年12月18日刊)

 だいたい、人口縮小で経済的にはシュリンクする状態の日本で、何故か大学入学人口だけはバブルのように増えていき、いまや高校卒業生の50%は大学に行く時代、つまり入学先を選ばなきゃ、誰でも大学に入れる時代なのだ。そんな時代にありながら、大学生の就職先ランキングを見れば相変わらずの大企業志向だし、そんな上位100社くらいのところに就職希望者が殺到するわけで、それもインターネットで就職希望先へ願書提出ったって、会社はそんなに新入社員はいらないというところで、結局就職が希望が叶わなく就職浪人をする人が40%も出るのは仕方のないことなのだ。

 ということで、下記のような負のスパイラルになる。

『優秀な人材をライバルより先に確保するための企業の採用活動早期化

     ↓

学生が学び(就活が始まる三年次は学問・研究にエンジンをかける最も大切な時期)よりも就活を優先

     ↓

学生が授業に出ない、勉強しないことによる大学教育の空洞化

     ↓

学生の質低下、社会に出るための準備不足学生の増殖

     ↓

少ない優秀な人材の奪い合いで、更なる採用活動の前倒し』

 そこで大学側は「わが大学に入学すれば就職は大丈夫」ということを言いたいがために、学生の「就職に役立つ科目を増やし、企業から求められる人材を育成することばかりを考えて」つまり「実学重視」の方向に行きたがる。ところが、だいたい大学なんてところは「社会に出たくなくて、なおかつ自分の勉強してきた科目や研究科目を引き続き学びたいと言う『勉強オタク』が大学院に行って、助手、準教授、教授に残る」という、実は世の中で一番浮世離れした場所なのだ。大学に行くというのは、人生のなかで貴重な四年間をそんな浮世離れした場所に通うという、その後の人生を豊かにさせるためのまさしく「無駄な」体験なのである。したがって、そんな四年間を実学の為に費やすなんてことをするならば、いっそのことその四年間で社会に既に出て給料を稼いだほうがよぽどましってな位である。むしろ世の中の為にならない無駄な学問を学ぶべきところが大学なのだ。

 それでもなおかつ就職率をアップさせたいのならば、いっそのこと、東大、一橋、東工大、早慶上智、MARCHクラス及び自分のところもそれと同クラスだと考えている大学は、就職のことは考えずに学問だけをやる大学として他の大学と分けてしまい、それ以外の大学及び新設大学はとにかく就職のことだけを考えた教育をやる大学、と言う風に分けたらどうだろうか。そうなると前記の大学の入学希望者が減るだろうか? いや、多分減らないのである。おまけに、結局はそうなっても今の就職状況はあまり変わらないのかもしれない、とも思えるのだ。つまり、企業側だってバカじゃないから、四年間の無駄な時間を費やしてきた学生のそれから先の可能性のほうにかけるのであって、四年間社会に出たときの実学ばっかりやっていた学生の「伸びしろ」の小ささにはかけないのだ。

 で、結局は新設大学の就職率は上がらず、「就活地獄」は変わらないと言うことになるのであろう。

 多分。

 むしろ、大学は就職予備校じゃないよ、無駄な四年間を過ごすところだよ。したがって、大学では就職の為の手助けはしないよ、って開き直ったらどうだろうか。そんなこと言ったら大学は潰れちゃうよ、というのだったらそんな大学は潰れたほうがよいのだ。で、適正な大学の数になって、そうなれば大学生の数も減って、大学の就職率も上がることになる。

 それで万事オーケー。

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