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2011年4月13日 (水)

『投資敗者の思考パターン』と言っても、結局大手機関投資家以外は皆敗者の可能性を持っているのだ

 投資敗者のメンタリティーとして、5つの思考パターンと24の迷言に分けられるというのが筆者の考え方だ。ふ~ん、そんな簡単に分けられるのかなあ、というのが私の感想だ。はたして・・・・・・。

『投資敗者の思考パターン』(平田有和/幻冬舎ルネッサンス新書/2011年3月10日刊)

 本書、第二章『敗者が共有する五つの思考パターン』から、『投資を失敗に導く”敗者のメンタリティー”』5つの死王パターンと24の迷言を見てみると・・・。

『1 第一の思考パターン:誤った思い込み』

『迷言1:「○○さんも、△△さんも、投資で成功して大儲けしたそうよ」(五十代女性)』

『迷言2:「私にもできるってことを証明したいじゃない」(六十代女性)』

『迷言3:「結果として資産が増えるんなら、100万、200万の損は仕方ないと思ってます」(七十代女性)』

『迷言4:「超低金利だし、将来を考えたら投資は絶対必要ですよね」(四十代男性)』

『迷言5:「お金に働いてもらわなきゃ!」(年齢不詳(たぶん四十代)女性)』

『2 第二の思考パターン:根拠のない自信』

『迷言6:投資の知識くらいすでに十分備わってるよ」(六十代男性)』

『迷言7:「内容が基本的すぎるように思えます」(四十代女性)』

『迷言8:「信頼できる情報源を持っているんでね」(六十代男性)』

『3 第三の思考パターン:無意味なこだわり』

『迷言9:「(損したのは)たまたまタイミングが悪かったから」(六十代男性)』

『迷言10:「今回は運が向いてなかった」』

『迷言11:「皆もやってます(だから自分も○○に投資したんです)」(四十代男性)』

『迷言12:「タダなら話を聞いてやってもいいよ」(五十代男性)』

『迷言13:「シングルCDが1600円って高くないですか」(四十代男性)』

『迷言14:「○○株、この先どう動くと思います?」(五十代男性)』

『4 第四の思考パターン:希薄な猜疑心』

『迷言15:「金融機関で専門のアドバイザーが勧めてくれたから」(六十代女性)』

『迷言16:「営業の人が頑張っているのよねー」(七十代女性)』

『迷言17:「だって、投資に詳しい知人が「絶対に儲かる」って・・・・・・」(五十代女性)』

『迷言18:「投資の本に専門家が「○○○は今が買い時」と書いてました」(五十代男性)』

『迷言19:外貨投資で数億円稼いでいる人の特集をテレビで見ましたよ」(四十代男性)』

『5 第五の思考パターン:常識を凌駕する虫のよさ』

『迷言20:「いい話以外は聞かせてくれなくても結構です」(五十代男性)』

『迷言21:「リスクのことばかり考えてたら投資なんてできないだろ!」(六十代男性)』

『迷言22:「ひと言で言うとどういうこと?」(四十代男性)』

『迷言23:複雑な話は聞いても分かりませんから」』

『迷言24:今、何に投資したらいちばん儲かるの?」(四十代男性)』

 ということ。

 つまり「誤った思い込み」「根拠のない自信」「無意味なこだわり」「希薄な猜疑心」「常識を凌駕する虫のよさ」というのが投資における敗者のメンタリティーだというのだが。しかし、それは投資だけじゃなくて、まさしく人生における敗者のメンタリティーではないのだろうか。「必要以上の思いこみはせずに」「適度な自信は必要だが根拠のない自信はもたずに」「適度なこだわりは良いが、無意味にはこだわらずに」「適度な猜疑心を持って」「虫のよさも大概にせいよ」ということなのだろうが、それはそれ「適度なバランスを持って人生を生きよう」という発想なのである。

 が、しかしそんな人生って面白いだろうか。人間多少アンバランスな方が魅力があって面白い。勿論、人生を投げやってしまうほどの投資敗者になってしまうのはちょっとマズいかもしれないが、多少損する位なら人生勉強だと思って甘受するというのも考え方だ。

 ただし、著者の平田有和氏も中立的な資産運用コンサルテシング会社の経営者だから、この本には書いていないことがある。実は平田氏が書かないでいることが真実なのだがなあ。

 経済投資というのは資本主義経済そのものであり、資本主義経済というものはフリードリッヒ・エンゲルスが『イギリスにおける労働者階級の状態』で書いた通り『ここでもまた自由競争がおこなわれ、そしていつものように金持ちは得をし、競争がかならずしも自由ではなく、ものごとの判断に必要な知識を持っていない貧乏人は損をする』という経済社会のことなのである。つまり、大手の機関投資家は必ず得をし、その得の源泉は小金を投資する個人投資家の損なのである。個人投資家にとっては投資はギャンブルであるけれども、大手機関投資家にとっては投資行為は決してギャンブルではなく、まさに経済行為なのである。したがって、大手機関投資家は決して1点張りはせずに多面的な投資をして、損切りをする。一方、資金に乏しい個人投資家は一点突破を目指して1点張りをして、結局損をするのだ。つまり、簡単に言ってしまえば、資金に乏しい個人投資家は投資をしちゃいかんということなのである。しかし、皆ギャンブルが好きなんだよな。で、乏しい資金で1点張りをしては損をする。一方で損をする人がいるということは、他方で得をする人がいるわけで、それが大手機関投資家ということ。

 もう、そんなことは分かっているのに何で皆投資をしたがるのかな。ギャンブルで絶対損をしない方法は、ギャンブルをしないこと。投資で絶対損をしない方法は投資をしないこと。つまり、これが大原則。いくら超低金利だろうが、元本保証の貯蓄をしていれば、絶対損はしない。

 まあ、皆、石原〈天罰〉慎太郎の発言(失言)ではないけれども「我欲」なんだろうな。

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