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2011年3月 3日 (木)

『「だましだまし生きる」のも悪くない』は香山リカの本ではない・・・んですよね

 香山リカさんも50歳を過ぎてやっと自分語りを始めたのかな、というところである。

『「だましだまし生きる」のも悪くない』(香山リカ・鈴木利宗(取材・構成)/光文社新書/2011年2月20日刊)

 だいたい、「香山リカ」という名前からしてふざけていた。ようは「リカちゃん人形」の名前なんだもん(というかなんでタカラトミーは著作権侵害で文句を言わなかったのかな)。1967年にタカラから発売された「リカちゃん」は、1960年生まれの香山リカさんにとってはちょうどハマリの人形なのだろうか。ともあれリカちゃん人形は、アメリカのマテル社が発売したバービーを押しのけて、日本では大ヒットした人形であるし、いまでもヒットし続けている。

 昨日のエントリー『エロチック・ジャポン』でもこの「バービーvs.リカちゃん」が取り上げられていた。ようするに日本ではバービーのような成熟した女性像は人形としては受け容れられなくて、結局リカちゃんのような「少女像」が大人から少女まで「自分たちの仲間で、理想像」という受け容れられ方をしたのであった。要は、日本では理想の女性像は大人の女ではなくて「少女」に求められたのである。つまりそれは「処女性」ということなのだろう。

 そんな「処女性」に重きを置いた香山リカさんなのであるが、さすがに50歳過ぎて「処女」でもあるまい(別に処女でもいいんですけれども)ということで、初めて自分を語ったというのが本書であろう。それも自ら書かずに他人の「取材・構成・執筆」という形をとって・・・。

 問題は「香山リカが処女であるかどうか」ということなのではないだろうか。先に、「処女であるかどうかはどうでもいい」というようなことを書いたが、それは事実としてどちらでもいい、ということであって、現象としては「処女であってもいい」ということなのだ。それは香山リカ氏のいろいろな発言を見て見ると「こいつ処女なんじゃねえの」というような印象を受けることが多かったのであるが、だからといってその発言が間違っているというわけではない、ということも多くあったのだ。「女が処女か処女じゃないかというところで評価が変わる」という、それまでの男の評価基準を変えたというところは、功績大である。

 そんな香山リカ氏が語った「自分語り」ではあるのだけれども、その人生のあまりにも「普通」な生き方には「なるほどなあ」という部分が多い。この「あまりにも普通な生き方」という部分では『負け犬』で有名な酒井順子さんにも通じる「普通の女の子が普通のおばさんになってどこが悪いのよ」という居直りが見える。別にいいんです。普通のおばさんになって、普通のおばあさんになって、普通に死んじゃえばいいのである。

 そう50歳を過ぎると人間は自らの人生の先にあるのは「死」でしかないということに気づくのである。そこで自らの人生を自分語りする人も出てくるし、逆に如何にして自分がその世界にいなかったかのように自らの足跡を消そうとする人がいる。まあ、どちらも結局は自分の足跡を残そうとする行いにすぎないのだけれども、そんな悪あがきを人間というものは「死」を前にするとやるものなのです。

 そんな香山リカさんの墓銘碑が「新書」? ってないんじゃないの。もうちょっとちゃんとした本で墓銘碑を作りましょうよ、って香山さんはこの本が墓銘碑だとは考えたてないのだな、そうか、もっともっと本を書く気であるのは間違いない。

 最後は自ら書く「人生記」になるのかなあ。

 ただ、香山さんはそんな自分の人生ってものに対しても、もうちょっと相対化していますけれどもね。

 まあ、人生記は書かないか。

 

 

 

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コメント

ああ、くだらね。

ええこと教えてあげるよ。(^-^)vファーストキスをしてない処女の女の子は梅の花の香りがするんだよ。(^-^)v

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