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2011年3月 1日 (火)

『FRAMES OF LIFE』とは「命の枠組み」っていうことでしょ

 そう、フォトグラファーは現場にいなければならないのだ。

『FRAMES OF LIFE』(高橋邦典著/長崎出版/2011年2月13日刊)

「Chikironの日記http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110223」というブログでカメラマン(フォトグラファー)とライターの階層制度が書かれていたけれども、それ以上に大事なのは、ライターとカメラマン(フォトグラファー)の一番の違いについての記述がなかったことだ。これはマスコミ経験のないChikirinさんではいたしかたないことだが、実は大きな大きな違いがあるのである。

 つまりライターは現場に行かなくても、現場で取材してきた取材記者やレポーターの取材原稿、それこそ最悪は当局発表の広報資料からでも自分が書く記事のネタはとれるのであるが、カメラマン(フォトグラファー)はとにかく現場に行って、自分で(いやそれでもアシスタントに押させる人もいるかもしれないけど)シャッターボタンを押さなければいけないということなのだ。つまり徹底した「現場主義」がカメラマン(フォトグラファー)の大原則なのである。

 そんな意味で、この高橋邦典氏も完全な現場主義の人である。特に、写真に対して事前の思い入れというものはないし、被写体対象に対してもまったく事前の知識はないところからフォトグラファー人生を始めているのだ。それが素晴らしい。写すもの(撮影者)と写されるもの(被写体)の関係をまったく考えていなかったところから、なんで人はこんなに哲学を持ち得るのだろうか。

「ボストン・ヘラルド」「シカゴ・トリビューン」というアメリカの新聞のスタッフ・カメラマンとして働いていた時期の写真と記事内容がこの本の内容である。つまり南アフリカの内乱と革命(マンデラ氏の当選はまさに革命といってもよいものだ)、イラク戦争、リベリアの内戦というところが本書の対象とする戦争だ。しかし、高橋氏はいまフリー・フォトグラファーとしてサウジアラビアから今日にもリビアに行くそうである。いやまったくこりない・・・・・・と言ってはいけないのか。やはり現場主義のフォトグラファーなのである。つまりそれは「戦争写真家」という名前の・・・。

 やはり一度戦場を経験してしまうと、なかなかそこから離れられなくなってしまうのだろうか。「生と死」のせめぎ合い。「一瞬の死」。「覚悟の自爆死」。そんなものに触れてしまうと離れられなくなるのだろうか。そうやって、戦争カメラマンはどんどん「死」に近付いてしまい。やがて自らそのタブーに触れてしまう。

 そして自らその「一歩」を踏み越えてしまうのである。願わくば高橋氏がそんなことにならないでいてほしい、ということだ。

 まあ、それはいいとして、ボストンという街は大きな川に二分された街で、北側はマサチューセッツ工科大学やハーヴァード大学などがある文教地区であり、南側が商業地区になっているというほどの小さな街である。ニューヨークのようにざわざわしていなくて、落ち着いた街なのであるけれども、まあ、やはり小さな街だ「ボストン・ヘラルド」のサイトを見たけれども、やはりまあ小さな街の新聞という感じである。そこで「シカゴ・トリビューン」というワンステップ上がった新聞に移った高橋氏であるのだけれども、その辺はやはりアメリカ流のステップアップのシステムであろう。

 その後のフリー宣言にはなにか期待をしたいものだ。

 で、シカゴって行ったことないので、一度行きたいな。

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