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2011年2月19日 (土)

『英語が社内公用語になっても怖くない』というのは、言わば当たり前の発言なのだ

 どこの国の英語も英語なのであります。つまり、世界中には何十種類という英語の形があるということ。それを考えれば「社内英語公用語」? そんなものは怖くない、怖くない。

『英語が社内公用語になっても怖くない グローバルイングリッシュ宣言!』(船川淳志著/講談社+α新書/2011年2月20日刊)

 基本的には船川氏の言っていることにはまったく賛成だ。特に日本の受験英語、と一語一訳の丸暗記英語が日本の英語をダメにしている、というのはその通りだ。中学から高校、大学と10年間も英語を習っていながら、もっと低学歴のアジア人に「アメリカにおける」英語力で負けているというのは、ちょっと情けない。

 つまり、この本の言うように『我々こそネイティブスピーカー』なのである。ネイティブイングリッシュスピーカーというつまりイギリス人、アメリカ人、オーストラリア人、ニュージーランド人プラスαは4億人、一方、グローバルイングリッシュスピーカーは20億人か多分それ以上いるという状況なのだ。で、グルーバルイングリッシュと何なのか、と言えば、各国の人々が勝手に喋っているブロークンイングリッシュのことなのだ。

 私の英語学校は赤坂の外国人出張者がよくくるバーでの酔っ払い英語なのだ、ということを以前書いたが、次に私の英語学校になったのは、1990年頃、ロサンゼルスに日本のアニメを海外に売り込むために、その英語版の吹き替えに行った時だった。当初、「ああ、これなら1週間で大丈夫」という音響監督の言葉を信じた私たち日本人スタッフは、録音2日目位から「こりゃダメだ」という思いになり、4日目には「この調子じゃ、2週間でも出来ないだろう」という確信にいたった。とは言うものの、皆日本での仕事が待っている、ということで私がそのまま居残り録音に最後まで付き合うことになったのだ。結局、録音が終わって、その後の処理まで入れると結局おおよそ1カ月間のアメリカ滞在になったのだ。そのうち、最初の1週間を除く約3週間は、まったく日本人のいないアメリカだったのだ。

 勿論、仕事ばっかりしているわけじゃなくて、アメリカ一人旅の無聊を慰めるためにいろいろなイベント(といっても仲間内の行事だが)などに誘ってくれるのだが、当然そこは「アメリカ人(それも白人)」しかいない世界だ。ロスにもリトルトーキョーなんてのもあるし、日本語を聴きたければ、読みたければ、そこに行けばいいのだろうが、短期滞在者としてはあまりそういうところには行きたくない。ということで、ほとんど英語漬けの約1カ月だったのだが、3週間目位からは「英語を日本語に訳さなくても大体理解できる」状況になった。当然、この「英語の下手な日本人のために」皆分かりやすい言い方をしてくれていたのだろうが・・・。最後の方では、音響監督のアシスタント・ディレクターと冗談を言えるような関係になった。

 勿論、その時は結局約1カ月間ホテル暮らしをしたわけなのだが、ホテルのバーのタイ人のバーテンダーとは仲良くなり、彼の「超」ブロークンイングリッシュに「ああ、これでもいいんだ」と安心したり、街で買い物もしたり、レンタカーのガソリンも入れたりという、普通の生活もしなければならないわけで、それはそれなりに楽しめた。

 まあ、当時は日本もまだバブルで、そんな無駄な金を使った出張も許されたということでしょうが。まあ、帰ってきてからの出張精算には苦労しましたがね。

 で、結論。この本の第5章から抜粋。

『第5章 レベルゼロ:「英語嫌い」から脱却せよ

レベルゼロ:英語は苦手、英語嫌い、英語を使うことはできれば避けたい/TOEICスコアの目安 600点未満

レベル1:TOEIC等の得点はある程度とれる。しかし、使えない。原稿なしでは話せない。会話は苦痛。/TOEICスコアの目安 700~900点台前半

レベル2:通常の会話はできる。しかし、戦えない=込み入った交渉やプロジェクトリーダーはできない。/TOEICスコアの目安 700~990点

レベル3:タフな状況での交渉、プレゼンテーション、ファシリテーションができる。1対複数の環境でも困らない/TOEICスコアの目安 800~990点』

 という分類からすれば、多分私はレベルゼロではないけれどもレベル1のようなTOEICテストも受けてないし、その意味では「レベル0.5」くらいではなかろうか。ホテルのタイ人のバーテンダーなんて「レベル0.1」位なのだ。でも、それでもアメリカに来てしまう。まあ、夢をみているんですねえ。

 そう、夢をみること。これが外国語学習の一番の決め手ではないのだろうか。アメリカに行けば、イギリスに行けば、フランスに行けば、ドイツに行けば、イタリアに行けば、スペインに行けば「何とかなる」という蛮勇が必要だ。で、取り敢えず行っちゃう。で、行けば「何とかなる」のであります。

 ということで、本書の言っていることは、私にはすべて腑に落ちるのだ、いわく『習うより慣れろ、マネをせよ!』『インプットせよ、訳さないで読む』『「つながる」を体感せよ! 一語一訳と単語の丸暗記はもうしない』『英和辞典よりも類語辞典(thesaurus)と英英辞典を使え』『「たかが英語」:「これで通じるんだ!」で自分を鼓舞せよ』ということである。

 最後に、第6章の始めのところがいいね。

『第6章 レベル1:「TOEIC700点、でも使えない」を越えて』

『まずは「牛丼英語」から始める』で「牛丼英語』って何かと言えば『早い(単語が短いので素早く言える)、うまい(実践的なので切れ味がいい)、安い(英会話学校に通わなくても、あるいは高い教材を買わなくてもいい)』

 要は、取り敢えず、下手でもいい「だってネイティブイングリッシュスピーカーじゃないいだか当たり前でしょ」という開き直りでもって、勝手な「アメリカ語(だと本人が考えている言葉)」を取り敢えず喋ってみる。ところが、これが意外と通じるのである。相手がネイティブスピーカーじゃなければこれで十分。ネイティブスピーカー(リスナー)であっても「所詮、こいつらいい加減な英語しか喋れないんだから」と構えているから大丈夫。

 まあ、英語なんてそんなもんですよ。社内公用語になった、それはつまり会社のオーナーがアメリカ人かその他の外国人になったということですよね、その場合はいちいち言わなくてもいやでも社内公用語は英語になるだろう。日本人経営者がオーナー兼用している楽天やユニクロが言うから大きく取り上げられるんであって、今や社内公用語が英語である会社なんていっぱいあるのだ。

 つまり、英語なんてのは「記号」にすぎないのだから、その「社内」「業界」で通じる「記号」を使っていれば、実は英語コミュニケーションなんてのは、割と楽に出来るのであります。

 皆、気にしないで「ジャパニースイングリッシュ」を平気で喋りましょうよ。それで十分。

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