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2011年1月28日 (金)

『沈む日本を愛せますか?』って、愛せるわけないじゃん。他の方法でね。

 いかにも内田樹氏と高橋源一郎氏の対談の形をとっているけれども、実は(社長にして)編集長の渋谷陽一氏の誘導尋問に二人とも引っ掛かっているのだ。誘導尋問に引っ掛けて、オイシイところは全部持っていてしまうのが出版社な訳だ。

『沈む日本を愛せますか?』(内田樹・高橋源一郎著/ロッキング・オン/2010年12月10日刊)

 日比谷高校で高校生運動をやっていて中退し、一浪して1970年に東大に入った1950年9月30日生まれの内田樹と、灘高校で70年の灘高闘争は別の高校からの外人部隊が中心だったという大ウソをこいた1951年1月1日生まれで内田樹と同じ1970年に一浪して横浜国大に入った高橋源一郎が、1951年6月9日生まれで明治学院大学に(もしかして、高校生運動にも参加せずに現役で)入った渋谷陽一にのせられて、目いっぱい渋谷の論理に乗ってしゃべったのがこの本である。

 まあ、話している内容は大体あっている。つまり『第1回 さよなら自民党。そして、こんにちは自民党!?』『第2回 「理念の鳩山」と「リアルの小沢」、何ができる?』『第3回 民主党政権で、「友愛」社会主義国家が誕生する!?』『第4回 小沢一郎は、「敗者のポジション」を選んででいる』『第5回 鳩山さんが首相で、本当によかった』『第6回 我々は、「たそがれよ日本」を提唱する』『総括対談 沈む日本を愛するために』ということなんだけれども、最初の自民党から民主党に政権が移ったところを捉えて、これは国民が自民党をやめて自民党みたいな民主党を選んだのだというところはけだし名言。

 確かに、日本国民はもうそろそろ自民党みたいな政治はやめて少し違う政治をやってもいいのかなと考えたところに、ほとんど自民党みたいな政治をやりそうだけれども(だって、小沢さんがやってるんでしょう)、すこし違うことをやりそうな民主党を選んだというところは大正解。ただし、その後の政治のやり方は自民党と変わらないじゃないかといって怒るのは間違っているよね。だって、自民党と変わりがなさそうだから選んだ政党なんだから、そこが自民党政治と変わらないことをやったからって、そんなことは当然じゃないか。沖縄はそのまんまでおいてしまいそうだし、増税路線も行ってしまいそうだし、自動車道(高速道路じゃない!)の通行料も自民党時代のまんまだし、もうまんま自民党路線。

 おまけに菅直人は「開国」だとかなんとか言って、二国間交渉による関税撤廃という本来あり得る方法ではなく、TPPとかいう実に問題がある方法で「日本開国」を進めようとしている。まあ、「沈みゆく日本」にたいして誰も責任を負おうとしない政権やらメディアならではの光景だはあるのだけれども、いいのかそれで、という思いにもなる。

 まあ、これから日本が再び「右肩上がり」になることはまずないだろう。とにかく、出生人口が減っているところに、外国人にたいする差別的扱いがいまだに残っている。人口減が怖いなら、どんどん外国人の日本帰化を進めればいいじゃないか。アメリカはいまだに人口が増えているのだが、その理由は海外からの(メキシコからの不法入国も含めて)移入人口なのだ。なんで、この「豊かな日本」がそれをできないのかが不思議である。

 内田・高橋論議も問題はそこにとどまっている。問題は「いまここにる日本国籍の人」だけじゃなくて「いまここにいる日本人(つまり、日本に住んでいる人、日本で仕事をしている人、不法入国・不法就労している人たち)すべて」すべてを日本人にしてしまえばいいじゃないか。そうすれば、また「右肩上がり」の日本が復活するかもしれない。当然、そういう社会では「日本で両親が日本人であったがために日本人であるという本来の日本人」が優遇されることはない。当然である。そこはグローバルスタンダードが幅を利かせる社会であるから、世界中から日本に来た人が競争相手である。

 まあ、これはしょうがないね。これからは、日本人もそうした(アメリカ流かもしれないが)グローバルスタンダードの世界で生きなければならないということを承知しなければならないのであろう。

 内田氏や高橋氏はもう「あがり」の人たちだから、いまのまま「右肩下がり」でいいのかもしれないが、これから生きなければいけない人たちにとってはそうはいかない。そう簡単に「右肩下がり」の社会での生き方なんかを言ってはいけないのだ。

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