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« 『哲学の教科書』って本当に教科書なのであった | トップページ | 『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』 »

2011年1月14日 (金)

『財布に優しいパチンコ学』なんてある訳ないじゃない

 著者、谷村ひとし氏は漫画家で、「著者紹介」によれば『専門誌のみならず各媒体で20本以上の連載を抱える』という状態でありながら、『パチンコを始めてからの15年間の収支がついに5000万円を突破』したそうだ。それが本当なら年平均333万円という、殆ど安めのサラリーマン位の稼ぎをパチンコで実現しているわけだ。たいしたもんである。

『財布に優しいパチンコ学 どうして女性はいつもドル箱を積んでいるのか?』(谷村ひとし著/ワニブックス【PLUS】新書/2010年12月23日刊)

 実は、今日のブログは明日のブログの前哨戦である。本当は明日のブログを書くための本を探していたところ、この本を見つけたので、まず先に読んだわけだ。これはこれで面白いのだが。実は大いなる問題のある書なのである。

 実はこの本の読者の大半はパチンコで損をしている人たちなのである。谷村氏自身が書く通り『パチンコの勝ち組は1割、負け組は1割、残りの8割は勝ったり負けたりを繰り返しトータルではちょっと負けている』と書く通り、基本的には負けるのである。これはギャンブルすべてそうであり、競馬、競輪、ボートレース、オートレース、そしてパチンコも、儲かるのはすべて胴元であり、ごく一部のプレイヤーである。でも、皆自分がそのごく一部のプレイヤーになれるのではないかという幻想のもとに、ギャンブルにいそしむ。

 谷村氏はそんなことを書きながら、一方では「パチンコの勝ち方」を伝授しようというのだろうか。いわく『投資額を安定させることが「負けない」ための第一歩』であり『パチンコ用の財布、パチンコ用の家計簿を作る』であり『夜よりお得な「朝食」「ランチ」「おやつ」でつまみ食い』であり『プライドを捨てる! 見栄を張らない!!』であり『表向きのスペックに振り回されない』等々。しかし、そんなことをしていては勝てないのがギャンブルである。ここ一番では勝負をしないと・・・ということで皆負けていって胴元だけを喜ばせるのである。

 その結果、皆パチンコ依存症になって身を持ち崩していくか、子供を炎天下車に残して殺してしまうかするのである。勿論、そんなのは「自己責任」であり、社会的にそんな人たちを保護する必要はないだろう。

 しかし、あまりにも簡単にできてしまうギャンブルをもう少しは「やりにくく」する必要はないのか、とも思える。競馬、競輪、ボートレース、オートレースはそれぞれその博打場に行かなければならない。それも郊外の町から離れた場所にである。しかし、パチンコは駅前にある、街中のスーパーマーケットのそばにある、郊外のいろいろファーストフード店やスーパーマーケットのそばの街道筋にもある、つまりあまりにも日常的な場所にあるということが問題なのだろう。

 だからこそ、『景品コーナーの売れ残りは私たちの負担に?』なんてくだらない質問が来て、それに答える谷村氏が何というか『コンビニだって数え切れないぐらいの商品が置かれていますし、それこそお弁当などの賞味期限がある商品はたくさん売れ残りますが、その分の値段をお客さんが負担するようなことはありませんよね?』なんてことを言うのだ。ふざけんじゃないよ、コンビニの売れ残りは一義的にはメーカーが負担するが、しかし、その分の損は巡り巡ってちゃんと客に負担させるように結局はなるのだ。そんなことは商業の基本でしょ。

『月35万円負けてる私はパチンコに向いてない?』という質問に対する答えは始めっから決まっているのだ。「あなたはギャンブルには向いてない。すぐやめなさい」である。しかし、谷村氏の答えは『ぜひとも前作の「まけないパチンコ学」と本書をじっくり読み返していただき、現在のご自分のパチンコスタイルのどこがいけないのかを見直してみてください』だってさ。こうやってパチンコ関係者はパチンコ依存症の廃人を作りながら、自分たちだけはのうのうと生きていこうとしているのだ。

『これからの時代は「やけに強い素人パチンカー」がホールでの真の勝ち組になります』なんて言って、素人のパチンコ依存症患者をふやしていいのだろうか。ほとんど、パチプロみたいな谷村氏はこれだけやっていても依存症にはならない。それは依存症にならないための平衡感覚をもっているからなのだ。しかし、その自覚もないままにパチンコにハマる素人についてはなんともはやである。

 明日は、今日触れなかった「保安電子通信技術協会」(って何だかわからないでしょ)とか「自民党遊技業振興議員連盟」とか「民主党娯楽産業健全育盛研究会」なんてものにも触れながら、別の本について話をする予定。

 お楽しみに。でもないか。

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