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2011年1月12日 (水)

『新聞・テレビ 勝者なき消耗戦』っというよりも、もはやダメになったメディア論戦なのだ

 これは暴論である。だがしかし、意外とこの暴論は当たりそうな気がする。当たらなかったら、ごめん。

 ということで今日は『週刊ダイヤモンド』(1/15号・今発売中です)の特集『新聞・テレビ 勝者なき消耗戦』を取り上げる。

 とにかく、『週刊ダイヤモンド』38ページを使った大特集である。10/16号の「電子書籍入門」に次ぐメディア論特集であるが、まあ、書いてあることは特に目新しいものはない。要は、新しいメディア(ってウェブってことでしょう)に広告費は取られるは、視聴時間は取られるは、ということで新聞・テレビは最早生き残るすべがあるのかということである。

 そこで出てくるのは「産経新聞は7年、朝日新聞は11年」で現在の発行部数が半減するという予想と、「テレビ朝日とTBSは5年」で営業赤字に転落するというシミュレーション。双方とも「現在のトレンドがそのまま行けば」という前提になっているのだが、ということはこの傾向がもっと速くなるという可能性もあるということだ。

 で、ここからが私の予想。

 要は、日本のテレビネットワークは多すぎるということなのだ。あの広大なアメリカ合衆国ですら3大ネットワーク+FOXしかない。この中でFOXはニュースに滅法弱いから、基本的にニュース・ネットワークを持っているのはCBS、NBC、ABCの三つだけである。翻って日本のネットワークはどうなっているのだろうか。当然トップに挙げられるのはNHKだろう。その他に、日本テレビ(NNN)、TBS(JNN)、フジテレビ(FNN)、テレビ朝日(ANN)に加えてテレビ東京(TXN)なんて、殆どネットワーク機能を持っていない自称ネットワークもある。まあ、AXNを入れなくても5チャンネルもあるテレビ・ネットワークが日本に必要なのだろうか、ということである。アメリカの3大ネットワークでアメリカ人が「これじゃあネットワークが足りないじゃん」と考えているかと言えば、全然そんなことはない。取り敢えず「官報放送」がないアメリカでも3大ネットワークで国民は満足しているのである。勿論「それじゃあダメじゃん」と考えているアメリカ人はPBSみたいな有料チャンネルを見たりしていたわけである。

 だったら、この狭い日本で、国民の同質性の高い日本で、なんでそんなに沢山のネットワークが必要なのか。それはひとえにこれまでの日本経済の高度成長に支えられていたというだけのことでしかない。ということは、高度成長経済が終わった時に、同時にこの異常なネットワークの数も淘汰されても良かったんだろうけれども、経済事情がそのまま実体経済に及ばないということから、今まで無理やり残ってしまったんだろうな。つまり、それは総務省の電波行政のおかげでもある。総務省としては、現在免許を与えている会社にはツブれては困るから、どんどんそんな会社に対して保護行政を行うわけだ。放送会社としても、そんな保護行政のもとに守られている間は会社の、あるいは番組作りの改革なんてことは考えないから、いざ社会が変革されてしまうと、それに対して対応ができなくなってしまう。

 で、結局どうなるかと言えば、ここからが暴論の本質なんだけれども、多分日本の放送業界は、NHKと民放2局になるだろうということなのである。生き残る民放2局ってどこなのか。今、ズバリ言えばテレビ東京と、フジテレビか日本テレビのどちらかということになるだろう。つまり、TBSとテレ朝はもうないということ。

 テレビ東京の優位性とは、実は現在の不利な立場が優位性になってしまうという、パラドックスの論理。テレビ東京のバックには日経新聞がある。しかし、この日経新聞は経済新聞という体裁をとりながら実は大都市圏の経済しか取り上げない新聞なのだ。この日経新聞にバックアップされているTXNネットワークも、ネットワークと言いながら東京、大阪、名古屋、福岡、広島、札幌しかネットワークしていない、とんでもないネットワークなのである。しかし、日本経済を語るのに「田舎」の経済を語っても意味はないし、要は大都市圏の経済が田舎にどういう影響を与えるかということを考えればいいんでしょというスタンスが日経新聞のスタンスであるのだから、これは問題ない。

 おまけに、それだけのネットワークしかないのだから、他の民放ネットワークのような地方民放局に対する責任もない。それこそ、全部BS放送にして地方局を無視したってどこからも文句は出ないのだ。岩手めんこいテレビ(小沢)とか、RKB毎日(麻生)みたいな政治銘柄もないのである。これはいいじゃないか。ということで、生き残る民放NO.1は意外とテレビ東京ではないか、というのが暴論。

 そのほかの民放で生き残るのはフジテレビか日本テレビということなんだけれども。これは、まだ分からない。予想できるのは、メディアとして新聞がまだしっかりしている日本テレビ(讀賣グループ)かなという感じはある。はたして、新聞がもはやダメダメの産経新聞と組んでいる(それもイヤイヤ)フジテレビがどう生き残るのか、あるいはFOXテレビ化してフジテレビが生き残るすべはあるのか。要は、ニュースを捨てて生き残るのか、ということだが・・・。

 もしかしたら、これは最終的な暴論である。つまり、日本テレビがテレビ東京以外のすべての民放局を飲み込んでしまう構造もありかなとも考えるのである。

 いずれにせよ、NHKと民放2局体制というのは、私の持論でもあるのだけれども、そのようになっていくとは思える。期待するのは、その時に「官報メディアのNHK」「官報にダマされないぞメディアの民放」という、元々持っていた民間放送のダイナミックな在り方、本来は正しいメディアの在り方がその時に出現してくれることなのだ。

 暴論の割にはまともな結論でしょ。

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