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2011年1月 5日 (水)

『ピアノ弾き即興人生』

 そういえば、随分長い間山下洋輔のピアノって聞いてないな。

『ピアノ弾き即興人生』(山下洋輔著/徳間書店/2010年10月31日刊)

 山下洋輔トリオのジャズを初めて聞いたのは友人の持っているレコードであった。フリージャズというそのスタイルを聞いた時の感想は「なんじゃこりゃ」であった。ジャズのフォーマット、コード進行だったりモードだったりというものに一切束縛されていないスタイルでありながら、三人の息ピッタリという具合に演奏が進む。フ~ム、こりゃあ奥が深いわいというわけで、早速、新宿は旧ピットインに生演奏を聴きに行った。つまり、ジャズは生が一番というわけだ。ビールや○○○じゃないけどね。

 私が大学生の頃なので、多分1970年か71年頃ではないか。ドラムスは森山威雄だがホーンは中村誠一ノ「テナーサックスから坂田明のアストサックスに代わっており、しかしどちらかというとメロディアスな中村のテナーから坂田のアルトはもっと突き刺さる系の音楽になっていて、それに応えるべく山下洋輔のピアノはもっともっと過激になっていた頃だった。一発で撃たれてしまった私は、その後、クラシック風フリージャズのセシル・テイラーとか、フリー期のジョン・コルトレーンなどの正統派から、ラテン風フリージャズのガトー・バルビエリなんてのまで含めて、とにかく「ジャズはフリージャズだ」なんて短絡して考えていた時期があった。ついこの間、そういえばガトー・バルビエリってどうなってるんだなんて突然気になってYOU TUBEを見てたら、カルロス・サンタナと組んで。サンタナの超有名曲「ヨーロッパ」なんてのを演奏していて、勿論それはフリージャズじゃないけど、それはそれでなかなかの「田舎者的な感動」なのでありました。

 最近は、クラシックの楽団と共演することが多い山下だが、そこにも大分フリージャズの要素を取り込んでいるようだ。というか、クラシック側にそんなフリージャズの要素まで取り込むような余裕が出てきたということなのだろうか。以前だったら、「フン、ジャズなんて」といって振り向いてもくれなかったクラシック音楽家だが、最近はクラシックの幅も広がってきて、現代音楽にある「即興演奏」をフリージャズと組み合わせようというクラシック音楽家が増えてきたということなのだろう。

 クラシック音楽家への接近を、ウ~ム山下洋輔も年取って権威主義者になってきたのかと考えていた私はバカだった。久々に山下トリオでも聞こうかな、思ってみたら、実は山下トリオのレコードはCDではなくLPしか家にはないのであった。そう、それだけ山下トリオの音楽を聞いていなかったということなのである。こりゃいかん、CDを買ってこよう。

 ということで、目次を採録すると『第1部 咄嗟の組曲』『第2部 人間楽章』『第3部 スケルツォ楽章』『第4部 プログラム楽章』『第5部 講演・受賞騒動・コメント楽章』『第6部 思い出の物体とその波紋楽章』『第7部 旅とブログ楽章』『第8部 コーダ』という具合に、それぞれ音楽本らしいタイトル付けがされている。これは山下洋輔の旧著『ピアノ弾きよじれ旅』のころにはなかったタイトル付けだ。あの頃は、とにかく音楽といかに関係ないタイトルをつけるか勝負みたいなことをやっていた。

 それに比較すると、今回はいかにも音楽家のエッセイ集らしいタイトルだ。まああ、それだけ山下洋輔氏も年取ったということだな。

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コメント

来年か再来年ですかね。その時は教えて下さいね。

ダメです。
いずれ引退したら自分でもプレーヤーを作る気ですからhappy01

LPを聴く気があるなら安いプレーヤーが今でも売っていますよ。
もし、その気がないなら、LPを売ってくれませんか?
大きな傷が無ければ買った時の価格でかまいません。もうLPは中古でしか手に入りませんので。

ということは、いまでもレコードプレイヤーを持っているんですね。うらやましい。
私はLPは持っていますがプレイヤーがないもんで、CDで新たに買わなきゃならないのだ・・・。

あの頃のジャズの最先端はフリージャズだったですね。山下洋輔トリオのエネルギーはもの凄いものが有りましたね。数年前に森山威雄のコンサートをラジオで偶然聴きましたが、あの頃のパワーと同じでした。
山下洋輔はどうなんでしょうね。
私も山下洋輔のレコードはLPしか持っていません。今でも時々聴きます。

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