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2011年1月27日 (木)

『センセイの書斎』は超アナログなのであった。いいですね。

 やはり「本を書く人」は「本を読む人」でもあるのだ。

『センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場』(内澤旬子著/河出文庫/2011年1月10日刊)

 内澤氏のイラストルポに取り上げられたのは『林望:書誌学者・作家/荻野アンナ:作家・フランス文学者/静嘉堂文庫:図書館/南伸坊:イラストライター/辛淑玉:評論家/森まゆみ:作家/小嵐九八郎:作家/柳瀬尚紀:翻訳家/養老孟司:解剖学者/逢坂剛:作家/米原万里:作家・同時通訳者/深町眞理子:翻訳家/津野海太郎:編集者/石井桃子:児童文学者/佐高信:評論家/金田一春彦:国語学者/八ヶ岳大泉図書館:図書館/小沢信男:作家/品田雄吉:映画評論家/千野栄一:スラブ語学者/西江雅之:言語学者/清水徹:フランス学者/石山修武:建築家/熊倉功夫:茶道史家/上野千鶴子:社会学者/粉川哲夫:メディア批評家/小林康夫:フランス文学・哲学研究者/書肆アクセス:新刊書店/月の輪書林:古書店/杉浦康平:ブックデザイナー/曾根博義:日本近代文学研究者』の27人の「本を書く人」と、2つの図書館、1つずつの新刊書店と古書店である。

 こうした俯瞰で部屋を描いたイラストを見ると妹尾河童氏の仕事を思い出す。最近、妹尾氏の仕事を見ないなと思ったら、こうして新しい人が出てきているんだな、それも妹尾氏の仕事よりずっと細かい作業だ。なんだ、この「みっしり」感はというところである。いやあ、細かい仕事、というかこの細かさはなんかパラノイア的だな。すごい。絵の細かさもすごいが、さらにそこに書かれているどんな本が収蔵されているかということが、細かくイラスト周辺に書き込まれている。

 そんな内澤氏によれば本の整理方法にはいくつかあり、内澤氏の分類によれば『1 大量の本を、どう並べるのかに腐心する』『2 並べない、見せない、もしくは整理しない』『3 場所をいくつも持つ』というもの。しかし、2あるいは3の方法であっても、所蔵している本人にとってはどこに何があるのかは大体わかってるというのが、図書所蔵のキモなのである。そうでなければ、「書く人」が参考資料を探すことはできないのだ。ということは、それぞれの人によって、多分アタマの構造が違っていて、発想の方法が違っていて、ものを考える仕方が違っていて、そのそれぞれの人のやり方で、資料を見つけられるし、結果としてモノが書けるということなのだろう。

 つまり、図書所蔵の方法は、その人によってのモノの考え方の違いということなのだろう。

 しかし、こうしてどんどん増える図書所蔵って、結局は電子書籍推進派からは「だから言うでしょ」と攻撃されてしまいそうだが、絶対少なくはならないのだ。なぜならば、実体としての本を持っているというのは、「曖昧検索」とか「なんとなく検索」というような、本を探すということ自体が持つ脳刺激を支えていることなのだ。これが電子書籍の「検索」とは違うところである。電子書籍の「検索」とは、それ自体が完結した行為なのだが、実体書籍の「検索」というのは、それ自体が思索的な作業であるということである。

 まあ、まだまだ電子書籍ってのも自体書籍ほどには、力を持っていないということである。まだその辺が電子書籍の限界ですね。要するに「図書」というものをアナログに捉えていないというか、「図書」の融通無碍なところをキャッチできていないというところだろう。

 ここが、電子書籍の「キモ」だ。

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