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« 『警察の誕生』というよりも、「国家の暴力装置」としての警察の誕生なのだろな | トップページ | 『ピアノ弾き即興人生』 »

2011年1月 4日 (火)

なるほど『デフレの正体』は分かった。あとは革命だけだ。

 そうかデフレ、不景気なんて言っても、それは別の理由があったのだ。

『デフレの正体―経済は「人口の波」で動く』(藻谷浩介著/角川oneテーマ21/2010年6月10日刊)

 どうしても、「生産」の部分からしかものを見ていない私たちは、アジア諸国とのコスト競争から、日本のデフレ・スパイラルという見方をしてしまうのだが、問題は「内需の縮小」だったのだ。

 ということで、目次を見ると『第1講 思い込みの殻にヒビを入れよう』『第2講 国際経済競争の勝者・日本』『第3講 国際競争とは無関係に進む内需の不振』『第4講 首都圏のじり貧に気づかない「地域間格差」論の無意味』『第5講 地方も大都市も等しく襲う「現役世代の減少」と「高齢者の激増」』『第6講 「人口の波」が語る日本の過去半世紀、今後半世紀』『第7講 「人口減少は生産性上昇で補える」という思い込みが対処を遅らせる』『第8講 声高に叫ばれるピントのずれた処方箋たち』ときて、これまで私たちが当たり前のように考えてきた「生産性神話」や「GDP神話」を打ち砕き、そんな日本への提言として『第9講 ではどうすればいいのか① 高齢富裕層から若者への所得移転を』『第10講 ではどうすればいいのか② 女性の就労と経営参加を当たり前に』『第11講 ではどうすればいいのか③ 労働者ではなく外国人観光客・短期定住客の受入れを』『補講 高齢者の激増に対処するための「船中八策」』という提案をする。

 つまり、問題は経済成長ではなく、生産年齢人口の激減と、高齢者への所得の偏り、その高齢者が消費をとにかくしなくなってしまった、ということである。したがって、『①生産年齢人口が減るペースを少しでも弱めよう。②生産年齢人口に該当する世代の個人所得の総額を維持し増やそう。③(生産年齢人口+高齢者による)個人消費の総額を維持し増やそう」ということなのだが、そのために『高齢富裕者から若者への所得移転』というのは、いまや最大の票田である高齢者からの反撥が相当出そうで、それを政治家に期待するのはかなり難しそうだ。といって、『現在進行しつつある団塊の世代の退職によって結構な額が浮いてくる人件費を、なるべく足元の益出しに回さずに(利益は出せば出すほど配当などの形で、あなたの商品を買いもしない高齢富裕者層に還元されてしまいます)、若い世代の人件費や福利厚生費の増額に回すということです』という提案も、今の「もの言う株主」という名の欲張り集団をかわすことは難しそうだ。

 ということで、まあ取り敢えずやれそうなところから『女性の就労』を増やし、『外国人観光客』の増加策くらいが、現状ではあり得る策なのだろうけれども、そんなものでは根本的な解決策にはならないだろう。

 ということで、一度、日本も国家財政破綻を起こして年金ゼロとかいう強行策でもとるしかないのではないか。そんなことでもしない限り、今の団塊の世代の強欲な富裕層から若者への所得の移転なんて無理だろう。

 が、国債もそのほとんどが国内企業と国内個人貯蓄者によって買われているという我が国の現状から考えると、国家財政破綻は相当先になるだろう。だとすると最早「若者革命」でもしない限り、高齢富裕層から若者への所得の移転なんてあり得ない。

 若者よ、現状を打開するのは「革命」しかないのだ。

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ブログ「高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門」http://abc60w.blog16.fc2.com/
カテゴリ:藻谷浩介もご参照下さい。
よろしくお願いいたします。

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