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2011年1月22日 (土)

『ソーシャル・ネットワーク』って繋がらない人たちの映画なのです

 悪役が主人公って、いかにもデビッド・フィンチャーらしい劇作である。

『ソーシャル・ネットワーク(the social network)』(監督:David Fincher/脚本:Aaron Sorkin/原作:Ben Mezrich "The Accidetal Billionaires")

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 まあ、FACEBOOKの共同設立者であるが、マーク・ザッカーバーグと抗争していたエドゥアルド・ザヴェリンの側から描いてある映画なので、それもしょうがないかなというところなのだけれども、でも、やっぱりデビッド・フィンチャーだよな。ちょっと変な映画。

 それにしてもこの台詞の洪水は何なのだろうか。ファーストシーンの主人公マークとガール・フレンドのエリカの会話からして台詞でいっぱい。耳で聞くだけでは十分理解できない私の程度の語学力では字幕を目で追わなければならないし、目の玉が上に行ったり下に行ったりと忙しい。しかし、台詞では「パロアルト」と言っているのに字幕では「西海岸」なんていって、『ソーシャル・ネットワーク』の観客はパロアルト程度の場所のことも知らないと思っているのだなこの配給業者は、なんて腹を立てても仕方がない。まあ、そんな程度の語学力しかない私がいけないのだけれども、だから外国映画は好きになれない。

 で、実は私もFACEBOOKの会員であるのだが、これが殆ど幽霊会員であって、FACEBOOKってどんなものだろうという興味だけで登録して、ちょこっとサイトの様子だけをみてその後そのまま、という状態であったのだが、そうなると結構FACEBOOKはうるさく「最近アクセスがありません」なんてメールを送ってくるのだ。「うるせえな」とも思うのだが、そんなに世界中の人たちがネット上で繋がりたいと思っているのだろうか。

 現在、FACEBOOKの登録者は全世界で5億人だそうである。英語でのコミュケーションがFACEBOOKの基本なのであるから、日本人がFACEBOOKじゃなくていまだにmixi他の日本のSNSを利用している、というのは分からないではないが。でもそうなのだろうか。FACEBOOKが基本英語のコミュニケーションとはいっても、各国それぞれの言語で各国民がそれぞれで繋がっているのではないか。ドイツ人はドイツ人どうし。フランス人はフランス人どうし、というわけだ。英語が使える人はアメリカ人とかイギリス人とコミュニケーションしているかもしれないが、結局は5億人のうちのほとんどはアメリカ人どうしのコミュニケーションなのだろう。

 さらに、ネット上の繋がりったって、それはあくまでもバーチャルなものでしかないし、FACEBOOK上に書かれたプロフィールだって本物かどうかなんてことは誰もわからないのだ。その意味では匿名でのコミュニケーションが可能なmixiやモバゲーだってFACEBOOKだって変わりはなのだ。しかし、それだけ実体社会における人と人の繋がりが希薄になったということなのだろう。隣近所や会社、学校というコミュニケーションの場所はどうなっているのだろうか。本来、もっともっとコミュニケーション出来る場所は今でもたくさんあるのに、それができないというのは、それだけ皆が不器用になっているのだろう。同じ社会(隣近所、会社、学校)にいても自分と同質の人とじゃないと会話ができない、という不器用さ。そんな不器用さが、こうしたFACEBOOKとかmixiとかのSNSを通じて自分と同質の人間を探しながら繋がっていくというのだろう。本来は自分と異質な人間とのコミュニケーションが大事だとは思うのだけれども、今はそうではない。

 そんな不器用な人間の代表がこの映画の主人公にして実在の人物、マーク・ザッカーバーグなのだろう。コンピュータ・オタクとして描かれている筈のマーク・ザッカーバーグではあるけれども、我々が見る限りそんなヲタクには見えない、せいぜいオタク程度である。でも、映画はそんなマークを他人とのコミュニケーションが下手なヲタクとして描いている。特に、エドゥアルド・ザヴェリンとの関係はその通りだ。結局、マークはエドゥアルドとは袂を分かって、Napstarの創設者であるショーン・パーカーと近づき、そのショーンも麻薬所持でFACEBOOKを去ることになる。

 最後にマークはエドゥアルドとの損害賠償交渉を行っている弁護士事務所の一室で、元カノのエリカ(実は彼女もFACEBOOKに登録していたのだ)にあててメールを送り、その返事を待ちながら何度も更新のクリックをするところで映画は終わる。実は、マークとエリカの付き合い方もかなり不器用な付き合い方だったのだ。

 え、結構普通の終わりかたじゃん、フィンチャー映画にしては・・・。

 なのでありました。ハリウッド風サスペンスかミステリー調に作っているのかと思ったら、意外とそうじゃなくて、マトモに普通の映画として作っているなという感じがしました。それで映画を成立させてしまうのは、さすがにデビッド・フィンチャー。

 映画の公式サイトはこちら→http://www.socialnetwork-movie.jp/

 原作はこれ→

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