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2010年12月26日 (日)

『Twitterの神々』というよりも、革命待望論なのであった

「デジタル教育が日本を滅ぼす」という田原総一朗氏が、何故か「デジタル化しないと日本は滅ぶよ」という本が、この本だ。いやあ、この節操のなさが、まさにジャーナリストなんだろうな。

『Twitterの神々 新聞・テレビの時代は終った』(田原総一朗著/講談社/2010年12月20日刊)

 ジャーナリスト田原総一朗氏と、会社の英語公用語化で有名な楽天の三木谷浩史氏、最近は電子書籍に関する著書が多いITジャーナリストの佐々木俊尚氏、「ツダる」で有名なメディアジャーナリスト津田大介氏、記者クラブ批判で有名になってしまった政治ジャーナリスト上杉隆氏、一審・二審で有罪判決を受け今は最高裁へ上告中の元ライブドア社長の堀江貴文氏、iモードを開発し今は慶應大学教授にしてニコニコ動画のドワンゴ役員の夏野剛氏、それぞれへのインタビューと、津田氏、佐々木氏に旧メディアの代表というわけではないだろうが東京新聞・中日新聞の論説副主幹の長谷川幸洋氏を加えたシンポジウムによる構成だ。それぞれのインタビューとシンポジウムはすべて2010年に行われ、ユーストリームで放送されている。つまり、すべてが今のITメディア発の情報である、というわけで「新聞・テレビの時代は終わった」ということなのだ。

 三木谷氏との対話では『情報がわんさか世界に氾濫している中で、この国はどうやって生きていくのか、どういう人材を輩出していかなければならないのか~フィルタリング規制とか、子どもはパソコンや携帯を使っちゃいけないとか、言っている場合じゃない~基本的には、国力=IT力なわけです~じゃあ、そういうことを政治家のトップの人たちは理解しているのかといえば、門外漢以上に分かってないでしょう』という話。

 佐々木氏との対話では『今までは政治家―マスメディア―有権者という形で、必ず真ん中にマスメディアがあったわけですよね。その関係から、とりあえずマスメディアを外して、政治家と有権者がツイッターとかブログとかで直接繋がるという状況が起きはじめているいるんです』。

 津田氏とでは『電子化すれば検索できますからね。検索できるって大きい。最初、僕が記者の代わりにツイッターで報道をやりはじめたというのは、他のテレビや新聞などが全部のシンポジウムや審議会をフォローできるわけじゃないから、そういう大事な発言や話し合いをツイッターで流していけばいいと思ったからです。しかも、ツイッターだったら検索できるんです。ログとして記録しネットに置いて、後から検証可能になることが大事だし、それがジャーナリズムの基本かなと思います』と。

 上杉氏とは『(政治家の記者会見で)匿名性の時代と違って、今は繰り返しのくだらない質問をする記者の姿がツイッターとかユーストリームで世の中に晒されるようになってきました。ニコニコ動画なんかを見ている人から「この記者はなんてくだらない質問をするんだ」と攻撃されそうになってきている。だから記者クラブの記者が手を挙げなくなって、その分、繰り返し繰り返しフリーにばかり当たっちゃうんです』という話と『官房機密費』の話。

 堀江氏との対話では『誰も報道しないから自分で言いますけど、株主の質問を一つも断らずに全部答えた株主総会って、僕の知っている限り、ライブドアの株主総会だけですよ~時には心ない質問をする人がいて、僕は悔し泣きをしたことがあったんです。それすら嘘泣きだと言われましたけど』という話。

  そして夏野氏との対話では『日本の場合、経営者になる条件って四つあるんです。一つは三十数年間失敗しないこと~二つ目の条件は、人づきあいがいいこと~三つ目は運がいいこと、そして四つ目には力があることです。~だから経営者になろうという人がまず考えるのは、「失敗したくない」ということです。だから、チャレンジもしない。~だから経営者になっても、「俺は調整役だ」と思っているから、自分で決定をしないで、会議ばっかり何度もやる。~まさに、そこが今の日本のメーカーさん、日本の大企業が世界で勝負できない最大のポイントですよ』という話であり、これからは「垂直統合」のビジネス・モデルじゃないと国際競争力のある商品は作れないということ。なんで日本でiPhoneやiPadが作れないかといえば『一つの原因は、日本では垂直統合ができなかったことです。つまりアップルは、インターネットのサービスからビジネスモデル、そして端末までをぜんぶ一気通貫で(トータルで)作ってるんです』ということ、ところが日本の官僚は「垂直統合」を嫌がり「水平分離」をせよと言ってくる。つまり「独占」に繋がる垂直統合を嫌う体質を日本の官僚が持っているということ。

 要は「失敗を恐れ何もしない経営者」と「垂直統合を嫌う」官僚が日本の経済を弱くしており、今や韓国、中国に負けている日本の企業ということになってしまっている。この辺を徹底的に変えないと今後の日本はもっともっとダメになっていくのだろうが、戦後65年間、そのやり方でやってきた我が国である。おまけに新聞・テレビというマスメディアがそんな状況に対する批判勢力になっておらず、むしろそういう日本産業の茶坊主でしかないという事実。

 こりゃあ革命でも起きないとダメなんだろうな。若い勢力に期待するか、あるいは老人革命でも起こしますか。

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