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2010年12月23日 (木)

映画『ノルウェイの森』でちょっと残念なこと

映画『ノルウェイの森』を観た。

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原作はハンブルグ空港に降りようとするルフトハンザ航空機の中で流れたビートルズの「ノルウェイの森」を主人公である「僕」が聴いたことから始まる、後悔記である。つまり、現在形で描かれている映画『ノルウェイの森』が「ノルウェイの森」である必要はないのであるが、まあ、それはいいとしよう。

しかし、映画では完全に後ろに隠れている学生運動なのであり、それでいて完全に話は成立しているのに、何故、それを映像に出したのであろうか。当時の早稲田大学では、革マルと民青が自治会を支配していて、それに反発する社青同解放派とアナーキストが全共闘を組織していた。したがって、早稲田大学の学生運動を描くなら、この革マル対社青同解放派の戦いを描かなければおかしいのである。であるのに、何故、バックグランドとしてのみとしての社青同解放派なのだろうか。映画はそんなものを描かなくても成立しているじゃないか。まあ、60年代のアイコンとしての全共闘なのだろうけれども・・・。

もうひとつ、60年代のアイコンだと思うのだけれども、やたら画面に登場するケンメリ・スカイライン1500(本当なら時代を語るケンメリ・スカイラインは2000GTなんだけどね)とコロナ1600GTってなんなのだろう。それが意味しているものを何なのかがまったく描かれていない、ということに不満を持つことは、おかしいのだろうか。まあ、おかしいのだろうな。

そして、もうひとつ、主人公ワタナベがアルバイトしているレコード店で右手に怪我をしたにもかかわらず、その次の次のシーンで永沢先輩との会食シーンでは何か右手に包帯を巻いているとか・・・。

まあ、突っ込みどころはおおい映画なのである。

作品としては、原作の雰囲気をうまく出していて、まあよくできた恋愛映画ではあると思いますけどね。何も、時代のアイコンを登場させていながら、それが何も語っていないというのはどうだろうか。唯一、時代を語っているアイコンはワタナベがかける「赤電話」である。つまり、それくらい「時代」というものに何も語らせていない映画なのである。つまり、この映画が駄作なのか傑作なのかをとく鍵は、「時代映画」なのか「恋愛映画」なのかということである。つまり「時代映画としては駄作」「恋愛映画としては傑作」ということであろうか。

それは、この映画をみる観客がどちらの映画として見るかという点によるのである。

ところで、この作品を成島東一郎が撮影したら、どういう映像になっただろうか。もうちょっと、映像に湿り気のある、日本的な映像になったと思うのだが。その、どちらが良いのかは、今のところわからない。

ところで「Norwegian Wood」って、本当は「ノルウェイの森」じゃなくて、ノルウェイ製の木製家具ののことだそうです。なんか、ドイツの空港に降り立つルフトハンザ機から見るドイツの黒い森が、なんとなくノルウェイの森に思えてきて、何か雰囲気だなあ、なんて思っていた私ってなんだろう、なんて考えてきてしまうのであった。

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