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2010年12月19日 (日)

水嶋ヒロじゃなかった齋藤智裕の『KAGEROU』はなかなか面白いぞ

ネタバレごめん。

水嶋ヒロ・・・じゃなかった齋藤智裕のポプラ社小説大賞受賞作は、基本的には「一発ネタ」の作品なのであった。と思っていたら・・・。

『KAGEROU』(齋藤智裕著/ポプラ社/2010年12月15日刊)

編集者がどこまで介在していたのかはわからないが、なんか文章に「若さ」がみえないんだよね。いかにも、リライトしたというのが見え見えなのだ。ただし、そのアイデアは買える。

「全日本ドナー・レシピエント協会」の京谷貴志というのがまずひとつのネタ。そんな京谷に見つけられた主人公、自殺志願者の大東泰雄(ヤスオ)は、自らの死を預けて脳みそ以外の臓器を提供する、そんな協会の考え方に賛同しているわけではないが、どうせ自殺するつもりであったので京谷の提案を受け入れて、自らの命をドナー・レシピエント協会に差し出すことを受け入れる。

ところが、とりあえず心臓を提供した後に、ヤスオは目ざめてしまい、自らの心臓提供者である茜と出会う。まあ、ゼンマイ仕掛けの心臓というのも、それはそれで面白いが。それは、当然、ドナー・レシピエント協会からは許されないことではあるが、最早それは許されないとかそういうことではない、とりあえずドナー・レシピエント協会との契約を知っているヤスオは、その事実を茜には明かさないというのが、それが第二のネタ。ここは、なんとか泣かせる話ではある。

問題は、第三のネタたる、ヤスオと京谷との関係が最後まで変わらないことである。本来であれば、ここでヤスオと京谷の関係に何らかの変化があって、そこで小説はエピローグに向かって一気に進むのであるが、そうはならない。何故なら、ヤスオはそこで生命を(脳以外は)終えてしまうから。

・・・そして、ヤスオの「死」から17日目に京谷は目覚める、「京谷」ではなく「キョウヤ」として。それも頭にグルグル巻にされた包帯と共に。ということは、キョウヤの脳はヤスオの脳に入れ替わっているのだろうか。そう言えば、ヤスオと茜にしか知らないことを、キョウヤは語っている。って、キョウヤはヤスオ?

ということは、今度はキョウヤが自殺をしようとするのか?

ということになると次回作が楽しみだ。水嶋ヒロ・・・じゃなかった、齋藤智弘が次に何を書くのかな?

でも、これを映画化ってあまり面白くないんじゃないかな。映像に動きはないし、要は役者で見せる作品にしかならない。じゃあ、水嶋ヒロ主演で・・・ってことにしかならないんじゃないかな。それじゃあ、映画屋さんのモチベーション上がらないよね。

とは言うものの、この「出版不況」の世の中で68万部である。本屋さん良かったね。これで少しはボーナスも払えるかな。とりあえず、水嶋ヒロ・・・じゃなかった齋藤智弘(しつこいね、どうも)にお礼を言おう。

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