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2010年11月25日 (木)

『デジタル脳』が日本を救う

 どうもこういう楽天的な発想といものは、どうしたもんだろうという気になってくる。というか、なんかデジタル推進者の発想ってこういうプラス思考の方向しかないんだよね。まあ、それもいいんだけれども・・・。

『『デジタル脳』が日本を救う』(安西祐一郎著/講談社/2010年11月25日刊)

 確かに、これからの日本を支えて行くのは1980年以降に生まれたいわゆる「デジタル世代」であろう。それは間違っていない。いやでもそれ以前に生まれた、特に1950年代までの生まれの「戦後世代」は消えゆく立場であるし、1960年代から1970年代までの「バブルを知っている世代」がそうしたデジタル世代を領導し、あるいは教育していかなければいけない世代であろう。世代論的にはそうなる。

 そうすると、本書のあとがきにもあるように『一つは。閉鎖社会と化した日本を救い、新しい「世界の中の日本」を生み出していく中心になるのは、アナログ電話機と米ソの冷戦構造のもとで生きてきた大人たちの世代ではなく、デジタル革命と世界のグローバル化・多極化の中に生まれ育ってきた若者たち――この本で言う「ネット世代」――だということです。もうひとつの結論は、大人の世代には、若い世代の立場を十分理解し、彼らが世界の潮流を泳ぎ切る力をつける新しい教育の場をつくる責任があるということです。』というのはよくわかる。もう、我々(1951年生まれ)には自分のこれまでの経験を生かせる場面はないのだから、もう若い世代に立場を譲って、その彼らがいきいきと動ける方法を考えろよ、ということなのだろう。それは事実である。

 しかし、問題はその「若い世代」の問題である。その「若い世代」が今のまま「嫌米、嫌中、嫌韓」で、「内向き」のままでいいんだろうか。彼らは我々の世代と違って、「アメリカ、中国、韓国」に対してそんなに偏見をもたない筈である。それが、なぜ、我々(オヤジ世代)以上に偏見を持っているのだろうか。おまけにあまり海外に出かけたくないという人たちが多いと聞く。確かに、海外にでなくても海外情報は日本にいても十分得ることが出来る。でも、それはあくまでもメディアを通じた情報でしかなく、自分自身が経験して得るものではない。

 本来は安西氏にすればこういう「嫌米、嫌中、嫌韓」という感覚はないはずなんだけれども、でも実はあるんだよねっていうのはどうするんだろうか。日本に対する(国家)意識が高まれば高まるほど、高揚するこの「嫌米、嫌中、嫌韓」って何なのでしょう。まるで、戦前の国家主義者たちみたいですね。

 もうひとつ言うと、彼らがいう「情報」というのも考える必要がある。実はその情報なるものは、所詮「日本語」に翻訳された情報でしかないということである。なんで、インターネットで海外と直にネットワークが出来ているにもかかわらず、「日本語」の情報しか受けないのであろうか。インターネットの世界では基本的にすべての会話は「英語」なのである。だからこそ、安西氏は「英語力」というのを問題にしているのであろうが。しかし、事実はインーネットに親しんでいる若者たちも、実はその親しんでいるサイトは日本語に翻訳されたサイトだけなのだ。実は今の若者の英語力はとてつもないほどに落ちれいるのだ。とてもじゃないが中学・高校・大学で10年も勉強した人間とは思えない位の「ていたらく」である。

 まあ、取り敢えず貧乏かもしれないが、日本にいる以上は何とか食っていけるかもしれないし、だったら何も言葉もわからない外国に行って生活しようなんてことを考えない若者が増えてもしょうがないのか。

 まあ、安西先生が頑張ってもいいけど、それは実現は難しいのでは? と思うのだ。

「じゃあ、日本はもっともっと落ちるだけなのか?」

「うん、そうかも知れない。」

「で、解決方法はあるのか?」

「もぅ、鎖国でしょ。」

 ということになるのだった。

 別に、開国しなくてもいいじゃん。この国を捨てる人が出てくるだけですよ。そういう人だけ開国して、勝手に外国にでも何でも行っちゃえばいいのである。

 

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