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2010年11月30日 (火)

『スティーブ・ジョブス 失敗を勝利に変える底力』と言ったって、ほめている訳ではない

 こんなタイトルがついていて、スティーブ・ジョブスを褒めたたえる本なのかと思ったら、トンでもない、ジョブス批判の書なのである。

『スティーブ・ジョブス 失敗を勝利に変える底力』(竹内一正著/PHPビジネス新書/2010年12月3日刊)



 いやあ見事なスティーブ・ジョブス批判の書である。それも、批判をしていない風を装った。

取り敢えず目次を拾ってみよう。

第1章 アップルをクビになったことは人生最大の出来事

 栄光からは簡単に転落する/成功をつかむ失敗と、失敗で終わる失敗

第2章 策士が策に溺れてどうする――戦略の失敗

 どうせ失敗するなら徹底的にやれ!/外から見える事実と見えない現実/「最強のコンピュータ」はなぜ低迷したか

第3章 感情が先走れば理は消える――人間関係の失敗

 部下はえこひいきして使い倒す/何をやっても裏目に出てしまうとき/勝てるはずの戦いを間違いで失う

第4章 豪華絢爛な商談の果てに――交渉の失敗

 カメがウサギを追い越す経営術/ヒット映画を作るのなんて、簡単だ/目の前のチャンスを見逃すな

第5章 全員の賛成なんか期待するな

 相手をその気にさせる戦術/時間とともに変化するものがある/反対者がいるから成功の可能性がある

 とまあ、「戦略」「人間関係」「交渉」の3局面における失敗をあげつらっていて、そして、各章およびいくつかの項の後ろには「ジョブスの失敗から学ぶ教訓」という項目がある。いかにもですね。

 著者の竹内氏は松下電器産業(現在のパナソニック)でVHSの研究をしていたそうだ。ベータマックスよりも性能的に劣っていたVHSだが、それでもベータマックスに勝ったVHSである。ビジネスにおける勝ち方はそれなりに知っているのだろう。だからこそのジョブス批判である。

 その後、アップルコンピュータに移りマーケティングに携わった経験もある。竹内氏が在籍していた頃のアップルコンピュータにジョブスがいたのかどうかは分からないが、とにかく何かすごい人がジョブスを語っているのである。

 そして、最終章の最終項のタイトルが「iPhoneはMac化するか」というのである。つまり『アップルのiPhoneは、かつてのマッキントッシュと似ている。今後アンドロイド携帯との価格競争が激化していけば、iPhoneは不利な状況に立たされるかも知れない。仮にiPhoneが高価格で少ないシェアを持つ携帯電話となってしまえば、まさにマッキントッシュのトラウマが再現してしまうことになる。これがマック化ということである』ということなのだし、それはもうすぐそこまでやって来ている危機ということなのである。

 やはり、スティーブ・ジョブスは批判するに足る人物なのだろう。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

ちなみに、私は11/26に遂にauのアンドロイド端末IS03を手に入れました。って、まだ使いこなしていないけど。

書き忘れました。
私としてはソフトバンクでもアンドロイド出してるし便利なら何でも良いんです。

「要は、メカニズム的な優位とかじゃなくて、所詮人々が選ぶのは「どっちが大勢をしめているか」なのです。
例えばベータマックスだって、誰が見たってベータの方が技術的にはすぐれていたのに、結局、大半の人はVHSの「エロビデオ」に乗ったわけでしょ。」と書かれている事は正しいと思います。
その意味で、欲しいアプリやコンテンツが簡単に手に入る仕組み(iTunes)の様な仕組みが必要では。レンタルビデオでベータの「エロビデオ」がいっぱいあれば良い勝負したと思うし。

確かに、そのように見えるかもしれないが、結局は普及した方が勝ち、ってことではないのでしょうか。iTunesのようなコンテンツとかAPPを取り込む手段もこれから出てくると思います。Adoroido陣営としては、勝負はこれからだということなのだ。
それは、ブログにも書いたけど、VHS対ベータや、Mac対Windouwsの対決のようなものだと思うけれども。要は、メカニズム的な優位とかじゃなくて、所詮人々が選ぶのは「どっちが大勢をしめているか」なのです。
例えばベータマックスだって、誰が見たってベータの方が技術的にはすぐれていたのに、結局、大半の人はVHSの「エロビデオ」に乗ったわけでしょ。
所詮、人の選別判断なんてものは、そんなものなのです。
で、iPhoneはそんな状況に追い込まれるというわけ。まあ、iPhoneユーザーとしてはあまりいい感じはしないのはわかるけれどもね。

「iPhoneはMac化するか」についてはiPhoneが流行った理由をハード面でしか見ていないのではと思う。アンドロイド端末の最弱点はiTuneの様なコンテンツやAPPを一括して取り込む手段が無いという事だと思う。安全で便利な手段が無いとiPhoneの様に普及しないのではと思う。
ところで、iTuneで日本の書籍が殆ど売られていないけどiPadは電子Bookとして普及するのかな?
現状ではノートPCの代わりみたいな使われ方をしているみたいと感じる。

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