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2010年11月16日 (火)

性交と恋愛にまつわるいくつかの物語

 こういうタイトルが付いているが、しかし実際は『性交にまつわるいくつかの物語』だ。

『性交と恋愛にまつわるいくつかの物語』(高橋源一郎著/朝日文庫/2010年11月30日刊)

 内容は『キムラサクヤの「秘かな欲望」、マツシマナナヨの「秘かな願望」』『唯物論者の恋』『ウィンドウズ』『小さな恋のメロディ』『宿題』の5編。そのすべてが「恋愛」ではなくて「セックス」にまつわる物語だけだ。

『キムラサクヤ~、マツシマナナヨ~』は「日本一もてない」で「もてたい」がために東大や慶應大を受験して失敗し埼玉の三流大学しか入れずに、しかしそのあまりにも田舎ぶりに一度だけ通って辞め、タレントになろうとしてあらゆるタレント事務所に経歴書を送ってそのすべてに採用されず、NHKのど自慢大会に予選で鐘ひとつで落ち、とにかく妄想だけに生きている単なる神奈川県の三流高校卒の引きこもりで、セックス経験が1回しかない殆ど童貞の短小で包茎の男、スズキイチローと、西武新宿線の急行が止まらない駅の近くのコンビニでバイト生活を送っている、藤木直人や成宮寛貴、押尾学、玉木宏にもてる自分を想像し、「JJ」その他の女性誌をこよなく愛しその記事がほとんど唯一の情報収集源であり、スナック菓子が大好きな、大柄で骨太なところに脂肪分がたっぷりついて、ザラついて身体中に湿疹があり、目が細すぎた、鼻は低いというより丸い、顔全体が膨らみすぎており、顎は割れており、瞼も腫れていた、つまりブスでデブの3回半しかセックスの経験のないナカノレナという女を使って、彼らにキムラサクヤとマツシマナナヨという芸名を付けて、『唯物論者の恋』というアダルドビデオを作ろうとい話である。何故監督である「あたし」は彼らを起用したのだろうか。つまり『どちらも、完璧な、というか典型的なアホだからだ。あるいは、現代的なアホだからだ。落ちこぼれているのに、それに気づいていない。いや、気付いているのに、気づいていないふりをしている』からである。

「わたし」は『廊下を真っ直ぐ歩いた。突きあたりが見えた。左に折れると、撮影現場の部屋だ。右に折れると、非常階段だった。

 一瞬、わたしは、非常階段から逃げ出そうという思いに囚われた。だが、わたしはそうしなかった。いつも思うだけなのだ。わたしは左に折れた。』つまり、ブスとデブなアホ女と、日本で一番もてないアホ男でアダルトビデオだ。そんなもん、誰が見るか。

 しかし2編目『唯物論者の恋』はアダルトビデオの話ではない。性愛小説の作家たちの話であり、主人公のわたし(タカナシ)は幼児性愛者である。しかし、一緒に住んでいるNという少女(多分そうであろう)には一切手を出していないようだ。

『ウィンドウズ』は20の窓に映るセックス関連、というか殆どセックスシーンばかりの動画(まあ、「動」いてる「画」なのだから「動画」なのだろうけど、殆どセックスのまんま)を4つのチャンネルに流すだけの退屈な仕事をしている「わたし」の話だし、『小さな恋のメロディ』は宇宙のどこかで仕事をしている「わたし」と一人の仲間の前にあらわれた性欲解消用ロボットの話であり、「わたし」の理想にかなったロボットは10歳か11歳ぐらいの少女であり、黒髪は長く、脚も腕も痛々しいほど細い「メロディ」という名のそばかすの感じがたまらないロボットであり、『宿題』は娘と性交をしたがる父親の話である。

 どうも高橋源一郎さんは自身、幼児性交とか、近親相姦まではいかないにしても少女性交の趣味があるのではないか。

 たしかに、大人の「わたし」に不平を言わない、理不尽な要求もしない、そしてセックスの何たるかも知らない、こちらが何か言うとシクシク泣くだけしか知らない、「無垢の少女」に対するあこがれはある。がしかし、実はそんな少女なんていないのだ。というか、「少女」であってもいざセックスをする段になれば、もはや立派な大人である。もう「オヤジ」なんてものは勝手に振り回してしまうのだ。そんな「ガキ」に振り回される「オヤジ」というのも経験してみたいでしょ、というのが少女とのセックスの先にある楽しみだ、というのが高橋源一郎氏の発想の源点であろう。

 がしかし、そんなものは「幻想」でしかないのです。それも60歳近い、勃つものも勃たたない男が言ってもねえ。

 えへへ・・・。

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