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2010年11月27日 (土)

なにもない旅 なにもしない旅

 何もない旅、何もしない旅というのはあり得ないのだが・・・。

『なにもない旅 なにもしない旅』(雨宮処凛/光文社知恵の森文庫/2010年9月20日刊)

 取り敢えず、行った場所を目次に従って書くと「寸又峡温泉」「高知」「韓国」「国会議事堂」「立石・亀戸・川崎・鶴見」「湯西川温泉」「三浦半島」「草加・御徒町・上野・秋葉原」「苫小牧」「木更津」「網代鉱泉」「阿字ヶ浦」である。

 雨宮処凛って「反貧困運動」とか「プレカリアート運動」の人かと思っていたのだが、実はまあ普通の作家だったのだな、ということを思い出した。つまり普通のゴスロリ作家。ゴシックロリータ作家。って普通じゃないか。しかし、いつもいつも「反貧困」とか言っている訳ではないのだろうから、ごく普通の「女の子」としてごく普通の旅をしてもいいのである。

 が、しかしこの作家の旅はつげ義春氏の『貧困旅行記』に魅かれるのである。要は、貧乏でお金もないのに旅行に出てしまうという訳の分からなさがその魅力なのかもしれない。作家(漫画家もそうだけど)というのは、旅によってその創作意欲がわきたてられるということもあるのだろう。旅をすることによって新たな刺激をもらって、それを創作の方に向けると言うことである。しかし、こんな雨宮処凛のような旅からは創作意欲なんてものは出てこないだろう。でも、そんなひどい旅行経験から創作意欲を創出するというのも作家としてはたいしたもんだろう。まあ、じゃあ、その作品が面白いかと言ってしまったら、う~んというもんだけどね。

 まあ、要はこの作品は面白くないということなのだ。雨宮処凛がいろんな場所に行って、それぞれの場所で色々な体験をするということは面白いと思うのだけれども、別に、そこで面白い体験も何もないしっていうのは、読者としては面白くないでしょ。この本で一番面白かったのはやっぱり「韓国」なのだ。要は、やはり目的があって行く旅行でその目的が微妙にズレてくるというのが、実は旅行記としては面白いのだ。その意味で、本来の「旅行記」として面白いのは「韓国」だけってこと。その他の旅は、まあ、お約束の「侘しさ」と「寂しさ」としか思えない。

 まあ、そんな「旅」なんでしょうね。ま、『宝石』編集部の企画力のなさに思いをよせるのであります。

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