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2010年11月 6日 (土)

『記者クラブ崩壊』といったってもうほとんど崩壊してますから

 新聞記者がオタオタしている間に、小沢一郎はニコニコ動画でのジャーナリスト会見に応じてしまった。つまり、いまや新聞・テレビ・ラジオ・通信社だけがメディアではないということであり、それを取捨選択できるのは政治家にとって実に有利なことではないか。最早、小沢一郎の眼中に「記者クラブ」なんてものはないのだ。

『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』(上杉隆著/小学館101新書/2010年4月6日刊)

『時代は変化している。メディア環境も激変している。記者クラブが、無意味な負の遺産を守ろうとしている間にも、日本のメディア自体が存亡の危機を迎えている。

 記者クラブのオープン化は、鎖国状態にある日本のメディアにとっての開国になるであろう。それこそが、この半世紀以上にわたって、霞が関と記者クラブによって騙され続けてきた、日本人の一億白痴化状態を解く唯一の鍵となる。』

 というエピローグの言葉がすべてをあらわしている。つまり最早記者クラブという存在そのものが、否定的に捉えられ、まさに日本のメディア自体の存亡の危機への象徴的な存在なのだ。結局、記者クラブ制度ができた1890年から120年過ぎて、メディア状況はすっかり変わっている。そんなすっかり変わったメディア状況のなかでも旧態依然の制度は最早制度疲労を起こし、実際には「国民の知る権利」(笑)を逆に否定する存在となっている。

 朝日新聞の前田恒彦検察官のよるフロッピーディスク改ざん事件報道だって、それまでの村上厚子元厚生労働省局長に対する冤罪事件に対する検察庁の官製報道タレ流しに関する自己検証なしの報道である。それまでの官製報道タレ流し状況に対する自己検証も何もなしに、いざ前田検事のFD改ざん事件があったらそのまま報道するって言う発想はどこから出てくるのか。それまで村上局長をさんざん悪者扱いしてきた姿勢は何だったのか、検察タレ流しの報道に対する検証は朝日新聞の中からは出てこなかった。で、前田検事のFD改ざん問題が出てきたら、いかにも鬼の首をとったように偉そうに報道するって発想はどこから出てくるのだろうか。

 そんなことをしているから、小沢一郎に上前をはねられるのである。メディアは新聞だけじゃないぞ、ということである。これは、佐藤栄作が首相としての最後の会見に新聞を外し、テレビだけに限って会見を行なったというのと、ちょっと似ているが、少し違う。佐藤は新聞は自分が発言したことをそのまま書かずに曲げて書いているから嫌だと言ったに過ぎない。しかし、小沢は自分の発言をそのまま、編集もせずに伝えられるメディアであるネットの方がもっといいと考えたのだ。

 ネットニュースったって、そのほとんどが新聞などのニュース・ソースに頼っているのが現状である。しかし、これからはそうじゃなくなてくるのかなという期待がある。取材源を持たないことでやってきているネット・ニュースだがこれからはそうでもいかなくなるだろう。アメリカでは長期の調査報道をもっぱらとするネット・ニュースがあるそうだ。そうなると、新聞の調査報道も最早ネットと競争する状況になる。人件費の安いネットと高い新聞の競争はどうなるのだろう。人件費の安い分だけ実はネットの方が「自分の身を守らなくていい」分だけ強いような気がするのだ。新聞は結局記者自身の身を守るという意識が発生してしまうから、最後まで対象に迫れないのであろう。本来は給料がいいから、そして年功序列、終身雇用制度があるから、それに守られて突撃取材も大丈夫だったのだけれども、いまやその給料の高さが逆に取材者の足かせとなってしまうのだ。

 もう、新聞の時代は終わりましたね。テレビ報道の時代もNHKを除けばもうないも同然。だったら、民放はもっと少なくして2局位でいいんじゃない、というのが私の発想。だって、どこの番組見ても新助とか、さんまとか、たけしとか、そんなタレントしか出ていないようなバラエティ番組しかやっていないじゃないか。新助、さんま、たけしだったらその3人で2局の番組は充分出来る筈である。

 NHK2局、民放2局という発想はダメだろうか。で、記者クラブは解散、とにかく新聞・テレビ・ラジオ・通信社だけじゃなくて、雑誌・ネットメディアにも開放された記者会見をするっていうことで、いいじゃない。

 その時、初めて報道は市民の(って言葉は好きじゃない、本当は「人民の」と言いたい)ものになるのではないか。

 で、横のテレビでは「尖閣列島での中国漁船の日本海上保安庁の警備艇に対する衝突ビデオの流出問題」をやたら取り上げているが、それこそ日本政府の隠ぺい主義が出ているものなのだ、誰が流出させたのかというようなくだらない「犯人探し」はやめて、取り敢えずはこのビデオを見ましょう。どうせ、中国は「日本は中国領海内にまで軍艦を入れて漁船の邪魔をした」というにきまっているのだから、それはそれで聞いておけばいい。その後の問題は、その時に話合えばいいじゃないか。

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