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2010年11月18日 (木)

『ライカワークショップ』といったって、「ワーク」ショップではありません

『ライカワークショップ』と言ったって、これを読むとライカで撮る写真が上手くなるということはないので、ご安心を。

『ライカワークショップ』(田中長徳著/エイムック/2010年11月12日刊)

 田中長徳氏の何冊目かの「ライカ本」であり、何年目にして久しぶりの「ライカ本」である。とにかく、日本で(多分世界でも)一番ライカについて語っている人であり、ライカのことを「分かっている」人であろう。でもその田中氏にしても使い始めはM2からであり、バルナックライカではない。じゃあ、バルナックライカから語れる人がいるのかと言えば、それは多分日本人では木村伊兵衛氏か、フランス人のアンリ・カルチエ=ブレッソン氏位なもので、両者とも既に鬼籍に入ってしまっている。ということで、いまやライカについて語れるのは田中長徳氏しかいないというわけだ。

 しかしながら、本来「ワークショップ」というタイトルをつけるなら、その撮影方法や、こうすればいい写真がとれます的な記事が乗るはずなんだけど、この本には一切そのような「ハウツウ」はない。まあ、写真なんてものは本来絵画のような「手作業」を伴う芸術ではないし、言ってみれば偶然出会った出来事にすぎない。その「言ってみれば偶然出会った出来事」を求めて写真家は毎日、沢山の写真を撮るのだ。そしてそのたくさん撮った写真からほんの数枚を自らの「作品」として差し出す。

 ということで、田中氏はアナログでもいいし、デジタルでもいいから「とにかく沢山撮れ」ということを言っているにすぎない。だったら、日大芸術学部写真学科って何なのよ、とか他の大学にも写真学科があるけれども何を教えているの? ということのなるのだが、別にそれらの大学が卒業生を「写真で食える」ことを保証している訳ではない。写真は面白いでしょう、ということを伝えているだけなのだ。それは、他の大学の他の学部でもそりゃそうだ。この学問って面白いでしょ、というのがその学部の目的なんだから、写真だけが実利を重んじている訳ではないというのはよくわかる。

 で、所詮「手すさび」にすぎない写真ということを真面目に考えると、まあ、取り敢えずは「今の記録」でしょう。その「今」がひとによっては「戦争」であったり「飢餓」であったり「自然」であったり、「都会」であったりするわけだ。そんなこんなで今や、写真を載せるメディアは溢れている。というと「えっ? 雑誌は(とくにグラフジャーナリズムは)減っているでしょ」という発言が聞こえてくるけれども、実はそうじゃなくて、このブログも含めて「写真を載せるメディア」は実に世の中に溢れているのである。まあ、マスコミではないけれども、私のブログだって毎日見てくれている人が100人位はいるのである。ということは私のブログもしっかりミニコミとしての存在感はあるのかな、ということで自らの写した写真を発表するメディアは今や実に多くのメディアに拡散しているのである。それで食えるかどうかということは別にしてね。

 ということで、田中長徳氏の新作はどういうことかと言えば、まあいつもの田中節が読めて、相変わらずの毒にも薬にもならないライカ話で満載の、ライカファン(ライカヲタク)にとっては、やはり基本的に読まなければいけない本、なのだろうな。この本を読んで、ライカオーナーはちょっとは反省しなければいけないこともあるんじゃないか?

 で、私が今狙っているライカはⅢfの500000番代、レンズは840001~950000番、というところである。今、M3とM6を持っているし(実はM5も持っていました)エプソンRD1sという偽デジタルライカ(レンズは当然全部ライカレンズ)を持っているが、しかし、ライカ病にかかってしまうとどうもいけない。この狙っているのはいわゆる「バースデイライカ」である。要は1951年生まれのライカカメラとレンズなのだ。本当は、生まれ年だけじゃなくて「生まれた日」と同じ日にできたライカならまさしくバースデイライカなんだけれども、そこまでは無理のようで取り敢えずはまあ「バースイヤーライカ」でもってバースデイに替えるということをしているのであります。ああ、残念というか馬鹿というか、本当にヲタクっていやあね、という妻の言葉が聞こえてきます。

 反省(でもやめないもんね)。

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