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2010年10月22日 (金)

クリント・イーストウッドって、結局はアタマのワルいアメリカ人に一番愛されるキャラクターなのね

 死ぬ前から伝記って普通出ないのだけれども、これだけ「偉大」だと出てしまうのだな。

『クリント・イーストウッド ハリウッド最後の伝説』(マーク・エリオット著/笹森みわこ・早川麻百合訳/早川書房/2010年1月25日刊)

 なにせ、オスカーを4回も受けている「偉大」な俳優であり、監督でありプロデューサーなのだ。もはや伝記になってしまってもいい人なのかもしれない。

 ところで、伝記っていいうのは3種類ある。つまり、本人が書く(ということになっているがその大半はゴーストライターが書いている)「回顧録」というものと、その反対に書かれた本人からいろいろ嫌がらせやら虐められた人が書く「暴露本」、そして本人から取材をしたり、資料をあたったりしながらかいたいわゆる「伝記」。クリント・イーストウッドに関してはそれこそソンドラ・ロックが書いた「暴露本」があるようであるが、邦訳されていないのか目にしていない。

 ということで、本書が取り敢えず日本におけるイーストウッドに関する公正な伝記ということになるのだが、はたしてそうなのだろうか。

 最初の妻、マギーとの関係やソンドラ・ロックとのこと、二度目の結婚や婚外子のことなども含めてすべて書いてある、ということはここにも書いていないことがあるのかもしれない、という気にもなってしまうのが、読者の勝手な妄想である。

 それと、初めの方は映画作りにおけるイーストウッドのやり方とそのほかの監督やプロデューサーとの関係がいろいろ書かれているのだが、後半になると映画作りの裏面話はあまりなくなってしまい、作品系列とアカデミー賞との関係ばかりになってしまうのはどうなのだろうか。勿論、後半ではイーストウッドのやり方で映画を作ってしまっても誰も文句を言わなくなってしまうのだから、映画作りの中の苦労話なんかはなくなってしまうのだろうけれども、それでも1本の映画を作るのは大変なことだ。とにかく、数億円(というのはハリウッドでは超低額予算なのだけれども)を使って1本の映画を作るのである。制作過程では毎日数百万円がどんどん飛んで行くようになくなってしまう。このお金がどんどんなくなってしまうということに慣れてしまうと、それこそ金銭感覚が普通ではなくなってしまうのだ。日本でもそうなのである。それがもっと多額の製作費を使うハリウッドでは完全に普通の人の金銭感覚が通用しない世界になってしまっているだろう。

 そんな街を「虚栄の都市」といって、まさにハリウッドがそうなのである。そこでは金がまるで紙きれみたいに使われて、数百億という金額がまるで当たり前のように毎日消費されている。そんな街の虚飾の宴が毎年2月に行なわれる「アカデミー・ショウ」ということなのだ。まさに「虚栄の都市」の「虚飾の宴」なのですね。

 そうした虚栄の都市の住民たるイーストウッドが、どうやって虚栄の富と虚栄の地位を築いたかというのが本書である。まさにハリウッドの成功譚なのだが、ちょっと待てよ。そんなにイーストウッドばかりがスゴいのかよ。もちろん、スピルバーグやルーカスという人のことも考えていることは、本書にも触れているがあまり深くはない。マーチン・スコセッシなんてホンのチョッピリ触れているだけだ。まあ、イーストウッド側から見たらそんなものなのかなあ。

 さすがに「ローハイド」以来というか「荒野の用心棒」で出世したイーストウッドにとっては、西部劇を撮らない監督なんてものはあまり視野には入ってこないということなのだろう。結局、イーストウッドにとっては「映画は西部劇」なのだろう。『ダーティーハリー』シリーズだって、要は、形を変えた西部劇だし、本書でも何度も言われている「名無しの男」という概念だって、西部劇の概念なのだ。「どこから来るのか分からないし、どこへ去るのかも分からない名無しの男」である。そんな奴は今はいないのだけれども、イーストウッドはそれを続ける。それを続けるイーストウッドをアメリカの映画観衆は支持し続けるというわけだ。

 本当、アメリカ人って進歩しない人たちだな、という感じを持ってはいけないんだろうか。アメリカの一般大衆は「世界中が英語を喋っている」と考える人たちなんですよ。そんなトンでもないアメリカ人に支持された大衆俳優クリント・イーストウッド。

 なんか、それこそアメリカ人のバカさ加減を知らせてくれるのでありました。

 で、あれだけ共演女優とヤリまくったイーストウッドだが、『ダーティーファイター』で共演した牝オランウータンとはヤッたんだろうか。そこが気になる。

 まあ、クリスチャンだからな・・・。 

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