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2010年10月31日 (日)

『お笑い東京大学』どころか、お笑い草じゃないよ

 東大OB有志の会って何だ。巻末にある紹介では「東京大学の卒業生が母校である東大や現役の東大の在学生、卒業生などに関する実情を語ることで、東大や日本がさらによくなるように活動する、OB達による有志の会」ということだが・・・。

『お笑い東京大学』(東大OB有志の会著/データハウス/2010年10月1日刊)

 要は東大卒業生が如何に「保守的」かという話のオンパレードである。

 いわく『何をやらせても、上手にやっていける僕ら東大生は』とか『どんなに不景気が訪れても、まさか無職になることはないだろう。人生の最低限の保証はもうクリアしている』という発想。『東大卒は、新卒で入社してから定年まで、寝ていてもクビにならない。入社したときから窓際社員なら、誰でも居眠りしたくなる。だから入社したときから、定年間際の感覚である。財閥系企業ではまさにそうだ』という感覚や、『東大卒はそういう就職先が好きだった。銀行に就職すれば将来(結婚)も安定しているし、普通に歩いていれば人生に落とし穴などはない。そういう地方公務員や銀行マンとしての人生がいいと思った人は、その道を歩いて来て、定年を迎える頃に差し掛かっている。せっかく東大を卒業したのに、そういう人生がよかったのか悪かったのかと聞かれても「悪かった」とは言えない。なぜなら、そう答えたら自分がみじめ過ぎる。 (中略) 案外東大卒文系OBの就職後は、面白くないとも言われるが、その理由はこのように第二志望の人生を延々と無駄なくそつなく全うしてきたからである。インテリで才能があってマルチタレントならば、何も地方公務員にはなっていないだろう。』『つまり東大には、定年後の再就職先もあるし、出世レースから外れても受け入れ先はいくらでもある。衛星の大学や病院を維持していくのも、東大の役目なのである。何も東大内部の出世レースだけが人生ではないのだ。』等々、なんか悲しくなってしまうくらい保守的な話でしょ。

 とにかく、「東大に入った」あるいは「東大を卒業した」段階でもはや「余生」のような生き方になってしまうのは何故だろうか。私のように出版社という中小企業に勤めているとよくわからないのだが、財閥企業や銀行などの大企業にいると「東大卒」ということだけで役所との関係なんかをうまく繋ぎとめられることなんかもあるのだろう。大企業にとっては役所との関係が重要だからね。つまりそこでは役人になった同期生なんかがいるわけで、その繋ぎ役としてだけ東大卒が求められるということなのだろう。要するに企業としては東大卒の力量ではなく、東大卒という肩書だけが求められるということなのだろう。そうした企業に勤めてしまった東大卒には「ご苦労さん」としか言いようがないが、まあ、そんな企業を選ぶのもその当人の器量の問題だから仕方がない。むしろ、現場でいきいきと仕事をするのは私大卒ということか。だったら、はじめから私大にいった方が良かったのかもしれない。でも、そんな私大卒の方が東大卒よりも先にリストラされてしまうとしたら、やはり東大卒の方が「職においては絶対有利」ということなのだろう。

 まあ、それが東大卒を保守的にさせる理由なのだろう。しかし、そんな保守的な人間を育てるために国の金を使って東大生を養っているわけではなのだが、結局は東大卒が世の中でもてはやされている間は、そんな卒業生が増えていくのだろう。

 勿論、そんな東大卒ばかりじゃない。『つまり東大卒でも、ハーバード大卒でも、卒業した本人にとては自由な学歴なのだ。他人がとやかく言いたいとするなら、言いたい人の趣味なんだろうと思う。日本を飛び出ると、そんなことを痛切に思う。』という「半導体のエンジニア」もいるのは多少は安心できるのだが・・・。

 しかし、結局は『どうしてこの不景気に彼に仕事があるのかといえば、東大卒だからである。工事現場監督が東大卒というわけだ。企業は東大卒に何かを期待する。パート従業員から始まる企業リストラは、女子社員、高卒社員とだんだん幹部社員で浸食してくるが、東大卒がそれに引っかかるのは最後である。彼が自分の学歴にしがみついて、リストラの最後まで生き延びるなら、それも東大卒の特権なのだろうと思う。』という風に、結局「東大卒の特権」にこだわるのだろう。

 要は東大卒というよりも「東大に入学するために大変な努力をしたのだ」から、その後の人生において「大学に入るためにそんなに努力しなかった」人よりはより楽な人生を送っても良いじゃないか、という発想である。

 そんなの、『週刊現代』の記事じゃないけど「東大までの人、東大からの人」じゃないかよ。ま、それだけ「東大までの人」が多いということなのだろうな。

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