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« 「新書だけ読んでりゃいい」というのは暴論だが、『新書がベスト』というのはアリかもしれない | トップページ | 『貧乏人は家を買え!』ウーム。で、先立つものは? »

2010年10月14日 (木)

「知的な遊び」はあるけれども『詩的な遊び』はない

「知的な遊び」はあるけれども「詩的な遊び」はない。「詩的な生活」とか「詩的な写真」とかならあるんだけどなあ。

『カメラは詩的な遊びなのだ。』(田中長徳著/アスキー新書/2010年10月12日刊)

 つまり、「遊び」には「詩的」も「散文的」もない、ただ「遊び」があるだけである。ということで、この本は同じアスキー新書で出した『カメラは知的な遊びなのだ。』が売れたので、同じ「語り下ろし」スタイルでもう一丁出しちゃおうという「遊び」なのだった。つまりタイトル自体が「遊び」ということですね。

 面白かったのは『Ⅲ カメラ・工業デザイン論』である。127ページに掲載されているライカ1型とiPhoneの写真(腰巻にも使っている)を見ると、いかにライカが小さいか、というかiPhoneが大きいかということが判る。イメージとしてはライカの方が大きくてiPhoneの方が小さいということなのだろうけれども、実は逆だったというのが面白いのだが、考えてみるとライカは35ミリフィルムのパトローネが基本の大きさで、それが高さになって、あとはフィルムの撮影面と巻き取り側のサイズが横幅になるということで、もっとも小さいサイズを追求した結果がライカ1型なわけだ。そこは「手のひら」サイズを基本に考えるiPhoneとほぼ同じ大きさになるということになる。ということを考えるといかにライカ1型のデザインが優れているかということと同時に、同じライカが距離計連動になり、M型になり、と開発が進められるごとにだんだん大型化してきて、それだけデザイン的には「洗練」から遠ざかってきているということがわかる。それにしても、日本の一眼レフカメラって最初から大きかったんだな。カメラデザインという観点からすると初めから「ハズレ」だったわけだ。

 そんな点から見ると、オリンパス・ペン・デジタルのデザイン的な優秀さということが言えるだろう。そんなデザイン的な優秀さがあってから次第にカメラ趣味というものが親父のものから女子のものになってきたのではないだろうか。いまや、親父はでっかい一眼レフ・デジタルカメラやコンパクト・デジタルを持ち、女の子はペン・デジタルから発していまや一眼レフ・フィルムカメラを持つようになってきた。となると次の展開はライカだろう。まだライカを首から下げた女の子の姿は見かけないが、今にそんな女の子が出てきてしまい、もはやライカは親父たちのものではなくなってしまうのではないか。

 まだまだ、「いつかはクラウン」ではないがそんな「モノ・ヒエラルキー」の残滓が残っている親父たち(つまり「私」のことだが)にとっては、現在はライカM9がカメラ趣味の最後の行き着く先なのだろうが、それも簡単に越えられてしまいそうな女子力ではある。まあ、いまや世界の経済を推し進めるのは「女子力」だもんな。女子力にかかってはどんな親父力も絶対に勝てないだろうし、だいたい親父力なんてものはもはや衰退するだけのものでしかない。もう、男の世界ではないのだ、カメラの世界もね。

 ああ、いつかは欲しいライカM9という発想で、M3、M5、M6と進んで今は偽デジタル・ライカたるエプソンRD1sを使っている私なのだが、これではM9を買う意味はなくなってしまうなあ。

 どうしようかしら。

 

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