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2010年10月24日 (日)

『ゴールドマン・サックス研究』というよりも、日本の今後の方が大事なのだな

 こういうタイトルだが、むしろ大きなテーマは「日本再生」である。しかし、そんなことは可能なのか? というのが私の本稿のテーマである。

『ゴールドマン・サックス研究』(神谷秀樹著/文春新書/2010年10月20日刊)

 著者の神谷氏は住友銀行から1984年にゴールドマン・サックスに転職しその後7年間同社に勤務していた。神谷氏がゴールドマンを退職してのちゴールドマンは変質したという。『90年年代半ば、そのゴールドン・サックスをはじめとしてウォール街は大きく変質を遂げていく。かつては実業をその土台とした資本主義が、金融資本主義、強欲資本主義へと変貌する~そして結果からみるならば、ウォール街の変質は、世界経済をその根本から変えてしまった。いまも続く先の見えない世界大不況へと突入させてしまった元凶そも言えるのである』と。

 まさにその通りであるけれども、実業資本主義経済の金融資本主義化とグローバル化という命題はマルクス経済学において既にとっくの昔に解説されていたのである。つまり、この20世紀になって、ソ連が崩壊してのちにマルクスの言っていることが正しいということが証明されたわけだ。それもアメリカの規制緩和によるむき出しの資本主義によって。つまり、産業革命期のイギリス経済が見せていたむき出しの資本主義の萌芽が、その後、20世紀初めの世界恐慌によって様々な規制が生まれ、資本主義はむき出しの状態からソフトなオブラートに包まれた状態になった。しかし、結局20世紀終わりの頃からの規制緩和が再び資本主義経済はむき出し状態になり、それが強欲資本主義という資本主義本来の姿を見せ、その結果、それが破綻し、いまやアメリカは国家が金融資本のオーナーになるという、まさに共産主義もかくやという状態になっている。まさにマルクスが言ったといわれる『資本の持ち主は労働者階級に対して、高価な物、住宅、そして技術をよりたくさん買うよう刺激し、高金利の借金を払いきれなくなるまで借りるようにプッシュする。労働者が支払いきれなくなった債務はやがてそれを貸し込んだ銀行を破産に導き、破産した銀行は国有化され、そして国はやがて共産主義に至る道を歩みはじめざるを得なくなる』というその通りの道なのだ。

 そのような状態から如何にして日本は脱却すべきかというのが本書の本当のテーマであるが、それに対して神谷氏はイノベーション・エコシステムを提案する。つまり「技術革新」を生む生態系が必要であると説く。要は、新技術の研究者にもっと自由裁量を与えて、とんでもなく面白い新製品が生まれる状態を作り出そうということであり、それが技術革新となり、実業の世界を取り戻そうということなのだ。

 うーむ、そうなんだろうか。今更、そんな悠長なことが出来るほど日本の産業は余裕があるのだろうか。結局、わが国でも立ち直っているのは金融資本だけで、製造業はいまだ販売不調なままである。そんな状況下で新規の研究費なんてものが出せるのだろうか。勿論、金融機関からの借り入れが増えるだけなんではないだろうか。

 私なんかは、むしろ一回日本という国はデフォルトをして、やり直した方がよいのではないかと考えている。デフォルトなんかをしたら若者に給料も払えなくなってしまうじゃないか、と考えるのは当然である。若者はそんな国に愛想を尽かして外国に仕事を求めて出ていってしまえばいいのである。なまじセーフティネットなんてものがあるから、今の若者は海外に出たがらなくなってしまう。どんどん若者にはBRICsあたりの国々に出て行って勝手に稼いでもらい、日本の社会保障制度の枠外に行ってもらう。そして、日本と言う国の人口を減らしてもらうのである。

 で、今の半分位に人口が減ったところで鎖国をしてしまえばいいのである。

 なあに、鎖国といったって江戸時代の鎖国制度だってちゃんと長崎は開いていたし、島津藩なんかは中国との貿易を密輸でやっていたわけで、海外との交流が完全になくなってしまうわけではない。老人大国・経済小国になって、つましい生活を行ないながら、許される範囲での海外との交流だけをする鎖国状態。

 これって意外と快適な生活かもしれない。

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