フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« ロードバイク進化論はヨーロッパの文化論だ | トップページ | JPSフォトフォーラムに行ってきた »

2010年10月 2日 (土)

さすがにⅠほどのインパクトはないが『テルマエ・ロマエ Ⅱ』も快調だ

 やはり2巻目は1巻目ほどのインパクトはないな、というのがまあ、こうしたシリーズ物の常識なのだけれども、しかし話は快調である。

『テルマエ・ロマエⅡ』(ヤマザキマリ著/エンターブレイン/2010年10月5日刊)

 なにしろ、「風呂ギャグ物」という新ジャンルで登場した第1巻目である。そのアイデアの秀逸ぶりには驚かされたものである。今回も、主人公ルシウス・モデストゥスは相変わらず古代ローマ帝国と現代日本を「風呂」を通じて行き来をし、相変わらず(ローマにとっての)イノベーションを生み出し、次から次へと風呂屋を立て直し、あるいは皇帝に力を甦らせるために奮迅する。今回のイノベーションは「風呂場の注意書き」「ワニ風呂とバナナ」「温泉スライダー」「浴場スタンプ巡りとラムネ」である。ただし、第6話だけは自分のイチモツに自信を取り戻すために日本の金精様の力を頼る話で怪しい女祭司により日本に来るきっかけが作られる。これから更にどんなイノベーションが生み出されるのだろう。まあ、この調子ならしばらくはネタ切れはないだろうな。

 それにしても、古代ローマ帝国にルシウスのような「風呂専門」の建築家なんてものがいたのだろうか。マルクス・ウィトルウィウスという古代ローマ帝国の建築家が『建築について』という書物の中で風呂の建築について述べているということはあるようだが、それを専門の建築家がいたのかどうかまではわからない。

 さらに、こうした公衆浴場という制度がその後ヨーロッパでは廃れてしまったのは、キリスト教の普及によるものだという説と、中世ヨーロッパの不衛生さにより、公衆浴場から伝染病が流行ったからだという説がある。それだけ、古代ローマが衛生的だったということだそうだが、確かに水道の整備とか、下水道が既にあったとか、その後の例えばベルサイユ宮殿にトイレがなかった話なんかを聞くと、意外と中世ヨーロッパよりは古代ローマの方が衛生的には優れていたということなのかもしれない。何故、こうした歴史の逆転が起こってしまったのだろうか。いずれにせよ、フランスあたりでホテルに宿泊すると、一流ホテルでもない限り、「風呂場」というものはなく、単なるシャワールームだったりするからなあ。

 分からないことだらけの古代ローマだが、日本人の衛生好き、風呂好きについては世界一であることだけは確かなようだ。

« ロードバイク進化論はヨーロッパの文化論だ | トップページ | JPSフォトフォーラムに行ってきた »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

第6話・・・金精様に現れる「男根信仰」というか「男根崇拝」は結構日本全国に見られるようです。9月21日の「遠野まつり」もご参照ください。

古代ローマが衛生的・・・なーるほどね、古代ローマの水道が鉛管を使っていたとは知りませんでした。ひとつ利口になりました。

ども。はじめてまして。「30代の楽隠居」torovと申します。
ひとまずとある本の穏当なブログ感想を求めていたらここに
行き着きました。でも先に『テルマエ・ロマエ Ⅱ』の感想も
まま穏当だったのだけど、フォローするとこは必要なのかな、
と思いまして、まずはそのフォロー的なコメントから始めようと
思う次第。ではつらつらと。

>第6話だけは
コミックスのエッセイ内にも書かれていましたが、これが
「コミックビーム」月刊連載の第1回(しかも当時雑誌には
手ぬぐい付きで売られたそうで)。どんだけまた「人を選ぶ」
作品でしかも「覚悟の上」なのかとしみじみ思う話でしたが。
 まあ札幌在住なので「定山渓秘宝館」にはさすがに行って
ないですけど「札幌テルメ」時代のテルメには行ったことが
あります。今は山梨が本拠の洋菓子メーカー・シャトレーゼの
傘下になってしまいましたけど。

>それだけ、古代ローマが衛生的
ひいてはキリスト教的な世界が「パクス(平和)」ではなく、
インフラに無関心で、現世よりも来世の方にウエイトを置く
ものだから、アングロサクソンな世界ほどメシもマズいし、
といった一連につながる根本が「インフラをしっかり備え
整えることによって出来る衛生的な世界」で、風呂と水道に
まつわる端的な例としては「なぜ古代ローマでは毒性があると
知りながら鉛管を使い続けたのか」、って話があります。
 でその答えは「温泉かけ流し」と同じく「水道流しっ放し」
であれば水が溶解する時に発生する鉛の毒性を発生させずに
可能な限り水との接触を少なくして水を流すことに成功して
いた、と(あとは石灰分の多い水であることが多かったこと
も一因。だから蛇口を使って水を堰き止める形にしてしまうと、
結局消毒剤を使わざるを得ない、ってハナシでもあるわけで)。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/49613158

この記事へのトラックバック一覧です: さすがにⅠほどのインパクトはないが『テルマエ・ロマエ Ⅱ』も快調だ:

« ロードバイク進化論はヨーロッパの文化論だ | トップページ | JPSフォトフォーラムに行ってきた »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?