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2010年10月 1日 (金)

ロードバイク進化論はヨーロッパの文化論だ

『ロードバイク進化論』(仲沢隆著/枻出版社/2010年7月10日刊)

 日本と違ってフランス、イタリア、スペインなどのラテン系の国々では自転車が超メジャーなスポーツであり、その人気はオリンピックやサッカーのワールドカップ並である、ということはよく聞くことではあるが、結局それはそのスポーツがそれらの国々にルーツがあるということであろう。ルーツがあるか、あるいはそれを支える産業のバックボーンがあるかということが、そのスポーツをその国でメジャーにするのだ。そして、そのメジャーなスポーツは文化を生み出す。

 その意味で「ロードバイク進化論」とは、ラテン系の国における文化論であり文化史である。ただし、この場合のラテン系の国とは、フランスとイタリアだけである。なぜか? つまり、スペインにはそれを支える産業がないのだ。イタリアにおける膨大なフレームビルダーの存在。フランスにおける(今やアメリカに売られてしまったけれども)パーツメーカーの存在がなぜかスペインにはない。やはりそこには国の経済状態や産業構造の問題があるのかも知れない。あるいは地政的にも「ヨーロッパのはずれ」にあるスペインでは輸出も難しいのかもしれない。
 あのミゲル・インデュラインという偉大な自転車チャンピオンを生み出したスペインですら、自転車産業を生み出すには到らなかったのである。ましてや、昨年やっとツール・ド・フランスにふたりの選手を送り出したにすぎない、極東のはずれの国がなぜシマノという一大自転車パーツメーカーを生み出しおおせたのか、ということの方がスポーツの歴史における一大不思議ですらある。それは国力のなせる業なのか、あるいは島野庄三郎という人の個人的な野望や努力の賜物なのか。その方に興味がある。
 それは確かに当時F1ドライバーなんてものは誰ひとりとしていなかった日本でホンダというバカな会社がF1進出したのと同じようなものなのかもしれない。この会社も実は本田宗一郎という一人のバカな人のおかげでそんな大それたことを成し遂げたのだ。いずれにせよ、要は産業的な要請の方が文化を上回ってしまったということなのだろう。
 そして、未だに日本はF1チャンピオンも生み出していないし、自転車の世界でもチャンピオンはいない。
 でも、日本は自転車の世界では「産業的」にはチャンピオンに近いところにはいるんだよな。

 それが不思議だ。

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