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« キャンプ・ドレイク | トップページ | 『戦争のかたち』を残そう »

2010年10月 5日 (火)

軍隊にあこがれる気分

 軍隊つながり、というわけではないがキャンプ・ドレイクの後が、何故か自衛隊。

『いざ志願! おひとりさま自衛隊』(岡田真理著/文藝春秋/2010年8月10日刊)

 今の自由な社会において「規律志向」というのは確かにある。学校でも社会でも規律を守るというのはあまり重視されずに、むしろ自主的に考えろということを求められる社会にいる状態の中で、「とにかく理由もなく規律を守らにゃならん」とばかり一方的に上意下達の社会にあこがれる気持ち。何にも考えずに上官の言うことを聞いていればよいという気持ちよさというのもあるのだ。しかも、それでいてバイト代はもらえるし、あまけに銃まで撃てる。更に、戦争が起きても「後方支援」がその仕事だということは前線には出ることはなく、命を的にして生きるということはしないでもよい。こりゃあ、「軍隊は好きだけど、戦争には行きたくない」ミリタリーオタクには実に向いている仕事だ。

 しかし、予備自衛官補という立場。予備自衛官というのは予備役ということなので、退職自衛官がなる立場、ということは知っていたがその予備自衛官の「補」というのがあるというのは知らなかった。つまり、予備役の「補助」ということは、まさに岡田真理氏が書く『スタメンどころかベンチ入りすらできず、アルプススタンドでメガホン持って踊っている野球部選手』みたいなものだ。

 この本は元々扶桑社が発行している自衛隊の広報誌『MAMOR』(「マモル」と読むそうです)に連載していたルポをもとに、何故か文藝春秋から発行されている。さすがにフジサンケイグループですな。こんな自衛隊の広報誌を発行しているのは知らなかった。それも、各号の表紙はアイドルタレントが自衛隊の制服を着た写真で飾られていて、なかなかグッと来るのだ。多分、読者は自衛隊員やその家族ばかりでなく、一般のミリオタも対象にしているのだろうな。しかし、「ミリタリーオタク=右翼」とばかり考えていてはいけない、この雑誌の内容はどう考えても右翼的視点からしか書いていないが、実は左翼のミリオタもいるのだ。そうした、左翼ミリオタ向けの雑誌ってないのかしら。

 まあ、実は「左翼ミリオタ」って国にとってはまさに「危険思想」なのかもしれないが。と左翼系ミリタリーオタクは書いています。

 いずれにせよ、単なるノリで予備自衛官補に応募してしまった岡田真理氏は、意外とその教育内容に対して自分が向いていることに驚き、予備自衛官補であることにスンナリ溶け込んでいる。まあ、自分が何も考えなくてもよい状態というのは、意外とラクチンなものだし。教育係の上官も優しいし、テッポウも撃てるぞ、ということで、やはりそこは本職の自衛官じゃないという気楽さもあるのだろう。本物の自衛官に関しては昨年の12月23日付けの当ブログで『そこが変だよ自衛隊 PART1/PART2』について書いた。実は本物の自衛隊も結構変なところがあるのだ。その変な自衛隊の「予備の補」であるからには、結構こちらも変なところがあるのだろう。ただし、そのあまりにも変なところは『MAMOR』という広報誌の連載なので書いていないところが残念だ。

 単行本化にあたってその辺を書き直して欲しいところだったが、その後も予備自衛官補の訓練には毎年参加して、いまや予備自衛官陸士長な岡田真理氏には、それを求めても無理というものか。

 

 

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コメント

え~と、予備自衛官補について少し誤解されているようですので補足を

予備自衛官補とは『予備自衛官の補助』ではなく、正確には『予備自衛官候補』という意味です
教育期間修了の暁には公募予備自衛官に任官され、有事の際には後方支援活動を主な任務と想定されていますが、あくまで予備兵力としてカウントされますので、前線へ赴く可能性が全くないわけではありません
教育訓練も、予備自衛官補一般については50日間を通してほぼ新隊員と同様の教育を受けます
志願者についても、興味本意よりは災害派遣や国防に貢献したいとの考えの方が多く、士気はかなり高いです

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