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2010年9月14日 (火)

勝つために戦え!<監督篇>で語っていないヒト

 実は、この続編『勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉』の存在を知って、じゃまず正編からでしょ、ということで読んだのがこの本である。まあ、いつもの「押井節」だけどね。

『勝つために戦え!〈監督篇〉』(押井守著(喋り)野田真外(構成)/徳間書店/2010年2月28日刊)

 ということでいつもの「押井節」なのであります。今回は各映画監督を「勝ち」「敗け」という観点から採点した話である。しかし、なんで(日本の)アニメ監督じゃないのかな、それはあまりにも近い世界なので自粛した? そんなの押井じゃないでしょ。やんなさいよ、日本のアニメ監督評を、勿論その一番最初は「押井守」本人なんだけどね。自分自身をまず「メッタ斬り」して、それからだな他人を語るのは。しかし・・・

 今回、押井が俎板に載せたのは、宮崎駿、ジェームズ・キャメロン、三池崇史、手塚治虫、ヴィム・ヴェンダース、デヴィッド・リンチ、三隅研次、深作欣二、アンドレイ・タルコフスキー、樋口真嗣、北野武、アルフレッド・ヒチコック、実相寺昭雄、ウォシャウスキー兄弟、ギレルモ・デル・トロ、ジャン=リュック・ゴダールを各章の表題監督にして、ついでに他の監督連中も俎板にのせるというスタイル。しかしまあ、ジャン=リュック・ゴダール以外の監督はほとんどケチョンケチョンなんだよな。それはそうでしょう、押井自身も言うように、『いまだに「黒澤(明)は絶対超えられない」って言いつつ映画を撮ってる監督もいるんだからさ。「だったらやめればいいじゃん」って思うよ。黒澤の遺したシナリオを一言一句変えちゃいけないと言いながら映画にするっていう行為自体が信じられない。~自分が生きた時代の先人を尊敬するとか敬愛するのは構わないけど、絶対化した時点で終わりだよ』というとおり、映画監督というものは自分以外の監督を絶対認めない人たちの集まりなのだ。というか、それはクリエイターというものの本来持っている性格なのだけれどもね。他人のことを認めたら、その時点でクリエイターはおしまい、ってやつ。

 つまり、押井にしても押井自身以外の監督はその存在からして認めないってことなのだ。今回、押井は監督の「勝敗論」として話しているのだが、そういう意味で殆どの監督は「敗け」ということです。押井自身以外は。では何で押井は「勝ち続けているか」ということになるのだが、それは「当たっていない」からなのだそうだ。確かに、押井の映画で「当たった」作品はない。それぞれ「そこそこ」の当たり具合で、何年かしてからDVDになったり、海外販売ができてペイしたりという具合。つまり「大当たり」しないことが押井にとっての「勝ち」なのである。ということは、別の監督に言わせれば、別の「勝敗」判断はあるわけで、その基準はそれぞれの監督の数だけあるという具合だ。

 要は、他の監督のことをああだこうだ言っているようで、実はこの本、押井の「自分語り」の本なのであります。そう、この「自分語り」こそは押井の本分で、とにかく語らせたら何時間でも「ああだ、こうだ」を喋っていながら、実は後から良く考えてみると「なんだ自分のことを語っているだけじゃないか」と気づくのが押井との対話なのです。

 しかし、この「押井、自分語り」本が見事今年の4月で増刷になり、第二弾というのだから、日本のファンも「好きだねぇ」。勿論、私もこの「押井の自分語り」は好きですよ。どうせ、この第二弾だって同じことしか語っていないのだろうけど、読んじゃうだろうな。というか、もう買って読んでます。で、やっぱり同じじゃん、なんてことを感じているのですが・・・その感想はまた明日。

 で、最後に押井に一言。こんだけ監督を俎上にあげるのもいいけど、一人だけ上げてない人がいるじゃん。そいつも上げてよ。あなたが「アヴァロン」でポーランド映画を作ったことはいいけど、そのもとになったポーランドの監督だよっ。

 続編で言及してればいけど・・・。

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