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2010年9月16日 (木)

悪寒の嫁入り・・・って

 というタイトルは、ある日突然「結婚する」と言って、訳のわからない若い男を連れ込んできた母親に対して、母娘二人暮らしをしている娘から見れば、まあ取り敢えずは「悪寒」だろうということでつけただけで、映画の悪口を書こうとしている訳ではない。単なるダジャレです。すいません。映画はなかなかよくできた映画なのだ。

『オカンの嫁入り』(呉美保 脚本・監督/角川映画/2010年9月4日公開)

 大竹しのぶ演じる母・陽子と宮崎あおいの娘・月子、そして母子が住む家の大家である絵澤萠子演じるサク、という三人の女が住む家が舞台である。その家に、ある夜、陽子が若い男・研二を連れて帰って来て、陽子は突然若い男・研二と結婚すると言いだすのである。勿論、月子は大反対であるだろうし、サクにしても突然の若い男の出現にビックリである。しかし、サクにしてみれば月子が小さいころから月子のことを大事にして育ててきた陽子を知っているだけに、月子とはスタンスが違っていて、もう大人になった月子に対して陽子を許すように諭す。しかし、月子はそんな陽子の勝手を許す気になれないし、月子の心の傷も観客には見えてくる。そんな心の傷を負った自分を大きな心で受け入れてくれた陽子に対して複雑な思いを隠せない月子。

 しかし、陽子が末期癌であることを知った時、月子は研二のやさしさとか、陽子の自分を想う気持ちが分かるのだった。で、最後はオカンの嫁入り姿で終わる。オカンの最期は描かない。

 大竹しのぶと宮崎あおいという二人の女優の素晴らしさは十分楽しめる映画だし、絵澤萠子のバイプレイヤーぶりもちょうど良い。しかし、國村準のセンセイと月子の関係とか、研二の設定などが原作とは変わっていて、そこがよくわからない。短い原作である。別に原作から設定を変えなくても映画が長すぎてしまうということはないだろうし、かえってそこが映画の舌足らずな部分になってしまっているような気がする。まあ、センセイと月子の肉体関係は描かなくてもあまりストーリーに支障はないかもしれないが、研二の設定は原作通りの方が無理がなくてよかったのではないだろうか。何も、「研二とおばあちゃん」の関係にしなくても、原作通り「研二とおじいちゃんとおじいちゃんの彼女であるおばあちゃん」の方が自然なのである。

 が、まあそれでも平均的にはよくできている映画だから、まあいいか。要は、大竹しのぶと宮崎あおいを見る映画なんだからな。

 しかし、最近この「平均的にはよく出来ている映画」というのがあまりにも多く、何かそこから突出した部分を持った映画というのがない。この『オカンの嫁入り』もまさにそうで、まあそこそこ日常もよく描けているし、突然の変化という映画的展開も悪くはないし、まあ泣けないでもない。が、それだけなのである。原作もそれだけの作品ではあるけれども、映画もそれに合わせる必要はないだろう。何か、映画的な添加物を加えてトンでもない作品にしたっていいのである。しかし、そこまでの冒険はしない。

 最近の映画の特徴である。みんなあまり冒険をしなくなったなぁ。しかし、これが今の若い映画人の特徴なのかしら。まあ、団塊の世代の荒井晴彦氏がイラだつわけだよな。

 映画の公式HPはコチラ http://www.okannoyomeiri.jp/index.html

 原作が気になる方はコチラを

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コメント

確かにそんなに大きなストーリーの作品ではありません。秀作だとは思います。大竹しのぶと宮崎あおいという二人の演技派を見せる映画だといってしまえば、そのとおり。でも、それだけ。何かそこを突破するものが欲しいと思いませんか?
それこそ「映画を観た」という満足感が欲しいのです。最近のお客さんというのは、そういうものを求めないのかなあ。

ストーリーが小さな展開だけに、この映画に関しては冒険する必要性もないように思いますが・・・。
 さすが演技派二人だと思わせるじっくり観せた映画で、日本的家族愛の一端を垣間見れる秀作だと思いましたよ。

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